出た、Sad iPod !
07/05/30
OSX以前のMacで、ハードディスクの致命的なトラブルでマシンが起動しないとき、ガラスが割れるような非常に心臓に悪い効果音(機種によっては不気味なアルペジオの音)とともに画面に現れるのがSad Macである。
Sad Mac
わざわざユーザの悲しみをあおるような演出を施すというのはアメリカ人ならではのセンスだ。生真面目な日本人には絶対にできない発想である。
ここ数年お目にかからなくなって、それはそれで寂しい思いをしていたのだが、思わぬところで再会した。
けさ電車の中でiPodを聴いていて、別の曲を選んだとき、iPodがフリーズしてしまった。
たまにあることなので、今回もリセット(強制再起動)すれば直ると思って「メニュー」と「選択」のボタンを同時に押し続けたところ、アップルマークに続き、なんとSad
iPodが出現したのだ!
Sad iPod
何度リセットしても、アップルマークの次に現れるのはSad iPod。しばらく時間をおいてからやってみてもダメ。
まる2年以上使っているし、ときどき駅のホームで落としたりしているのに壊れないから、けっこう丈夫だな〜と感心していたのだが、いよいよ絶体絶命のピンチか?
ネットで調べてみると、Sad iPodが出たらもうオシマイで修理に出すしかないとか、自力で1週間かけて直したとか、さまざまな怪情報に満ちていた。
とりあえずMacにつないで初期化するのが一番だろうと思うが、iPod用のUSBケーブルは持ち歩いていないし、どうせ会社のMacはOS9なのでiPodに対応していない。
家に帰って初期化を試みたところで、Sad iPodが出てしまっている状態のiPodを、はたしてMacが認識してくれるのだろうか?
いっそ帰りにヨドバシGOLDカードで80GBのiPod with Videoを買おうかと真剣に思い悩む。
そのうち、iPodを手動でディスクモードに替えるワザを紹介しているページに出くわした。
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?artnum=93651
手順:
>iPod をMacに接続し、ホールドスイッチをいったんオンにして、またオフにする。
>Apple ロゴが表示されるまで「メニュー」と「選択」の両方のボタンを同時に6秒以上押す。
>Apple ロゴが表示されたら、「メニュー」および「選択」ボタンを放し、すぐに「選択」と「再生/一時停止」の両方のボタンを、ディスクモード画面が表示されるまで押し続ける。
とりあえず、接続しないままの状態でやってみた。
1回目はダメだったのだが、
>ディスクモードにすることができない場合、iPod を表面の平らな場所に置いてください。
>「選択」ボタンを押している指がクリックホイールに触れていないことを確かめてください。
>また、「再生/一時停止」ボタンを押すとき、クリックホイールの中心付近ではなく、周辺部分を押していることを確かめてください。
>それでも、ディスクモードにすることができない場合は、一方の手の指で「選択」を押し、もう一方の手の指で「再生/一時停止」ボタンを押してください」
と丁寧に書かれていたので、机の上に置いて、両手でやり直す。
(作業時はハードディスクを水平に保つことが重要なのかもしれない。)
ディスクモード画面とは、下のような画面である。
この駐車禁止みたいなマークは「ディスクモードになっているので、いきなり接続を解除してはダメだよ」という意味である。
しかし、もともと接続していないおいらのiPodの画面には、大きなチェックマーク(レイクの「レ」の字)が現れた。
Sad iPodが出ないぞ!
これは、何か大きな進展があったのではないか?
さっそく、また「メニュー」と「選択」の両方のボタンを同時に6秒以上押してリセットしてみると、アップルマークが白く輝き、iPodのメニュー画面が復活した!
なんと、あっさり直ってしまった(^^;)。
いま直らなかったら、おそらく帰りはヨドバシカメラに寄ってたよ・・・。
80GBはいずれ買おうとは思っているんだけど、現行機種は発売されてからけっこう経っているので、次の新モデルを狙っていたのだ。
なんとかそれまでがんばってくれそうである。よかった〜。