ウズベキスタンの旅、プロローグ

 
前にどこかの旅行記に書いたかもしれないけれど、ロシア語の入門編の教科書に「これはサマルカンドですか?」「はい、これがサマルカンドです」というような文がありました。
サマルカンドってどこ? とだれが尋ねたかは忘れたけれど、入門編の先生が説明してくれました。
夏は45度で、ものすごく暑い。
でも砂漠のオアシス。
もう、それだけしか憶えていません。
それ以来ずっと「一度サマルカンドにいきたいなあ」と思っていましたが、なかなかちょうどいいツアーがありませんでした。
なにがちょうど悪いか、それは、私がみた多くのツアーは、ドライブが長いのです。
私は長時間のドライブは、なるべくなら避けたい。
昨年ペルーへいった時も、5時間のバスの旅でちゃんと?車酔いしましたし。
そんな時、ABロードという携帯のサイトをみていて、ウズベキスタン六日間144,000円というのをみつけました。
電話して尋いてみたら、移動は電車だとのこと。これだと思って申し込みました。

この144,000円というのは、あくまでフリープランの値段で、ガイドをつけるとぐっと値上がりしてしまいました。
「八日間の観光つきのツアーにしても、お値段は変わりませんよ」
旅行社からそう言われたけれど、私は食事が合うかどうか分からないので、六日間にこだわりました。
結局二人で、合計44万円払いました。
飛行機の燃油料とかビザ取得代金、みんな入っています。
入っていないのは、新幹線代と、前泊後泊のホテル代くらいです。
高いかもしれないけれど、ビザ取得は私は、自分でやる気はさらさらないので、これでいいことにしました。

4月3日。この日はただ、成田へいくだけ。
夜までにいけばいいので、その前に当然?寄席にいきました。
鈴本夜席は、歌ぶとさん「桃太郎」天どんさん「反対車」翁家和楽社中、菊志んさん「もと犬」市馬さん「長屋の花見」ホームラン漫才、文左衛門さん「道灌」そして7時から、仲とりの扇遊さんの「夢の酒」を聞いて、鈴本を出てきました。

成田駅から9時15分発の、ホテル行きの送迎バスがある、これを逃がすと9時55分までない。
確か成田駅のべんちは寒かった。そういう記憶があったので、母をせっついて、京成線の特急を乗りつぎ、この方がスカイライナーよりも今は早く着くのよとせかして、やっと9時10分に成田駅前のバス停に着いたら。なんと、9時15分のバスは4月から無くなったそうで、45分までないのです。
私は「4月3日にいきます」ってホテルに話してから質問したのに。
怒りの電話をホテルにかけたけれど、ないものはどうしようもないので、しかたなく30分ほど、べんちで待ちました。
すぐそばに違うホテルはあったんだけれど、そこのロビーに入ると、今度はバスが来ても分からなさそうだったから。
チェックインが遅かったですねなんてぬかしゃがったら「だれのせいだと思ってるんだ」とくだを巻こうと思ったけれど、そういうことも言われず、成田エクセルホテル東急に着きました。
ここは、6年前にムールマンスクへいった時、前夜泊まりをした所。
あの時はすごくよかったんだけれど、今回は私の好きな、浴衣でないパジャマもなく、少々残念でした。