2014/9/23, 28 渋谷と品川を散策

9.23
渋谷川周辺
9.28
立会川周辺
鯨 塚   北品川商店街


おいらが住む大宮あたりの地形はいたって平坦だが、関東平野が全て真っ平らなわけではない。
東京は山手線エリア内でも渋谷、四谷、市ケ谷など「谷」だらけで、渋谷駅などは地下鉄銀座線のホームが地上3階にあるほどの谷底っぷりを示している。

渋谷ヒカリエ(写真上)の向かって左側の宮益坂を登り切って青山通り(ニーヨンロク)と合流した先が青山学院、さらにその先が表参道だ。
1987年から1992年まで、おいらは青山学院の近くに住む「渋谷区民」だった。
もっとも、渋谷ヒカリエの前身である東急文化会館1階にあった不動産屋のバーサンが所有する、当時すでに築40年は経っていたであろう木造モルタルのアパートの2階の8畳間(6畳に2畳がL字型にくっついた形。風呂なし、トイレ共同)で、家賃は渋谷とは思えぬ38,000円だった。しかし2年目と4年目にそれぞれ5千円ずつ値上がりし、更新料も2ヵ月分ずつ取られた記憶がある。

このあたり。アパートは今はもう取り壊され、駐車場になっている(写真下)。

近くの「すし大内」は健在のようだ。
ここ、うまいです。(最後に来たのは16年ぐらい前だけど。)

思い出の店「スナック摩耶」が地下1階に入っていたビルの跡地。
下の写真は裏側から見たところ。

南青山。やはり思い出の場所「アイサワビル」も老朽化で取り壊され、跡地は新築ビルの工事現場になっている。

「傳八」は健在!

表参道とアップルストア。新型 iPhoneが出たばかりで、超混み!

 
さて、話はここからだ(長いなー)。
谷には川が付き物だ。渋谷に遊びに来る若者は誰も知らないと思うが、渋谷にも渋谷川という川があり、かつては童謡「春の小川」のモデルとされる清流だったという。
風呂なしアパートに住むおいらは渋谷2丁目から並木橋への坂を下り、新並木橋のたもとにある銭湯に通い、洗濯もそこのコインランドリーを利用していた。
並木橋は普通に地名として使われているが、渋谷川にかかる橋のひとつなのである。

ここ。まだ営業しているのかどうか、よくわからない・・・

渋谷川は渋谷から恵比寿、広尾、南麻布、麻布十番、芝公園の南側、浜松町へと流れ、竹芝から東京湾に注いでいる。
一方、上流は新宿御苑あたりから流れているらしいが、暗渠になっていて、今は下水道として使われている。渋谷駅の地下に下水処理場があって、処理後の水が下流に流れているようだ。

渋谷駅前の工事現場。
東急東横線の代官山〜渋谷間は地下化されて地下鉄副都心線とつながっているが、工事自体は現在も継続中で、渋谷川の地下部分のルートを変えたり、巨大な地下広場を作ったり、46階建ての駅ビルを建てたりするらしい。
渋谷川の地上部分は清流が復活し、周辺の一帯も区画整理されて美しくなるそうな。

新並木橋と、東急東横線の渋谷〜代官山間が地上を走っていた頃の橋脚のクローズアップ。これが撤去されるのも時間の問題だろう。

「新」が付かないもともとの並木橋は歩行者専用の小さな橋で、現在工事中。

並木橋から渋谷駅方向を望む。渋谷川の水量はこれでも多い方だ。

渋谷方向に進み、徒歩(かち)橋から渋谷駅方向を望む。

渋谷川に並行して走る明治通り。ここでも地下で工事をしている。

さらに進んで、八幡橋から渋谷駅方向を望む。前方に見えるのは金王(こんのう)橋。

このあたりから青山通りまで、渋谷川の南側一帯は平成30年まで区画整理が行われるらしい。

金王橋から渋谷駅方向を望む。前方に見える稲荷橋から先は暗渠になっている。

反対側。さっきの八幡橋が見える。

稲荷橋の北側は完全に地上だ。

稲荷橋の下。

稲荷橋から恵比寿方向を望む。
下の写真は金王橋のクローズアップ。

渋谷川の現状をカメラで記録しておきたい方はお早めに!