と庁 別府ナポリメニュー
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2010年別府の旅

10/22・23・2425

ゆうべは夜遊びもせずアーサーに引き上げたのだが、1年ぶりの本格温泉のダメージでかえってなかなか寝付けず、しばらくテレビを見ていた。
8時ぐらいに目を覚ますと、ドンヨリとした空模様・・・。

10分ぐらい歩いて、お気に入りの「錦栄温泉」で迎え酒ならぬ迎え温泉。
ここ、やっぱりいいわ~。
べっぷ駅市場の野田商店で海苔巻きとおいなりさんのセットを買い、駅前に戻って鉄輪行きのバスに乗車。
天気がよければ鉱泥温泉の露天風呂で決まりなのだが、今回は無料券が使えるひょうたん温泉に向かう。おいらの写真が新たに加わっているはずの「温泉殿堂」もあるしな!

今年の3月にオープンした「地獄蒸し工房 鉄輪」。
よく鉄輪の旅館で調理に用いられる地獄釜(温泉の蒸気で食材を蒸す)を、一般の人や観光客が体験できる施設だ。30分500円から利用できる。
隣りのポケットパークには無料の「足蒸し」や「足湯」も。

お向かいには「鉄輪 海鮮工房」というお店があり、地獄蒸し用の食材をセットで販売している。
これはグループで来ないとつまらないなあ。


ひょうたん温泉に到着。

休憩スペースになっている中庭でお弁当を食べる。
野田商店の海苔巻きの具はかんぴょう、玉子焼き、桜でんぶと甘いものばかりだが、酢飯があっさりしていて、全体としてはそれほど甘くなく仕上がっている。
大分の名物はだんご汁ややせうまなど、もっちゃりしたものが多いが、この海苔巻きは玉子焼きのボリュームと、えもいわれぬクリーミーな食感がモダンである。東京・上野の「みはし」のクリームあんみつと同様、クラシックなメニューでありながらきわめて独創的なのだ。
べっぷ駅市場というディープな場所で売っているため多くの観光客がこれを食べそこなっていると思うが、もったいない話である。

ちなみに、西日本にはかんぴょうだけの「かんぴょう巻き」は存在しない。
カッパ巻きも見たことがないから、そもそも細巻きというものがないようだ。
東京では単に「海苔巻き」と言えば細巻きのかんぴょう巻きのことを指す。
砂糖の甘さよりも醤油の辛さが勝る、サビをきかせたオトナの味で、銀座の「久兵衛」に黒塗りのロールスロイスで乗り付け、カウンターの一番端っこでコハダと海苔巻きだけ食べて無言で去っていくのが「粋」とされている(ホンマかいな)。

ひょうたん温泉の休憩室にある「温泉殿堂」。
温泉道名人の顔写真が貼られているが、もう2,000人をはるかに超えているので、すごく小さい~。

あった!
ちなみに制作者はチョッキー。やはり別府が誇るデザイナーや!

久々にひょうたん温泉に入湯。
さすがミシュラン三つ星に輝いた観光施設、シャワーなどの設備がキレイになっているが、その分、まだ露天風呂が混浴だった頃の「秘湯」チックな風情は薄まっている。
名物の滝湯、強烈! 気持ちイイ~。
天然温泉で、なおかつこれだけの湯量の滝湯はここだけだろう。
露天風呂や蒸し湯も堪能し、ひょうたん温泉のすばらしさを再認識した。

無料券では風月の「夢たまて筥」も入れるのだが、ひょうたん温泉を満喫しすぎたので、残念だが今回はスルー。

別府駅西口行きのバスが別府公園のそばを通ると、公園が異常な賑わいを見せているようすが見えたので途中下車。
なんと、おいらの大好きな「農業祭」をやっているではないか!

正確には「大分県農林水産祭」、別名「おおいたみのりフェスタ」。
牛乳早飲み競争やタマゴ無料配布もあったりするイベントだが、不思議とおいらが別府へ行く時期と重なるのである。
なんと言っても、おいらのお目当ては豊後牛の串焼き。
使われている牛の違いで、500円、700円、1,000円の3種類がある。
せっかくだから1,000円のを買う。

外はコンガリ、中はレア!
柔らかい!
うまい!
もう今年は「そむり」のステーキランチは食べなくてもいいか~(笑)。

農業祭で牛串を食べてしまったので、お昼は魚!

去年、阿部さんたちとフグパーティーをやった「いづつ」。
魚屋さんが経営する海鮮居酒屋で、名物の海鮮丼定食(980円)にチャレンジ。

すごいボリューム! ネタも新鮮!
ただ、おいらはもう慣れたが、築地あたりの海鮮丼と比べると酢飯もお醤油も甘い(-_-;)。
どうしても甘い醤油がダメな人は、東京からマイ醤油持参で別府に行くべし。
九州の人は甘くない醤油で刺身を食べるなんて考えられないそうで、東京の寿司屋に入ったときはマグロもヒラメも、全てアナゴのツメ(=タレ)で食べる人もいるとかいないとか・・・。

オジサン1人で行くとこじゃないが、無料券の中で最もおトク感のあるラクテンチへ。

ハロウィン!
ケーブルカーのお姉さんがカボチャのコスプレ。
正面からの写真も撮らせてもらうべきだったな~。

アヒル競走のレース場の裏は崖になっていて、下には休憩中の選手たちの小屋がある。
こうして見るとただのアヒル(笑)。

園内はかなりの面積が芝生になっていて、お花見シーズンはよさそうだ。
遊具や建物のカラーはお子さまチックで、ラクテンチ全体が巨大な幼稚園の様相を呈している。


動物コーナーの人気者、ミーアキャット。

北浜に戻り、喫茶なつめで休憩。
小倉パフェは、下からバニラアイス、小倉あん、バニラアイス、ウエハースというシンプルな構造。
失礼ながらこのお店、いつ来てもほとんどお客がいないが、よく成り立ってるよな~。

新装オープンの海門寺温泉。
市営温泉とは思えぬ美しさ! それでも100円!
浴槽はあつ湯(45度)とぬる湯(42度)の2種類になった(温度はいずれもおいらの体感)。
今回は無料券で主にホテルの温泉を回っているし、錦栄温泉もちょうどよかったので、別府らしいアチチ湯が味わえたのは結局ここだけだった。

すっかり暗くなり、「六盛」の冷麺を食べに行く。
けっこう深夜まで開いているようだ。
右の写真は2006年撮影のもの。
別府冷麺はとり天と並ぶ別府B級グルメの横綱で、六盛は3本の指に入る冷麺の名店。
「醤油コンソメ」とも言うべきスープは、お客の前に出てくる直前まで冷蔵庫で麦茶のボトルでキンキンに冷やされている。
この激ウマスープと、ソバ粉が配合されたメン、そして酸味のあるキムチが織りなす味のハーモニー。東京の人が知る「冷麺」とは全くの別物なので、ぜひお試しを!

こちらでは東スポならぬ「九スポ」。
アーサーOA室のPCから菊花賞を買おうと思ったのだが、ホテル側の設定なのか、IPATにログインできなかった。オッズを見ながら検討するつもりだったが、はたしてビッグウィークが買えたかどうかは自信ないな~(笑)。