と庁 別府ナポリメニュー
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2013年別府の旅

11/9・10・1112おまけ

 
大分県、週末は雨の予報で、土曜日はなんとか曇りで持ちこたえたが、日曜日は朝から雨。
ゆうべ菅さんが、あした別府公園の「第26回別府市福祉まつり&第38回市民と消防のつどい」にお手伝いに行くので雨だったら困るな〜と言っていた。
我々も11時から地獄蒸しお買い物ツアー「鉄輪軒先マルシェ」に参加を申し込んでいるし、こうなったら、去年も降水確率100%だった北浜マルシェを晴れさせた、ルミチンの龍神パワーだけが頼りだ。

ホテルの部屋の窓から空に向かってパワーを送ると、雨が止み、見る見るうちに青空が広がった!

さっそく別府公園へ。
先週だったら「九州食の大宴会@別府」をやっていたのに、惜しい〜。
(しかし別府はイベントが多いなあ!)

出ました、太郎のビル。 

別府公園に到着。すごい快晴!

本部のテントにもタツノコのフィギュアが。

消防車の前で記念撮影をしたり、かわいいタオルと石鹸のセットを買ったり、竹林を散策したりしていると、菅さんから、鉄輪に買い出しに行くついでに車に乗せて行ってくれると連絡があった。
10時からの「餅まき」にも未練はあったが、せっかくなので鉄輪まで送ってもらう。

鉄輪軒先マルシェの集合場所「里の駅かんなわ」。

すでに大勢の人が集まっていたので、11時じゃなくて10時集合だったのかと焦ってしまったが、これは実は大分合同新聞の取材。参加者はやはり11時でよかったらしい。

ホテル風月の甲斐社長(写真右端)、なんか若返ったな〜と思ったら、ヘアスタイルを変えて前髪を垂らしていたのに加え、14kgのダイエットに成功したらしい。立派だ!

鉄輪軒先マルシェのマップ。普通に鉄輪を観光するときの地図としてもかなり上出来だ。

本日の参加者は8名。
食材の買い出し用の竹カゴを持ち、主催者の安波さんのガイドでスタート。

鉄輪には30℃以上の「お湯の川」が流れている。

ホテル風月の源泉。「地獄」という看板が取り付けられている。

ひょうたん温泉の竹製温泉冷却装置「湯雨竹」。
100℃の源泉が50℃ぐらいまで下がるという。
加水して冷ますと温泉の成分が薄まってしまうし、源泉からチョロチョロと少しずつ出して自然に冷ます方法だと温泉の鮮度が落ちてしまう。
今まで考えたこともなかったが、たしかに天然温泉は生鮮食品同様、鮮度も重要なのだ。

温泉の熱で11月でもアサガオが咲いている。

共同浴場「谷の湯」に、入浴料(百円)を入れるパイプが新設されていた(笑)。
サッシをもう少し開けると、温泉道のスタンプも置いてある。
ここは男湯が「霊場」の様相を呈していて、たまたま男湯に入浴客がいなかったので女性の参加者がみんなで見学。

こんな感じ。(2007年撮影)

廃虚となったホテル。
壁が温泉の蒸気で変色し、金属のパイプが腐食して、まるでモダンアート。
別府の街自体、自然と人工物の融合、歴史あるものと新しいものの融合でカオス的様相を呈している。
最近、別府に惹き付けらる若いアーティスト達が多いのも、そのへんが原因なのかもしれない。

鉄輪軒先マルシェは地獄蒸し工房鉄輪へのアンチテーゼでもあるらしく、地獄蒸しはちゃんと自分で地元の肉屋や魚屋などを回って食材を買うことから始めてもらって、それを鉄輪の活性化につなげようという理念のようだ。
まずは肉の「丸長」さんへ。

写真はサービスのとり天を食べてるところ。
鶏モモと手羽先のセットが300円、豚バラ肉も300円。
みなさん両方お買い求めのようだが、うちは鶏セットだけ買った。
どう考えても竹カゴにいっぱいの食材を買って、2人で食べ切れるわけがない。
しかしほとんどのまじめな日本人は、観光とかイベントになるとタガが外れてしまい、ついつい買いすぎてしまう。それもこの企画の狙いなのかもしれないが(笑)。

「日野鮮魚店」ではエビ、カニ、貝などの海鮮セットが300円。

鉄輪むし湯もタツノコ風呂に!

鉄輪むし湯は入湯料500円だが、こちらの足蒸しは無料だ。
ピンク色の後ろ姿のおじさんは「日野鮮魚店」のご主人。
鉄輪軒先マルシェは、お店の人が参加者を次のお店まで連れてってくれるルールなのだ。

すじ湯通りの「ひろみや」さんで、やはり地獄蒸し用にセットになった野菜を300円で購入。
ここは1階は八百屋で、2階は貸し間になっている。

鉄輪はネコがいっぱい!
ロケーションもすばらしいし、鉄道オタクの「撮り鉄」みたいに、鉄輪がでっかいカメラを持った団塊世代のネコ写真オタクであふれる日もそう遠くないかもしれない。

「ひろみや」のおばあちゃんの案内で「鉄輪豚まん本舗」へ。
地獄蒸し用に売ってくれるのは蒸す前の冷たい豚まんなので、受け取ると条件反射的に食いついてしまう人はご注意!

おとなりの「ことぶきや」でビールとかぼす、茶まんじゅうを購入。
豚まんといっしょに茶まんじゅうを蒸したら温泉まんじゅうみたいになってうまいはず!

蒸し処の「サカエ家」さんに到着。
ルミチンは以前、甲斐さんがガイド役の鉄輪ウォークでここに来たことがあるが、おいらは初めて。
ちなみにきのうの蒸し処は「大黒屋」さんだったらしい。

地獄釜。
下に高温の蒸気を送るパイプが通り、釜ごとにバルブが付いていてON/OFFできる優れ物だ。

おイモは時間がかかるので全員の分をまとめて蒸す。

地獄蒸し料理、できあがり!

「サカエ家」さんがサービスで出してくれたぜんざい。
どれもうまかった! 温泉まんじゅうも!

ゆうべは菅さんと鴨鍋を食べながら、かも吸いの名店だった鉄輪のひょっとこ食堂の話をしたのだが、きょうも安波さんと同じ話題に。
彼女はひょっとこ食堂のじいさんに弟子入りしてあとを継ぐべきだったと語るほどの同店のファンだったらしい。
しかし、観光客なのに地元の人とひょっとこ食堂の思い出を語り合えるおいらたちって何者?(-_-;)

使わせてもらった食器は各自で洗うルール。
本来、こうした貸し間旅館に宿泊している湯治客でなければ利用できない調理場と地獄釜を体験できるのは、地元の人たちにとっても楽しいのではないか。
もちろんおいらも、大黒屋の屋台とか、鉄輪の旅館の料理で出てくる「作ってもらった」地獄蒸し料理を食べることがほとんどなので、これは非常にためになる企画だった。
サカエ家に泊まって、本格的に餃子を作って蒸して食べたらうまいだろうな〜。

1時すぎに解散。安波さん、お疲れさまでした!
おいらとルミチンは久しぶりに鉄輪むし湯へ。

鉄輪温泉の開祖と言われる一遍上人の像。
鉄輪では「一遍路」という企画もスタートしていて、散策マップを見ながら33ヵ所の霊場を巡り、朱印帳に21ヵ所のご利益印と、3つの「隠れ一遍」を集めて達人を目指す。
軒先マルシェの参加者も散策マップと朱印帳をもらったが、これはある意味、温泉道より難易度が高そうだ。
http://yukemuri-club.com/ippenro.htm

鉄輪むし湯はTシャツと短パンが必要だったことを忘れ、レンタル浴衣を210円で借りる。
8分たったら開けますと言われて蒸し湯の中に入ったが、あまりの熱さで途中でギブアップ!
時間を聞いたらまだ6分だった。あと2分は無理だな〜。

ルミチンは、ホントは地獄蒸しは軽くすませ、きのうのアップルへもう一度行く心積もりだったのだが、もうおなかいっぱいで無理!
バスで別府に戻り、TAKEYAへ。

TAKEYAママ、トークが絶好調で笑ったな〜。

我々より1日遅れて東京から到着した千晶ちゃんが、いちのいで会館から岸ママのお家を経由し、岸ママのワンちゃんの散歩と一緒にTAKEYAに出現!
竹瓦温泉の前で記念撮影。

左のベージュ色の建物がホテルエール、右側の2つは去年泊まった花菱ホテル。

7時前に千晶ちゃんが泊まるホテルニューツルタのロビーに再集合し、ふぐパーティー会場の「海鮮いづつ」へ。
参加者は菅さん、聴潮閣の鴿子さん、東京会議チームから炭谷さん、千晶ちゃん、そしてとしちんルミチンの計6名。

菅さん、やっと写真で登場(笑)。

じぇじぇ! マグロのティッシュカバー!

ふぐしゃぶ用の、さっきより分厚いふぐ刺し!
おととし阿部さんご夫妻、稲本さん、千晶ちゃんたちと一緒にここで食べたとき、おいらのアイデアでふぐ刺しを少し残しておいて鍋が来てからしゃぶしゃぶにして食べたら、鯛しゃぶと同様プリっとした食感になり、甘味も増してめちゃくちゃうまかった。
それを見たお店の人がサービスでしゃぶしゃぶ用のふぐを追加で持って来てくれたとそのときは思ったのだが、実はおいら以前にすでにこのアイデアを出していたお客さんがいて、鍋のときのしゃぶしゃぶ用のふぐもコースに含まれるようになっていたことを今回初めて知った。

写真ですでにお気付きだろうが、ミソのような状態のもの(何とは言わんが…)が付いてくる。
別府では薬味としてこれがないとふぐを食べた気がしない、味の決め手になるものだ。
豊後水道の天然のトラフグは銀座のふぐ料理店でも最高級品で、産地でさばいたふぐの身が立派な木の箱に入った状態で店に届く。
で、コレは全て産地に残る(笑)。
コレを丁寧に処理して、大分県のみ、ふぐのお店で大盤振る舞いされるのだ。

新メニュー、ふぐの春巻き! これはゼイタク!

フィニッシュは雑炊。

恍惚状態の千晶ちゃん。
壁の焼酎のメニューに「角玉」とあるが、成城石井で売っているのでおいらは普段も愛飲している、かなりエッジの利いた芋焼酎だ。
この日も注文して飲む。
うまい。うちのと同じだ(笑)。

お勘定は、お酒も飲んでお1人様7,000円なり!
安っす!
銀座で食べるより、ジェットスター往復の交通費を払ってでもここに食べに来た方が安い!

解散後、菅さんと千晶ちゃんととしちんルミチン(漫才師?)の4人はヒットパレードクラブへ。
栗田さんとは連絡が取れず、菅さんが店長に予約したら、いちばんいい席を空けてくれていた。

ショータイムは千晶ちゃんとルミチンがノリノリで踊り、おじさん2人は席に座ったままビール飲んでそれを見学(笑)。
ヒッパレは別府の底力をまざまざと思い知らされる場所のひとつだ。
ちなみに栗田さんは体調を崩されているとのことで、今年は会えずじまい。心配だなー。

今夜もジェノバのジェラート。
東京のデバ地下グルメを知り尽くす千晶ちゃんが絶賛する旨さ。間違いない!

ホテルエールは10階が大浴場で、11階が天望露天風呂(写真)。
ちょっと海水っぽい塩味のする個性的なお湯で、ルミチンはけっこうお気に入りだ。