と庁 別府ナポリメニュー
97 / 98 / 99 / 01春 / / 02初夏 / / 03春 / / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10 / 11 / 12 / 13 / 14

はじめに
10月
23日(火)
   
24日(水)

   25日(木)
   26日(金)
   27日(土)
   28日(日)
   29日(月)

オンパク見物

7日目

文・るみちん


栗煎餅

 29(月) 小雨のち晴れ

 東菊 〜 別府タオル 〜 安藤つげ店(安藤さん、中野さん)〜 岸(岸ママ)〜 ニューツルタ 〜 商工会議会館(末田さん)〜 シーサイド美松 〜 ザボン店 〜 宝来軒 〜 東菊 〜 トキワ前 〜 空港

 今日はいよいよ別府の最終日。
 朝食はきのうの残りのケーキ。砂かけババロアもおいしかった。
 竹瓦ぱうんどケーキは、さすがに持って帰ることに。

 チェックアウトをすませたあと、大きな荷物はバスの時間まで宿に預かってもらい、小雨の中を別府タオル店へ。以前から妙に気になっていたお店。
 途中、高架下の商店街の中にあるペットショップを見たり、おいしそうなお弁当やお総菜を見る。とても安いので驚く。

 別府タオルでかわいい柄とヌード柄を合わせて5枚(1枚200円)購入。かわいい柄の方はまさに「ぬりえ」の、妙に頭がでかく、クルクルパーマ、かわいい犬を抱いている女の子の絵が描かれていて、レトロ感覚を引き起こさせ、どれも「別府温泉」と書いてあるのがうれしい。

 松原方面へ歩いていく途中、ご夫婦とおぼしき行商の魚屋さんに出会った。新鮮なカツオが100円、安い!

 安藤さんの「別府つげ工房」に着く。
 パソコンを持っていないのでMLに加わっていない安藤さんは、「だめだよ〜、来るんだったら知らせてくれなきゃ!」と、仕事も放り出して、「あれからいろいろありましてね〜」とおしゃべり全開モード。例の障子の玄関の家は明治22年の建物で荒金家といい、内部はとんでもない広さで、文化財に指定されるかもしれないという話や、「桝屋」に住んでいる女性はなんと安藤さんの高校時代の同級生だったことが判明し、安藤さんの勧めで、内部の一般公開にも心が傾いているとか、実におもしろい話が次から次へと飛び出した。しまいには中野さんを電話で呼び出し、資料を持って来させるほど。
 4月に中野さんと共に案内してくれたコースは、そのまま浜脇散策コースとして定期的に行われるようになり、安藤さんがガイドをつとめているらしい。これまで仕事一筋だったが、こんなに楽しいことがあるとは思わなかったとのこと。はやくパソコンも覚えて〜!
 それから、春に購入したツゲブラシ、いいです! 適度に刺激があり、静電気が起きないので、お陰様で私の髪の毛はふっさふさ〜! これからも良いお仕事続けてくださいね!

 「岸」へ立ち寄る。開いているからママがいるのかな? どれどれ? ママ、無事でよかったねえ〜!って、電話しても通じないんだもの。心配しちゃったよ〜。携帯をどこかに無くして探しているところだという。なるほどそういう訳だったのね。これからママが自宅へ案内すると言ってくれたが、もう時間がないので今回はすみません。

 ニューツルタ1階のレストラン「アプランティ」でランチ。前回と同じくAランチ1500円を注文。Aランチというのは、スープは4種類のうちから選べ、お肉かお魚、ライスかパン、コーヒー、デザートの内容になっている。内容、味ともにお値打ち価格です。お客様をお連れしたら喜んでもらえると思います。

 カニのビスクは、口の中でカニの風味がふんだんに広がり、カニ好きにはたまらないおいしさ。フォアグラと鴨は、オレンジの風味がとてもさわやかで素材とよくあっていて食欲をそそる。コンソメは、見た目にも丁寧に仕上げたというのがわかる琥珀色の美しいスープ。この季節だと入っている松茸のしゃきしゃき感がスープの味を引き立てる。オマール海老は旬のナスとの組み合わせ。海老もさながら、ソースも大変美味しく、残すのが惜しいのでスプーンを持ってきてもらった。サラダは、トマト、オクラ、タマネギ、コーンを丸い型にとって美しく盛られているが、食べにくいのが難点。ドレッシングは梅肉であっさりしておいしい。サラダというと、たいていキュウリやレタスなどがでてきて、夏以外は身体が冷えるので食べないようにしているので、こういうサラダはありがたい。デザートは春と同じくラズベリームース。これもとてもおいしい。

 味もサービスも大満足して、近くの商工会議所の末田さんに挨拶にいく。
 最初、私たちを藤田夫妻と勘違いされて不思議がっていたが、私が「るみちん」だと知るなり、なぜか笑っている〜。笑われるのはとしちんだけでいいです。

 温泉本を4冊持っていたため、無料券があと2枚余っているので、「シーサイド美松」へ行こうと思い、海岸沿いの歩道を歩く。ここを歩くのは初めて。一度は歩きたいなあと思いつつ、歩けなかったところ。砂浜もあり、海が思ったよりずっと澄んでいた。東京や横浜の海とは大違い。普通の観光客はこんなきれいなところがあるとは知らないで帰っちゃうんだよね、きっと。もったいないし、歩道から海岸までもっと明るいイメージにしたら随分印象が違うと思うんだけど。
 シーサイド美松に着く。日帰り入浴で住所まで書くのは初めて。(浦先生の本にそう書いてあったが本当だった。)対応は大変感じ良かった。展望風呂は2種類のお風呂が楽しめるが、丸い方は余りにもヌルイのですぐ出た。出入り口に近いほうも、ぬる湯が好きな人にはちょうどいいかも。ちょっと物足りないなあと思って出たが、そのあと身体がポカポカしてきた。温泉の効果はすごい。ここは脱衣所もきれいで、タオルも自由に使っていいように積んであり、アメニティーがそろっているので女性には好評だと思う。

 まだバスの時間まで余裕があるので、幸崎の肉まんを買いに行く。
 としちんと1個ずつ食べた。
 みすずさんの肉まんを食べる前だったら、すごくおいしいと感じただろうな〜。

 ほっとストリートやよいの三味ザボン店で、黒いザボン漬けを買う。100グラム300円、安いなあ〜。
 独特の苦味がたまらない。大人になった証拠…!? もっと買っておけば良かったな〜。

 としちんが西法寺通りにある宝来軒のラーメンが食べたいと言ったので、がんばって付き合う。
 ラーメンとワンタンを注文。ラーメンも変に凝っていなくてシンプルでおいしい。私はこういう味が好きだなあ〜。ワンタンのお肉もおいしい。もう、お腹が一杯になっちゃた。

 宿に戻り、荷物をしょってトキワ前のバス停で待つ。空港では栗せんべいを買わなくては!
 職場のお土産とうち用に3箱買う。今、かろうじて2枚だけ残している。もったいなくて食べられないの。ザボンも食べてしまったし。
 帰りの飛行機では、パイロットさんのアナウンスがとても感じ良く、別府に離れる寂しさを紛らわしてくれた。

 別府の皆様、この場をお借りして、篤く御礼申しあげます。
 本当に本当にありがとうございました。
 私はこの御恩、いつの日か別府の為にお返ししたいと思っております。
 温泉は大好きだけれど、温泉マニアでもない私が、こ〜んなに楽しめちゃう別府って、懐が深い〜と思う。別府は地獄巡りや温泉だけじゃありません!って、声を大きくして言いたいな。スルメのように咬めば咬むほど味わいが出てくる、とても楽しくて、とてもおいしくて、とても親切な街です。別府というところは…。
 別府に住めば、毎日が別府だね…。当たり前か…。