と庁 別府ナポリメニュー
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別府ひとり旅2008

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熊八のマネをするどこかのおばさん

11月16日(日)

週末の大分県は雨の予報だったのだが、ゆうべのうちに降り切ってしまったのか、すっかりいいお天気になった。
偶数日の16か18のどちらかは「いちのいで会館」に行きたいと思っていた。
昔ルミチンと行ったこともあるのだが、その日は奇数日で、男湯は狭い岩風呂の方だったのである。まだ当時は温泉道のスタンプもなかったし、おいらは写真でしか見たことがないあのプールみたいな巨大露天風呂に入って、スタンプを押したかったのだ。
きょうみたいな露天風呂日和なら、もう行くっきゃない!
気合いが乗っていたので、西鉄インから歩いていくことにする(笑)。

駅では朝市をやっていた。

たこ飯、うまそうだな〜。
しかし「いちのいで会館」は本業が仕出屋で、ゴハンを食べないとお風呂に入れないのでここはガマン。


かぼす、ネットで250円。安! / 有名な岡本太郎の壁画が描かれたビル

きのうは久々に別府の天然温泉に入ったのに加えて「わたる」で飲みすぎたため、朝は9時まで起きられず、西鉄インの朝食タイムに間に合わなかったので、「青山コーヒー舎」でブレンドをいただく。うまいな〜


ラクテンチが見えてくる。/ あの、湯気が上がっているあたりかな?

ヘトヘトになった頃、ようやく見えてきた「この橋わたる」の看板(あとで知ったが、作者はチョッキーさんであるらしい!)の横に、温泉が故障して当分の間臨時休業させて頂きますという、なんとも非情なお知らせが・・・。
確認のために電話をかけたら男の人が出て、やっぱり休みだという。
う〜、こんなに歩いたのに・・・。すごいショック! 疲れが3倍!

いちのいで会館が故障中なのはショックだったが、気を取り直してバスで鉄輪へ。
きのうホテル白鷺、西鉄イン、末広、四の湯に入り、スパポートは残り19湯。3日あればなんとか終了できるかも?

鉄輪に到着。
意外と、まだ入ってなかったのがこの上人湯。
末広温泉みたいに、向かいの「まさ食堂」で入浴料を払い、スタンプを押してもらう。
本日最初の温泉、気持ちいい〜。あと18!

海地獄のお隣りの鬼石坊主地獄は、温泉と地獄が別の入り口になっていて、それぞれ料金がかかるやっかいなシステムになっている。
温泉にはすでに2度入っていて、そこから地獄も見えるので(笑)、まだお金を払って地獄の方に入ったことはなかった。
しかし、ここに海地獄と同様、温泉道公認の「足湯」があるのだ!


400円払って初めて入った鬼石坊主地獄の地獄エリア。

足湯。施設も新しいし、さすが日曜日、けっこうお客さんで賑わっていた。
スタンプは出口(=入り口)のところで押してくれる。あと17!

足湯で疲れを癒し、テクテクと本坊主まで歩く。
もうお昼なので大好きな鉱泥温泉には入れないのだが、以前、博多君に車で連れてきてもらった照湯温泉が、現在は温泉道に加入し、本坊主から歩ける距離にあるのだ。
そして、ここまで来たもうひとつのお目当ては、本坊主の向かいの喫茶店アップル。
去年はベーコンピザを食べたので、今年はトマトとポテトのピザを注文。これ、ほんまにうまいわ〜。

腹ごしらえも終わり、明礬に向かう道路を上っていく。
さすがにここを歩く人はいないな〜。

5年前に来たとき、照湯温泉はまだオープンしたばかりだったが、今では向かいの川も公園のようにきれいに整備されている。

おじさんが入っていたが、失礼して内部の写真も。あと16!

鉄輪のホテル街まで降りてくる。
上の建物は、おととし「もと湯の宿黒田や」という名に変わり、1Fは「海山(さち)の蔵」というレストランになっているが、もとは6年前にルミチンが日本温泉協会発行の「温泉」という雑誌のクロスワードパズルでペアで1泊2食の宿泊券を当てたアートホテル石松である。泊まったときもさびれ放題さびれていたが、その後、肉屋さんが買収し、大改装したのである。
ここの温泉も温泉道に加盟しており、500円で入ることができる。
ロビーが和風旅館っぽくなっていて、従業員の接客もなかなか丁寧だ。
温泉は内湯も露天も充実していて、とても気持ちいい!
ここ、料理は食べたことないからわからないが、鉄輪の温泉施設としては意外と穴場かも?
あと15!

次に目指すのは、いずれも鉄輪の高台にある「湯けむりの里東屋」と「絶景の宿さくら亭」(どちらも入浴料500円)。
温泉道名人という目標がなければ、なかなかここまで訪ねる機会はなかっただろう。
鉄輪バスターミナルから血の池地獄方面に少し歩いて行くと、まず「さくら亭 直進200m」という看板が見えるが、矢印の先は左の思いっきり山道の方を指している。
そこを曲がらずにもう少し歩いて行くと東屋が、こちらは道路からも見えるところに建っていた。まずは近い方へ。


東屋の半露天風呂からの眺め、いいねえ〜(正面は高崎山)。


再び道路まで降りて来て、ちょっと幻想的な湯けむり風景を撮影。

次はさくら亭だが、朝からさんざん歩き続け、ここでまた200mの上り坂はつらい・・・。
やめようかと思いつつ、これも温泉道の修業のうちと思い直して登って行った。
入りやすい温泉から入っているので、残っている温泉はいずれもそれなりにアクセス、入浴可能時間、料金などに難がある。おいらの滞在時間も限られていることだし、ここまでくるとスタンプ1個にも重みがあるのだ。

周囲は墓地になっていて、それを見下ろす位置にさくら亭は立っていた。
名前から、もっとこじんまりとした和風旅館を想像していたが、外観はなんだか宗教施設みたいな雰囲気。

まずは掛け流しの桧風呂に入る。贅沢だな〜
そのあと、階段で屋上に上がってみると・・・

おお、展望露天風呂「天空の湯」!
屋上にはほかにいくつか家族風呂もあり。
泊まり客はライトアップされた湯けむりの夜景を楽しみながら入浴できるという趣向だろう。

まさに絶景、がんばって登ってきた甲斐があったというもの。
「天然地獄温泉で100%源泉です」と書かれている文字が東屋で見たものと同じだったが、あとでネットで調べたら、やはりどちらもニューグロリアホテルグループなる会社の系列だった。
とにかく高い所が好きだという人ならこちら。でもおいらは東屋からの眺めの方がちょうどいいような気がする。

スタンプが2個増えた。あと13!

去年の別府レポートで、鉄輪の旧蒸し湯跡地にポケットパークを建設中であり、「湯かけ上人像」を常設すべく寄付金を募っているお知らせをした。見に行くと、なかなか立派なものが完成していた。

数日前から首と右肩がとても痛いので、一遍上人様の右肩に温泉をかけ、治るように祈願。
巣鴨のとげ抜き地蔵の別府版だな、こりゃ。
上人様の奥に見えるのが蒸し湯。すっかり観光地っぽくなったな〜。

鉄輪では老舗旅館をもう2〜3ヵ所回っておきたいところだが、ちょっと小腹が空いたので、でっかい電気屋の隣りにある105円均一の回転寿司に入ってみる。

上等のネタは1カンだけ回すという形で、ほんとに全皿105円だった。
おいらは回転寿司でもイカがそこそこ旨けりゃオッケー。
九州ならではの甘い醤油にももう慣れてきた(笑)。
9皿食べて945円、安う〜。

みゆき屋。この建物の裏側に民芸調のレトロな家があって、そちらが入り口になっている。
みゆき屋の半露天風呂。鉄輪らしいお湯で、気持ちいい〜。

次にまつや別館に行くと、順番がつかえているらしく、やんわりと断られた。
貸し切り湯のところは、宿泊客がチェックインしたあとの時間帯になると入るのが難しい。
それならばと、国東荘へ。

ここは「坂吉の湯」という大浴場なのでオッケー。
おいらのあとから親子連れが1組入って来た。
セルフの砂湯もあって、少し掘ると、かなり熱いお湯がしみ出してくる。
さすがに砂湯はズーンと来る! 鉄輪巡り、もう限界〜。

残り、11〜!

怒濤の鉄輪湯巡りを終え、バスで別府駅へ向かう途中、レストランリボンの3階立てのビルが見えたので思わず「降ります」ボタンを押し、南石垣で降車。


店内は昭和40年代の香りが漂う。

この店なら、本来はとり天、トンカツ、スーパイコ(酢豚)あたりを試してみるべきなのだろうが、カキフライの魅力に負け、生ビールとカキフライ定食を注文。

一般のカキフライ、特にとんかつ屋のカキフライなんかはもっと衣がトゲトゲしているが、ここのはまるでとり天のように表面がなめらか。やはり東洋軒をルーツとする別府系洋食の流れをくんでいるのかも。
タルタルソースと共に、甘酢のタレが付いているのもとり天チックだ。
カキはやや小ぶりだが、そのかわり9個という大盤振る舞い。
うまみがギュッと凝縮され、ビールには最高。タレで食べてもおいしい。
そうそう、ビールが日本一うまいのも別府である。なにしろ湯上がりだからな!

一度別府駅まで戻ったが、すっかり暗くなったとは言え、まだ7時すぎ。
他にすることもなし、別府駅近辺でまだ行ってない共同湯もこの際制覇してしまうか!(元気)

車がバンバン走る交差点に立っているのが薬師温泉。駅から徒歩15分ぐらいかな?


おいらのデジカメは夜の撮影に弱いのでレベル補正かけまくりだが、これ、けっしてお化け屋敷ではない(笑)。ちなみに、昼間見てもこれほど貫録のある建物(小屋?)が交差点に立っているようすは異様である。

この脱衣場も年季入りまくり!

薬師温泉まで来れば、天満温泉や幸温泉もそう遠くはない。


天満温泉


幸温泉

天満温泉と幸温泉は、どちらも地元の入浴客で賑わっていた。
地元の人は必ずマイ洗面器持参なのだが、天満温泉のおばちゃんも幸温泉のおっちゃんも、こちらのようすを見ただけで洗面器を貸してくれた。
このへんは別府駅周辺エリアなので、外来客もけっこう多いのかもしれないな〜。

きょう1日で、なんと11湯!
スパポートのスタンプを押すページも、ちょうどあと1ページ分(8湯)を残すだけになった。
こんなに楽勝ペースになるとは思わなかったぞ!

9時頃、スナック岸をのぞいてみると岸ママとTAKEYAママがいた。

小型ノートパソコンにハマっているという岸ママ。新しモノ好きだな〜。
やがて栗田さんがやって来て、2人でヒットパレードクラブ、そして謎の多国籍クラブ(笑)をハシゴ。
栗田さん、ごっつぁんでした!
今夜も北浜ナイトを満喫し、西鉄インには1時頃帰館。