鳥取、島根の旅、一日目

 
別にゲゲゲの女房を、みていたわけではありません。前から鬼太郎のファンだっただけ。
だけれど境港は、ツアーのコースに入っていないのです。
パソコン仲間に尋くと
「たいしたことないよ」
けれど今年、やっと水木ロードにいくツアーがみつかり、いってみました。

12月23日の朝は、5時に起きて、6時40分に家を出ました。
タクシーで新潟空港へいき、朝早くしか通れない道を行ってくれたのだそうで、7時にもう空港に着きました。
いつもなら金曜日に発売になる、週刊文春が、年末なせいかもう売っていたので、空港の売店で買いました。なんと380円でした。高い!
でも買っておかないと、うちの近くのローソンではすぐ売りきれてしまうので、仕方ありません。
ところがこれ、父も入院中の病院で買っていました。もったいなかったけれど、知らなかったのでどうしようもありません。
だれか、新品の週刊文春、いる?汗。

新潟空港では、私の荷物のチェックにえらく時間がかかり、携帯の予備のバッテリーやら、mdレコーダー用に持っていた電池、みんな出させられました。帰りもそれくらいを覚悟していたら、意外なほど簡単に済みました。ほぼ同じものを持っていたのに。
久しぶりに乗った大阪行きの飛行機、なにに驚いたって、コーヒーが無料でなく、300円になっていたこと! お茶か水は無料とのことで、私は水にしました。
飛行機の中で、朝ごはんのカツサンドを食べました。

8時の飛行機で伊丹へいき、そこからバスで、いちろ?目的地へ。
うちのツアーは27人でした。
飛行機でギャンギャン泣いていた子どももおらず、全員が大人でした。

最初に休憩したのは、上月インターとかいう、兵庫県のインターだったんだけれど、ここでバナナココアを買おうとしたんです。新潟でちょっと、みたことないなあと思って。
その時にうちの母が、自販機のやり方が分からず、うちのツアーの男の人から手伝ってもらったんですが。この男の人がなんと、ロシア語の昔のクラスメートだったんです。高柳さんっていう名前に聞き憶えはあったんだけど、すごく珍しい名字でもないし、まさか当人とは思ってもみませんでした。
バスの席は離れていたので、それからドライブインに着くたび、ちょこちょこ高柳さんと話しました。今もロシア語はやっているの? とか。

上月を過ぎたところで、お昼のお弁当をもらいました。
今回は食事の時間というのが特になくて、お昼は希望制でお弁当を注文したのです。
大阪の美味しいものというから、お好み焼きとか蛸焼きとか、あるいは私の知らない、なにか大阪のものが入っているかと思いきや、普通の幕の内弁当でした。
玉子焼きとか、かぼちゃとしいたけの煮物、ごはんはすごく酸っぱい酢飯だったので、母にあげて、私はのり巻きの部分だけ、母の分も食べました。 それに、さっきこうずきインターで買った、チャーシューのおにぎりとかいうのも食べたかったから。
バナナココアといい、チャーシューのおにぎりといい、ドライブインは心くすぐるものばかりです。

次は大山(だいせん)で休憩。いよいよ、鳥取県です。
大山って「どっさり節」っていう民謡に出てくるわよね、歌えないのが悔しいわと思いました。
ここはトイレしかなかったので、誘惑?はありませんでした。

次が本日の私の目的地?出雲大社です。
私たちのツアーには、添乗員とドライバーしかいないのですが、ここだけはガイドが付きます。そのガイドにはぐれないように、境内へいきます。
本殿が工事中とのことで、神様たちの仮の住まいで、2礼4拍手1礼で拝みます。
「神様は、たくさんのお金の方がお好きです」
とガイド。神様ならば広い心で、少ないお金でも願い事をかなえてくれないかしらと、私は5円入れました。
「みなさま方のご縁も、この神社で神様たちが決めていらっしゃいます」
とガイドが言った時、うちのツアーの一人のおじさんが「ありがとう」と言って、思わず笑いました。神様、私のことも忘れないでね。汗。
御朱印というのをもらおうかと思ったら、お参りした人みんなにくれるのではなく、千円払うんだって。そく?並ぶのをやめました。他の人も同じことを考えていたらしく、御朱印の所だけ、人が並んでいなかったそうです。
私はおみくじを買って、後で読んでもらったら、吉とかきょうとかそういう言葉はなくて、自慢をしてはいけないとか、結婚はよい、屋移りはよくないとか、そういう言葉だけのくじでした。

お店まで400メートルほど歩き、上り坂だったので長く感じました。
でもそのお店に、めかぶ茶が用意してあって、喉がうるおいました。
来年の干支のウサギの、土鈴が売られていました。お店のおばさんが
「どれーにしますか?」
と言いました。
土鈴でないウサギも居たので「鳴るやつで、安いやつがいいです」と答えました。「えーっと」って言えばよかったな(笑)
こういうのを毎年お正月に、新潟のデパートで並ぶともらえるんだけれど、朝早くから並ぶのが結構大変で、600円で買ってきました。どうせならウサギでなく、私の干支の方がよかったけれど、仕方ないですね。
友達に出雲そばを買って送ったら「だんだん」と言われました。ああ、こういう時に使うのかと分かりました。

次は小泉八雲の記念館近くでバスが停まり、しばし自由時間です。
記念館に入ろうと思ったら、大人一人980円だったか960円。小泉八雲はきらいじゃないから、入ろうと思っていたんだけれど、ちょっと、やめました(汗)
それより、さっきから気になっている「ぼてぼて茶」の看板。
和風の喫茶店みたいな、このお店に入ってみました。
ぼてぼて茶は、ここ松江の殿様が、昔、鷹狩りの間に食べたという説や、たたら製鉄の職人が、あまりの暑さと過重労働のあいまに、立って食べたという説、いろいろあるそうだけれども、百聞は一食にしかず。注文してみることにしました。
出てきたものは、番茶に茶花を入れ、そこにお米や黒豆や、大根の漬け物まで入れて、茶せんで泡立てたもの。この泡立てる時に「ぼてぼて」と音がするんだそうです。しまった、音なんて聞いていませんでした。汗。
一口飲んでみましたが、母に飲んでもらいました。
だって、美味しいとかまずいの前に、奇怪な味がしたんだもの(^_^;)
グーグルでぼてぼて茶をしらべたら
「美味しかったらとっくに東京へ出てきている」と書かれていました。それはそうかもしれませんね。
ツアーの自由時間はまだあったので、お店にゆっくり座って、私にも飲めるもの、コーヒーを飲み、縁結びの飴とかいうものを買い、うちの玄関の鍵の鈴が取れたと言ったら、すごくにぎやかな鈴を勧められたので、思い出にこれも買いました。
ぼてぼて茶のペットボトルもありました。私はお勧めできませんが、どんなものか試しに飲むにはいいかも。

5時20分にバスに戻り、まずは高い方のツアーのホテル、一畑館へ送ります。
一畑さんというのはお金持ちなんでしょうか? 一畑電鉄は、松江から出雲大社へ走っている電車だし、後に私は、一畑百貨店へいくことになります。
一畑館の方は、私たちより一万円高いし、温泉に私は興味がないので、安い方のプラン、東急インにいきました。うちのツアーのほとんどがこの東急インで、添乗員も、大阪から来たドライバーさんも、ここが宿でした。

出雲そばを人に送ったけれど、私自身は食べたことがなかったので、ホテルのフロントで尋くと、
「当館にはありませんが、向かいの百貨店の6階に、出雲そばのお店があります」
よしっと思って、荷物をおいてから、母と出かけました。
ずうっと天気がよくて、母が
「こんなにいい天気なら、洗濯物干してくればよかった」
と言ったのが笑えました。こっちだから天気がいいのよ、新潟は分かんないわよと思いました。

一畑百貨店の6階の「いっぷく」とかいうお店で、出雲そば3段重ね693円というのをとりました。3段、どんな量なの?と思ったら、少ない少ない! お碗三つに、おそばが入っていて、そこにおだしや葱、もみじおろしと鰹節をかけて食べるんです。
おそばは普通の味で、美味しかったんですが、おつゆというかおだしが、なんか甘ったるくて、やっぱり私の舌は、東日本のものに慣れているんだなと感じました。

おそばを食べた後、1階に下りながら、デパートの中をうろうろしてきました。
中でおもしろかったのは「島根県は鳥取県の左側です」と書かれた、Tシャツが売られていたこと。着ていく所がないから、買いませんでしたが、おもしろかった。確か島根県は「日本で一番、どこにあるか分からない県」なのですよね? 新潟でなくてよかった。笑。

コートを買おうと思ったけれど、69000円でした。
悪いけれど地方だから、もっと安いと思っていたのに。
すいません、島根を甘くみていたかも。
こうして、長い一日目が終わったのでした。