パラオの旅 一日目

 
私の旅行記を前にも読んだ方、私が旅先で必ず、遊覧船に乗っているのはお気づきでしょうか?
ボルガ河・メコン川・ペルーではチチカカ湖で船に乗りました。
クルージングみたいな豪華な船旅より、水音が感じられる船が好き。
だけれど、カヌーというものには、乗ったことがなかったんです。
パソコン仲間で「うちの治療院の患者さんで、視覚障害者のカヌーのボランテアをしている人がいるから、カヌーのそういうイベントがあったら教えてあげる」と言ってくれる人もいましたが、一年待っても何の連絡もありません。
もう待ってられないなと思い(ニコ)パラオ旅行の説明会にいきました。
同じ理由で、前にHISのパラオのツアーに申し込もうとしたんですが、
「私は視覚障害者だけど、カヌーに確実に乗れますか?」と尋いたら「とりあえず申し込みだけしときます?」このHISさんの返事にカチンときて、申し込み金を持って帰ったのでした。
ですから今回も、どうだか分からなかったけれど、しつこいくらい何度も尋いても「乗せてあげる」というお応えで、うれしかったし、申し込みました。
うちの母は2月に骨折して、まだ治らず、あまり歩けなかったけれど、新潟空港発着なら、そんなに歩かないだろうし、第一、平日だから他に行ってくれる友達を頼めませんでした。

そんなわけで、6月22日、新潟空港に集合したのでした。
うちのツアーはなんと7人、そして添乗員さん。
こんなに少ない人数で、添乗員さんが付いてくれて助かりました。
新潟空港から出発するツアーは、こういうことがよくあるんだけど、出発前にコーヒーをご馳走になって、そしてお土産の説明があります。夏だからチョコはいやだし、クッキーは向こうで買いたかったので、ひっつきイルカという、イルカがクリップになったものを買いました。12匹セットで、こんなには要らないんだけど、パラオでこういうものは一度もみなかったので、買っておいてよかった。前に上海へいく時には「ひっつきパンダ」というのがあったから、きっとこういうものだったのかな?

さて、飛行機に3時間半乗って、グアムに着きました。
機内食のサンドイッチももちろん美味しかったんだけれど、夕食にあれだけでは足りない。
今回はうちのツアーは、もちろんエコノミークラスの座席なんだけれど、このグアムでだけ、ビジネスクラスの休憩室に入っていいそうで、休憩室へいって、おにぎりやお菓子や、いろんなものを食べました。
それでも、さっき通ってきた店が気になって気になって、母にせっついて、連れていってもらいました。
「てんてこまい」という、おそばとかラーメンのお店です!
きつねそば7ドル50セントを食べ、その美味しいのなんの!
おにぎり二個食べて、よく食べられるわねと母に言われても、入るものは仕方がない(笑)
あぶらあげもほんのり甘くて、私の好みの味で、おつゆも薄味でいい感じでした。

新潟‐グアム便はものすごくガラガラだったのに、グアム‐パラオ便は満員に近い感じでした。
他の都市から来たのでしょう、さっきは会わなかった日本人も大勢います。
「うちらは添乗員いまへんねん。情報もらおうとしてまんねん」
という、知らないカップルは、うちの添乗員の指示に耳を傾けています。うちの添乗員だから、使わないで(苦笑)。
 
ヤップ島に一度着陸しますが、降りたくない人は乗っていていいし、トイレへいきたい人は、飛行機のトイレが掃除中なので、外へいくそうです。私と母は、機内に残りました。

また離陸して、日本時間の夜10時に、パラオに着きました。
といってもパラオと日本は、時差がありません。
グアムで4時間ほど待ち時間があったので、新潟から12時間ほどかかりました。
空港に着いてみると、秋山さんという、女性のガイドが待っていました。
この秋山さんは、新潟出身で、有名なガイドだと、説明会の時に聞いていたので、ああこの人かと感激?する。もっと年配の人かと思いきや、若そうな女性でした。
私たちが泊まったのは、パラオロイヤルリゾートホテルという、豪華そうな名前なのに、どうも...部屋以外にクーラーを入れようという気はないみたいなんです。フロントで明日からの説明を聞く間も、流れ出る汗。廊下も温室!レストランと自室だけ、クーラーが効きました。そのクーラーも、止めれば暑いしつければ寒いし、温度調節を尋いても分からない困ったちゃんでしたが、ないよりはいいなと思いました。
こうしてお風呂に入って、もう寝ようとしていたら、スーツケースの底がはがれていることが分かりました。出発の時はなんともなかったはずなのに。一応、添乗員さんの部屋に電話だけいれて、眠りました。