と庁 別府ナポリメニュー
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 草木染め温泉しぼり(聴潮閣) / 農業祭(別府公園) / 楽々園 / ひょっとこ食堂 / 湯けむりライトアップ散策 

 草木染め温泉しぼり(聴潮閣)

アーサーをチェックアウトし、白石保栄堂へおやつの和菓子を買いに行く。
おばちゃん、お団子や大福をめちゃくちゃサービスしてくれた。ありがとう!

荷物を別府駅のコインロッカーに預け、バスで聴潮閣高橋記念館へ。
ここも別府へ来るたびに必ず顔を出しているような気がする。館長の鴿子(ハトコ)さんもいい人だしな〜。
今回はオンパクイベントで、温泉の成分を利用した、シルクスカーフの草木染めに挑戦。

おいらは初めてのことに対しては異常に慎重な性格なので、どこに輪ゴムをとめればどこに模様ができるのかを確かめるような、きわめて単純なものになってしまったが、ルミチンの作品はいきなり前衛的。
最後は白石保栄堂でもらった和菓子を人数分に切り分けてもらい、コーヒーをいただく。

 農業祭(別府公園)

同じ聴潮閣で2時からの「楽に着る着物」講座にはルミチンだけが予約しているので、おいらはその間に2人分の荷物を別府駅から鉄輪まで運ぶことにした。
その前に、近くの別府公園で開催中の農業祭を偵察。5年前もここでやってたな〜。

「台風で落ちなかった梨だよ!」という売り声も会場に響いていた。
昼食代わりに、うどんとソフトクリームを食べる。

下はルミチン参加「楽に着る着物」講座の写真。

 楽々園

とりあえずひとりで楽々園にチェックイン。
敷地内にある源泉がものすごい勢いで湯煙をあげている。
建物はかなり年季が入っているが、宴会場もいくつかあるなど、かつての栄華がしのばれる。
「国際民宿こかげ」をうんとでっかくした感じで、宿帳にも外国人の名が目立った。
寒々とした廊下、共同トイレ。部屋には冷蔵庫がなく、テレビは100円入れないと見れないなど、昔のユースホステルもしくは学生寮のような雰囲気。

廊下から丸見えの脱衣所もいい味を出している。さすがに女子の脱衣所はその奥にあってドアが付いているが、男の脱衣所を通り抜けないと辿り着けない。

しばし鉄輪を散策。「ひょっとこ食堂」の場所も確認。
渋の湯のあたりで映画のロケをやっていた。
けっこうヤジ馬が出ていたが、俳優さんの姿は見えず。
やまなみハイウェイの交差点にあるJA大分の自動販売機で「ぶんごジュース」を買い、宿に戻る。

 ひょっとこ食堂

夕方、ルミチン到着。さっそくひょっとこ食堂へ。
店に着くと、5席ぐらいしかないカウンターに自ら陣取って新聞を読んでいるご主人の姿があった。
「鴨吸い、ありますか?」
「あります」
「じゃあ、2つください」
「おなかすいてる?」
「はあ?」
ふつう、おなかがすいてなければ食堂には入らない。
しかし、これは「そば入り」にするかどうかという意味であると判明し、「そば入り鴨吸い」を2つ注文する。

77歳になるご主人、浦和の洋食屋「ナオ」のじいさんと同様、健康上の理由で一度は引退したのだが、その間に、店に貼り紙が貼られていた。
「なんだ、差し押さえか?」と思ったら、ここの鴨吸いが食べられないのは困る、なんとしても再開してほしいというファンからの要望書だったという。
仕方がないので現場に復帰し、朝の4時に起きて、自宅の池の鴨をつかまえて自らさばいている。

40年の歴史があるひょっとこ食堂の鴨吸いは、たしかに身も心も温まる逸品。
しかしおいらは、鴨吸いもさることながら、実は神田っ子であるご主人の、温泉でのぼせた志ん生のような独特の語り口がたまらない。
孫の可愛さを語るエピソードなどは、まさに珠玉の人情噺である。

 湯けむりライトアップ散策

連日の夜更かしでさすがのルミチンもダウンしてしまい、湯けむりライトアップ散策にはおいらひとりで参加。
ガイドは、大黒屋のご主人、入舟荘のご主人、そして6月に豚まん本舗のすぐ近くにギャラリー&和工芸の店 『輪和(なわわ)』をオープンしたAPUの学生・馬場園奈美チャン。
別府MLの「おの@くるめ」さんはご家族で参加。

豚まん本舗の豚まんを頬張っていると、スタッフの方から「としちんさん、これ女将さんからデス」と紙袋を渡された。中身はエプソンのカラーインクカートリッジ2個入り×3。美鈴さんがプリンターを買い替えたので、古いカートリッジをおいらがいただく約束だったのである。うちのはいまだにPM-800Cだからな〜。
お礼に、カートリッジの数分の一の値段の、羽田空港で買ってきたお菓子を差し上げる(笑)。

しばらくしてツアーの一行が入舟荘の近くに来ると、美鈴さんが「としちん、ありがとね〜」と言って飛び出してきた。きょうは旅館の方が大忙しであるらしく、一行に1〜2分のスピーチをしたあと、またすぐに走り去ってしまった。

鉄輪の高台に上がると、ホテルや旅館のネオンと共に、色とりどりにライトアップされた湯煙が立ち上る幻想の世界を一望できる。下の写真はまるで赤外線カメラの映像のような仕上がりになっているが、湯煙がちゃんと見えるように、デジカメ画像を思いっきりレベル補正したものである。

おいらが初めて歩いたコースも含め、約1時間のツアーは、ひょうたん温泉の裏木戸から中に入って、再び集合場所に戻って解散。夜の鉄輪の美しさを堪能した。