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2013年別府の旅

11/9・101112おまけ

8月6日、菅さんが東京に来たときに「酔心」(伊勢丹会館)で開かれた別府八湯ML東京会議で、
11月9日〜10日あたりに別府でフグ大会をやろうという話になり、おいらとルミチンは11月9日〜12日の日程で飛行機(ジェットスター)とホテルを予約した。
ジェットスターはオーストラリア、ニュージーランドを拠点とする格安航空会社で、日本の拠点は羽田ではなく成田だ。
国内線なのにわざわざ成田まで行かなければならない迷惑さをカバーして余りあるのがその価格。
今回は2人で成田〜大分の往復、オプションで乗り降りがラクな前方の座席(アップフロント)と、受託手荷物(〜15kg)1個分を追加して、なんと25,440円! 安う〜〜!

しかし搭乗ゲートは空港内のとんでもなく離れたところにあり、しかもそこから飛行機まではバス。
そのバスの中から我々が乗る飛行機を撮影(写真上)。
ボーイングではなく、小ぶりのエアバスで、乗り降りもタラップだ。
雨の日はちゃんと屋根付きのやつじゃないと悲惨だな〜。

タラップの上から撮影。

ジェットスターは10月現在で定時運航率88%。
つまり過去に12%もの便が定時に飛べなかったり欠航したりしているわけで、「成田発着」と並んでジェットスターの大きな泣き所になっている。
実はおいらが予約した便も最初は9時25分発だったのだが、これは定時に飛べなかったというより、1ヵ月以上も前にメールが来てスケジュールが9時50分発に変更になったのだった。家を出るのは朝の6時台だし、少しでも出発が遅くなるのはむしろ大助かりだった。

また、国際線の客ならパスポートを持っていて当然だが、成田空港を利用する人は全てパスポートもしくは運転免許証など、顔写真入りの身分証明書を提示しなければならないらしい。
おいらもルミチンもパスポートは期限が切れたままだし、運転免許証もない(-_-;)。
さいたま市北区役所で住民基本台帳カードを作ろうかと真剣に悩んだが、ネットでクレジットカードが2枚あれば入れてくれるという情報を発見し、それを信じて何も準備しなかった。ただ念のためサイフに健康保険証も入れておいた。
ところが、審査の基準が緩くなったのか、その健康保険証の提示を求められただけであっけなく空港内に入ることができた。
無事に9時50分に出航し、今回の旅の不安の9割が解消された。安堵安堵・・・

大分空港からは高速バス。1時過ぎに別府に着き、3時チェックインのホテルエールに荷物だけ預けておき、セブンイレブンへ「温泉本」を買いに行く。
竹の井ホテルがグレーと赤の強烈な外装になっていてビックリ。
その向かって右の「かくすい苑」は破産して「芳泉鶴」と名前が変わっていた。
北浜のホテル群は栄枯盛衰が激しく、慰安旅行の団体客メインのホテルはつぶれ、出張のビジネスマンや、夕食は外で好きなものを食べたい素泊まりの家族やカップル向けのプランに上手にシフトできたところが生き残っているようだ。

我々もまずは昼食。
ルミチンのリクエストで「ちくでん」のランチ。

温泉本は消費増税を睨んで(?)350円から500円に価格アップされていたが、無料で入れる温泉の数が大幅に増えていて、実は5,000円ぐらいの価値はある。

ふぐ唐雑炊セット。
あしたの夜がふぐパーティーなのでどうかとは思ったが、カレーライスを注文する気にもなれず、850円というコストパフォーマンスに負けて注文。
実はここ数日、胃腸の具合が万全ではなかったので、雑炊からスタートというのは正解だったかもしれない。

日替りランチのりゅうきゅう丼。
一般的な醤油漬けではなく、魚を酒粕みたいなものに漬けてある感じ。
味は悪くないが、ちょっとイメージと違うな〜。

昼間は閑散としている八坂通りをブラブラ。

JR別府駅へ。

おー、ドロンジョ様の等身大フィギュア!
別府市観光課は今年はタツノコプロ(東京)と組んでの観光客誘致をもくろみ、竹瓦温泉や鉄輪むし湯など主だった市営温泉に「タツノコ風呂」装飾を施している。
ドロンジョ様の等身大フィギュアはなんとスタンプラリーの景品らしいが、こんなの当たっても置き場所がないな〜。

別府駅西口からバスで明礬温泉へ。
今年は5年ぶりに豊前屋旅館(明礬温泉)のガツンとくるお風呂に入りたいと思っていた。
しかし硫黄泉に入ると体に付いた硫黄の臭いがなかなか消えないことをルミチンがいやがるので、明礬→鉄輪→別府(もしくは浜脇、亀川)の順に温泉を巡れば段階的に臭いが取れてくるはずだと思い、まず1湯目に豊前屋旅館を持ってくることにした。

豊前屋旅館の玄関を開けると女将さんが出てきたので、5年前に来たときはおばあちゃんの人でしたと言うと、今もいますよとの事。会わせてほしいとまでは言い出せなかったが、お元気なら何よりだ。
【5年前の記事】:
http://toshihak.lolipop.jp/beppu/b8520.html

男湯にはすでに先客のオジサンが1人いた。ここに何度も通っているリピーターらしい。
すでに湯加減を調節してくれたのか、5年前に来たときほど猛烈に熱くはなかったが、硫黄の濃さはあいかわらずだ。これは効く!

岡本屋売店で湯上がりの地獄蒸しプリン。
豊前屋旅館の湯はあとから来るジワジワ感が強烈で、お冷やを何杯もおかわりしてしまった。

バスで少し戻って照湯温泉へ。

オープンしたばかりの頃にルミチンと来たことはあるが、当時はまだ温泉道に加盟していなかった。
ここでルミチン、今年2個目のスタンプをゲット。

休憩所の奥に鎮座する仏様。
ここは野菜も売ってたりして、地域のおばちゃんたちの憩いの場のようだ。
レトロな感じのお風呂も、なかなかよかった。

照湯温泉からは徒歩で喫茶「アップル」へ。

コロンビア2つとベーコンピザのハーフを1個だけ注文。
近くの鉱泥温泉に入った帰りは、おいらは必ずここに寄ってピザを食べる。
生地からはみ出したチーズのパリパリ感がすばらしい。
店内には初めて入ったルミチンも、建物のチープなドライブイン的外観からは想像できないほど店内は落ち着いてお洒落な雰囲気だと絶賛!

本坊主からバスに乗り、まっすぐ別府に戻る。
ホテルエールでちょっと遅いチェックインをすませ、しばし部屋で休憩。けっこう広い!

今朝、まだ成田空港にいるとき、菅さんから「今晩私は一人なんだけど・・夕食の予定は・・?」というFaceBookメッセージが届いていた。
ルミチンは、それなら出発前に菅さんの奥様からおいしいと教わっていた「お食事処きむら」がいいと提案。
7時半に菅さんが車で迎えに来てくれて、別府観光港の近くにあるきむらへ。

菅家御用達のお店のようで、ちゃんと予約席が用意されていて、菅さんは自宅に車を置きに行ってから歩いて再登場。
菅さんおすすめの鴨鍋を注文。

すごい量だが、これで2人前。
3人前だととても3人では食べ切れないほどの量になってしまうだろう。
鴨にしては肉が大きすぎると思ってお店の人に聞いたら、お肉2枚をおなか側同士でくっつけて盛り付けているのだとか。たしかにこの方がビジュアル的に豪華だ。鍋の中で煮るとちゃんとバラバラになるし(笑)。

大分には「かも吸い」という郷土料理があり、「チョロ松」と「ひょっとこ食堂」で食べたことがあるが、ここの鴨鍋は全く別次元の旨さだ。
ルミチンも、人生でこれほどおいしいものは食べたことがないぐらいの高評価を与えていた。
鍋の具を食べ終ったらちゃんぽん、そして最後はタマゴと御飯を入れて雑炊。
普通はちゃんぽんか雑炊のどちらかだろうが、最後に雑炊を食べたとき、菅さんがなぜ両方頼んだかが理解できた。
スープにタマゴが加わると、別物と言ってもいいほど甘い味に変わるのだ!

鴨鍋以外にも絶品の焼きシイタケを食べ、お酒を飲んで、お勘定は1人2,500円。
たしかに鴨鍋は1人前が2,100円で、2人前しか頼んでないからそんなものだろうが、新宿のショボい居酒屋でたいしてうまくないものを食べても2,500円ぐらい取られるわけだから、満足感という意味では安すぎると言わざるをえない。もう感心も得心もして、おなかいっぱいになって店を出る。

観光港からバスで北浜に戻り、ジェノバでおやじさんおすすめの「バナーナ」と「ジャスミンティー」のアイスを購入。
バナーナ、バナナよりうまい!(笑)
今年の別府旅行の初日は、別府グルメの底力を実感した1日だった。