秋田の旅、二日目

 
27日の夜いったん寝たんだけど、11時過ぎにテレビの音かなにかで目がさめて、そのテレビを母がぱっと消したことで、なんか余計にぱっと目がさえてしまって。
そうしたら今度は、なにを食べ過ぎたか分からないけれど、胃が苦しくて、寝ていることもできず、洗面所へ吐きにいっても出ず。
そう、私の泊まったホテルは、洗面所も部屋になかったんです。
改めて、このホテルはもうやめようと決心したのでした。
で、朝方いったん楽になったものの、5時過ぎから吐き始め(きたない話ですいません)シーツはよごすわ浴衣はよごすわ。
やっと洗面所で吐けたのも1、2回。
ですから、長い長い秋田の夜になりました。
まだ風邪が残っていたのかなあ?

朝ごはんはどうしようかと思ったけれど、昨夜お金を払ってしまったんです。
それに、今日の民謡番組は12時半に終わるの。
だから、いつもの私のお昼の時間よりはるかに遅くなることは予想できたので、一応、朝食の席に座ってみることにしました。
食欲がない、という状況はペルーの時に似ているけれど、気分としてはあれよりきつかったような。
でも、ごはんとおつゆと納豆をゆっくりゆっくり食べ、昆布の佃煮と鱈子も少しだけ食べて、最後に、やっぱり飲みたくて飲みたくて、ホットコーヒーを飲んでも、もう吐かなくなりました。
370円でこの朝食は大満足。
私は、和食の朝ごはんにコーヒーを飲むのが一番好きなんだけど、日本の、私が泊まるようなホテルでは、ごはんの人はお茶です、コーヒーを飲みたいなら洋食にして下さいと言われ、なかなかかなわないのです。
ごはんはお櫃でくるから、おかわりには限りがあるけれども、これはなかなかいい朝ごはんです。

ニューシティーが開くのは10時って分かっていたし、このホテルのチェックアウトも10時だったので、10時ちょっと前にホテルを出て、歩いて2分くらいのニューシティーにいきました。
そうしたら、もう人が並んでいて、ちょうど開店したところだったけれど、もう椅子はいっぱいで。私だけやっと、一番前に座れました。
母は「私はどこでもいい」と後ろに座ったけれど、後で大量に(汗)人が帰ったので、母も一番前にきました。
いやだなあと思ったのは、ハンカチをおいて、四つも五つも席をとっているおばさんがいたこと。
秋田にも、根性の悪い人はいるのね。あ、畑山すずかも秋田か。
11時から番組が始まるのだけど、10時15分くらいから、拍手の練習やらなんやらがあって、もう、母と離れてしまった私は、吐くのは心配だったけれど、椅子に座っているしかありませんでした。
そうこうするうちに番組が始まり、花ちゃんや祐幸さんのステキな歌、やすこさんやみゆきちゃんのはつらつとした歌、すだまさひろさんの奇麗な声、そして、74才だか75才の年齢を感じさせない、しんどうぎせいさんの「みよし節」を聞きました。
みんなプロの民謡歌手なんだけど、花ちゃんと祐幸さん以外、漢字が分からないの。

12時半に番組が終わり、祐幸さんが早口の秋田弁でなにか言いました。
キャア、聞きとれないよー!
よく聞いたら、今日はこれから本庄へいかないといけないので、(年に一度の)デートはできないとのこと。
ただ、私の伝言はだれかから聞いたらしく、CDを持ってきてくれました。
実は佐藤祐幸さんのCDが、昨年暮れに発売されていたことは知っていたんだけど、この、秋田へいけるチャンスに買いたいので、祐幸さん当日持ってきて下さいねと、秋田放送さんへメールしていたのです。
私は祐幸さんの個人の住所は知らないから。その私の伝言を、だれかしらがちゃんと伝えて下さっていたんですね。
「シーデーはさすあげますから」
祐幸さんはこう言った。(^_^)
夕べからの胃の痛みも、列車で4時間の長旅も、全部忘れる瞬間でした。
みなさんで食べて下さいねと、昨日新潟駅で買った「地酒ケーキ」というのを渡して、会場を出てきました。

ニューシティーの地下の食料品売り場にいったら「味噌タンポ」というものが売られていて、なんのことか分からずに買ってみたら、あら、味噌味のキリタンポですね。ですから、食べた感じ、ごへい餅みたいな味です。
ごへい餅ってことは、つまりは甘いので、これは食事にならないなあと思い、すぐ止めてしまいました。
母は「お腹が空いた」と、残りの2本半を食べちゃいました。
つまりさっき、3本買ったわけ。

さて、秋田でいき残している所はあと一つ、ナガハマコーヒーです。
ナガハマコーヒーにいくには、秋田駅前にいかないといけません。
他にも店舗はあるんだけど、山王とか外旭川とか、知らない所へいくよりは、駅前店がいいと思って。
ニューシティーから駅へいくのに、初めて秋田県のバスに乗りました。
観光バスなら前にも乗ったことはあるけれど、定期バスというんでしたっけ? これは新潟以外ではめったに乗れません。
乗る場所は、舩木さんという、最近MLで知り合った秋田市の人が教えてくれました。舩木さんありがとう。
新潟のバスの最低運賃は200円なのに、秋田は最低140円なのですね。
タクシー料金は、新潟の方がだんぜん安いのに、おもしろい。
で、昨日タクシーで890円もかかったところを、今日はバスで140円で来れました。次回からもバスにしよっと。
秋田駅にまずいって(ニューシティーでわりとたくさん座ったから、元気だった)私の友達とうちの姉へキリタンポを送る。
一つは仙台です、一つは埼玉ですと頼んでいるのに「新潟ですか?」だから、それは差出人で、埼玉と仙台です(友人は正確には仙台じゃなくて、遠田郡とかいう所なんだけれど、この際仙台になってもらったの、笑)と説明してなお「新潟ですね?」店長違いますよと、他の店員さんが助け船を出してくれました。新潟へ送らないでよね、届けば私が食べちゃうからと冗談まじりに頼み、お金を払って駅の土産物屋を出てきました。

さて、お楽しみのナガハマコーヒー駅前店は、駅のほんとに目の前にありました。
実は昨日、タクシーに乗ったおり、母がみつけてくれたのだ。
ここは、チェーン店は数々あれど、とにかく秋田県にしかないコーヒーショップなのです。
ケーキセット735円とか、ランチ1050円とか、あまり安いとはいえませんが、駅の目の前なせいか、ひっきりなしの人。
私の隣りでは、女性3人グループが、3個セット483円のアイスを一つずつ食べ、一人161円ずつ払っていました。ああ、これなら、長電話するより会ってお茶した方が安いですね。
さて私は、コーヒーショップにきたんだからと、まずはアイスカフェラテ、次に、食べられるかどうか分からないけれど、鱈子スパゲッティをとりました。
これは、ちょっとおうどんみたいな太い麺の、さして美味しくはないスパゲッティでしたが、とにかくナガハマコーヒーに来れたのが満足。
胃と相談しながら、スパゲッティを半分だけ食べ、あとは母に食べてもらいました。
もう他にいく所はないので、お水をおかわりして、トイレにもたまに行って、ねばってねばって4時前に店を出ました。
この暇な時間に、母が「novaって秋田ではみないねえ」と言うんです。
そうかなあ、あるんじゃないの?と携帯のオープンIエリアでしらべたら、nova秋田校と、nova秋田駅前校がちゃんとありました。
昨日つぶれたからないはずだと母は言ったけれど、Iタウン頁は、そんなに新しくはないのだ。

そして、4時34分のいなほに乗って帰ってきました。
また来年、ラジオ祭りの頃に秋田へいこうと思います。
そして、今年はちょっとお腹の都合で食べられなかった「東京満腹ラーメン」を食べてみたい。
これも、秋田放送でよーく宣伝しているんです。
第一会館のそばにあることも分かったし、いいにおいがお店からもれていたので、来年まで待っててくれ>東京満腹ラーメン。
食べることをまず考える女、ミルク。