3/27夜 正雀・文我二人会(国立演芸場)

 
永田町の駅に着いたのは5時過ぎで、6時からの落語会だからまだ余裕たっぷりだな、と思ったら、演芸場へ着いてみたら、もうかなりの人が待っていました。
開場とともに中に入り、途中で帰るかもしれないけれど、やっぱり一番前に座りたいと言って、一番前の端の方に座れました。
一度、文我さんのつばがかかるくらいの所に座って、もちろんつばがかかってうれしかったわけないけれども、あの迫力を感じるには、やっぱり最前列だと思うのです。
席をみつけてから、ロビーへ出てホットドッグを食べました。
さめていても、美味しかった!
ただ、プレーンとチーズを買ってみたのに、味の違いが分かりませんでした。

6時から桂阿か枝さん「商売根問い」雀とガタロまで。
正雀さん「七段目」
文我さん「本能寺」前にも米朝さんで本能寺を聞いて、ああ、おいていかれたなあと思ったけれど、今回もやっぱりおいていかれました。おいていかれる、つまり筋が分からなくなること(汗)ただ、落ちは分かりました。
その後、文我さん、宗助さん、正雀さんの順に並び、お囃子の田中ふゆさん、桂ますみさんも加わって、お囃子あれこれ。江戸落語の前座の上がりはこれ、上方落語の前座は石段、と、いろいろ弾き分けてくれました。
米朝さんのお囃子を演奏する時には、宗助さんが米朝さんの歩き方で登場し、高座に座るまでをやりました。
文我さん「宗助さんはどう思われますか」
宗助さんふんする米朝師匠「あの男はようやっとる」
文我さん「文我はどうですか?」
米朝師匠のこわいろで宗助さん「具合が悪い」爆笑でした。
その後、春団治さん、文枝さん、松鶴さんの真似も、全部宗助さんがやっていました。
江戸落語では小さんさん、正蔵さん、談志さんの出囃子をやり、先代正蔵さんの真似は、正雀さんがやりました。
話としておかしかったのは、米朝師匠と枝雀さんが「コーラフロート」を食べたことがある、という話、似合わないだろうなあ!
楽しかったけれども、こうやって帰りの時間がせまってくるのが気になって「早く落語に入って」とも思いました。

中入り
宗助さん「近眼の煮売屋」知らない噺だったので、楽しみに来たのですが、思ったより短く、ちょっと拍子抜けしたような、次が早く聞けてうれしいような?
文我さん「後家殺し」
そして最後、正雀さんは「あやめゆかた」で高座に上がったので、私はこの日、昼と夜、3回「あやめゆかた」を聞きました。昼のはもちろん、正蔵さんね。
正雀さんの「お隅のあだうち」は、真景累が淵の中にある噺だそうだけれど、私の知っている、しんきちとかおそのとかおしが、そういう登場人物はだれも出てこなくて、え、お隅ってだれ、そうじろうってだれ、と思っているうちに、そうじろうがだまされて殺されて。そこで8時50分になったので、会場を出てきました。
あの後、ネットであらすじをしらべたら、お隅も結局殺されるんですね。正雀さんが27日、どこまで演ったかは、今も不明です。

東京駅にちゃんと?9時20分過ぎに着いて、新幹線までの手引きをお願いしますと言い、駅員さんが来ますからと言われ、それならとヘルパーさんは帰っていったのですが。9時半になっても、駅員さんが来ないんです!
新幹線は9時40分。落語を途中で抜けてきたのに、この電車に乗れなかったらどうしようと、パニックになりそうな頃、駅員さんがやって来ました。
駅員「歩くの早くないですか?」
私「いいです、間に合いたいですから」
こうして9時35分頃、新幹線に乗り、9時40分に発車したのでした。
そんな訳で、東京駅でトイレへいっておけなかったので、トイレにいきたくなったらどうしようと、飲み物を控えていたのですが、それにしても新幹線が暑いのです!もう、口の中からから。隣りに座っていた女の人に「トイレはどっちの方ですか?みんなが前の方へ歩いていくけど、あっちがトイレですか?」と尋いたら、前はトイレじゃない、売店だというのです。売店か、よし、方針変更だ、アイスクリームを買いにいこう!この人なら連れていってくれるかもしれない。そう思ってお金を数えたら、なんと220円しか残っていませんでした。実は最後に、ヘルパーさんへ払う諸経費を忘れていたのです。最後にヘルパーさんに、私の今回の費用、1060円を払ったら、財布がすっかり寂しくなってしまって。
アイスクリームは確か260円だから、売店はやめよう(汗)
しようがない、新潟から持ってきた黒飴で、喉のかわきをいやすことにしました。
結局トイレは、隣りに座った女の人が、降りる前に車掌さんに頼んでくれて、車掌さんが連れていってくれました。

今度こういう、長い落語会の時は、宿泊してもいいんだそうです。てっきり、ヘルパーさんとは日帰りの旅しかできないと思っていました。ホテルの部屋に入ってしまえば、特にやってもらうこともないので、翌朝迎えに来てもらっていいそうです。
今度東京へいく時は、もうちょっとお金を持ってこなきゃだめだと分かりました。夜の落語会のチケットはもう買ってあるし、新幹線はカードで払うから、1万円もあれば一日いきていけると思ったら、とんでもありませんでした。ヘルパーさんがあと一度「飲み物を買って」と言ったら、もうそこで財布が空になるところだった。
2週間以上前に予定が分かれば、またヘルパーさんを頼めるそうなので、みなさまいつでも私を東京へ誘ってね(ニコ)ミルク。