3/27 鈴本昼席

 
2月にロシア語のクラスメートと東京へいってみて、悪いけれどもうこりっごりだったんです。
とにかく彼女は、道に迷っても、絶対人に尋かない。そうすると、ずうーっと迷っているのです。
といって、母の怪我もまだ治らないので、今回は東京のボランティアさんと一緒に、落語のはしごをしてきました。

母が新潟駅まで送ってくれて、新幹線に乗せてくれました。
そして東京駅では、駅員さんに連れられて、ヘルパーさんとの待ち合わせの場所へ。
駅員さん「どんな人が待ってるんですか?」
私「女の人で、たぶん年配の人です」
駅員さん、小さめの声で「年配ばっかりだ」ちょっと笑えました。
ヘルパーさんに会っていきなりお願いしたのが「トイレにいきたい」(^_^;)でした。
だって、新幹線の中で既にいきたかったのです。
その待ち合わせ場所から一番近いトイレは、あまりにこんでいるので、少し遠いトイレにいったのに、それでも20分くらい待ちました。ああ時間をロスしたなあとは思いましたが、いきの新幹線では頼める人がいなくてどうにもならなかったのよね。
東京駅では実は、お土産を買うだけの目的で来ました。今私がはまっているもの、あげまんじゅうが上野にあるかどうか、しらべられなかったんです。
ヘルパーさんいわく「この前、新潟の人が来た時は、東京駅でかりんとうを探し回って、結局みつからなかった」
新潟にもかりんとうくらい売られていると思うけれど、その人はどんなかりんとうが食べたかったのかなあ? ちょっと不思議。
あげまんを買って、さっきの新幹線の切符で上野へ。
上野でまず、夕食のホットドッグを買うべく、ファーストキッチンへ。
ここは前日急にお願いしたので、少々迷ってしまい、階段を上がったり下りたりしましたが、どうにかたどり着けました。
ヘルパーさんの分と、私の分、そして私はもう一つ、全部で三本買いました。
次は光麺上野店でお昼。
ここは2年前、ウズベキスタンへいった時に、いきと帰りに寄ったお店。今もあるかなあと心配でしたが、ちゃんとあることが分かり、久しぶりにいきました。
2年前にはなかった「魔法のプリン」というのがあるんだそうで、思わず「食べたい」と言って、ヘルパーさんと二人で食べてきました。脂っこいラーメンの後に、冷たいプリン、それは単なるプリンだったけれど、美味しかった。
ラーメンが高かったのかプリンなのか、二人で2510円でした。思ったより高かった。
食べ終わってからも、ガイドヘルプの制度のことをいろいろ尋いて、話が止まらなくて、ふと時計をみたら、もうかなりの時間だったので、お金を払おうと言って、払って出てきました。まだまだガイドヘルプのシステムについて、いろいろ尋きたかったけれど、それはまた今度にしよう。

鈴本へ入ったら、もう前座さんがしゃべっていたので、トイレはやめて席につくことにしました。
前座、おじさんさん「子ほめ」
おじさん?だれのお弟子さんなの?と思って、家に帰ってから落語協会のHPでしらべたら、権太楼さんのお弟子さんなんだそうです。これから、いろいろ大変ね(独り言)
朝也(ちょうや)さん「桃太郎」
ホームラン 漫才
正蔵さん「新聞記事」
一朝さん「つぼ算」
紋之助さん。この時トイレにいっておこうと思ったんだけれど、この日の鈴本が、ものすごくこんでいて、私の席は前から4列目のしかも壁寄り!通路へ出るには、何人かに通してもらわねばなりません。おまけに私の隣りの知らないおじさんは、独楽の動きに合わせて「ホー」とか「ワー」「ちょっと」などと反応しているから、真剣に見ている人を立たせるのもどうかと思う。しようがない、トイレは中入りまであきらめよう。
「よく分からないでしょうからもう一回やりまあす」と紋之助さん。もうやめて(涙)
文楽さん「代わり目」
文左衛門さん「よりあい酒」
小菊さん
さん喬師匠「ちりとてちん」

ここで中入り、私はトイレ、ヘルパーさんは飲み物を買っていました。
猫八さんは「リクエストをとります」と言うので「朱鷺」と言ってみたら、鳴いてくれました。そういえば、朱鷺ってあんな声かもしれないとも思いましたが、本物を聞いたことがあったかどうか思い出せません。ただ、リクエストに答えてくれたのはうれしかった。
玉之輔さん 癌告知の噺。前にも聞いたかもしれないけれど、めちゃめちゃ笑えました。
扇遊さん「たらちめ」扇遊さんの一筆書き、つまり同じ噺を二回なまで聞かない、という、単なる私の記憶の範囲での話だけれど、この扇遊さんの一筆書きはまだ続いていて、今回「たらちめ」を初めて聞きました。扇遊さんのたらちめは、柳家と違うのだ、という話を、前にどこかで聞いたけれど、どこが違うのか、私にはよく分かりませんでした。ただ「姓は安藤名はけいぞう」じゃなくて「姓は佐藤」と言っていました。
和楽・小楽、小花さんの曲芸。和助さんがいなくてつまらなかった。和助さんが居ると、なんとなく楽しいのです。
圓太郎さん「子別れ、下」ご本人いわく「昨日の続き」だそうです。私のこの日の目的は、もちろん扇遊さんでしたが、二番目くらいの目的は、圓太郎さんでした。師匠の小朝の、いい所だけきっちり受けついで、前よりも確実におもしろくなっている。
子別れは「かすりの子どもを着た子ども」のような言い間違いも幾つかあったけれど、円太郎さんの男っぽさ、かっこよさを満喫しました。ミルク。