ウラジオストック日記最終日

 
7月9日
今日のお昼は機内食で、ちょっと遅くなることが分かっていたので、朝は9時頃食べにいきました。この同じレストランに、7日の日は6時、8日には7時半過ぎに来たんだけど、9時に来たら、一番いろんなものが出ていました。但し、ピザはさめていた。前日カーチャさんに印をつけてもらった「カーシャ」を注文しました。
カーシャというだけで、どんなのがくるか分からないわよとカーチャさんは言っていたけれど、ミルク味の、お少し甘い、米か麦かは分からないけれど、熱くて美味しいおかゆでした。
「すごい食欲だねえー」
おかゆとピザと、パンやじゃが芋、ジュースやコーヒーを目の前にしている私に、向かいの席の日本人の男性が言った。
そんな、このくらいですごい食欲なんて言われても。
私たちはもうお金がないのよ、今、食べられるうちに食べとかないといけないのよと答えました。
実際、熱いおかゆを食べたら、なんか元気が出てきました。

11時50分に出発の約束だったけれど、11時40分にロビーにいくと、もうマリーナさんと運転手のイリーナさんが来ていました。それで、出発することにしました。
私はもうすぐ日本に帰るから、この時計を日本時間にして下さいと頼んで、イリーナさんから、あの音声の出る時計を、2時間遅らせてもらいました。そして、空港からなるべく近いスーパーに寄ってもらいました。ここで、私にとっての重要な買い物、冷凍のペリメニを買うんです。
残ったお金は96ルーブル。
しかし、800グラム入りで85ルーブルの次は、1キロで110ルーブルです。
しようがない、85ルーブルのを買おうかと思っていたら、マリーナさんが14ルーブル寄付してくれて、110ルーブルのを買いました。
そして、12時50分に空港に着きました。

飛行機を待つ間、なんか喉がかわいちゃったんです。
もう、お金は2ドルしかあり ません。
これでなにが買える? と尋くと、ペットボトル入りのジュースを教えられ、 買ってみたんだけど。え? これで2ドル? 新潟のスーパーで、100円ちょっとだよ ー。ぼられているんじゃないの? と思ったんですが、一緒に飛行機を待っている日本人のおじさんたちも、ちょっとしたおつまみを買って「こんなの日本じゃ100円だぞ」と文句を言っています。
とにかく喉はかわいたので、その2ドルのジュースを買い、ペットボトルなのでちびちび飲んでいました。
なんか、今回の旅行記は、いつもより一段とお金の話が多くてすいません。
でもまあ、必要なことだから。汗。

2時50分の飛行機に乗り、やがて待ちに待った機内食が出てきました。
もうこの頃には、お腹ペコペコだったので、パン一つとチーズとハムとケーキでは、ちょっと足りなかったけれど、朝食をしっかり食べておいてよかった。

新潟空港に着いてからが、実は緊張でした。
先ほど買ったペリメニ、生肉が入っているので、日本に持ち込むととりあげられるらしいんです。
放送ではただ「生肉をお持ちの方は申し出て下さい」とだけ言っているから、検査を受ければいいのかと思って正直に申し出た人が、とりあげられていたらしい。それを知っていたので、私と母はひたすら、黙っていました。
前の人がスーツケースを開けさせられている。
もうだめ! と思ったんですが、幸い私のスーツケースを開けられることはなく、無事ペリメニを持って帰れました。
いやー、空港の税関で緊張したのって初めてだなあ。

帰ってすぐに冷凍庫に入れて、おかずがない時、雨で買い物にいけない時(最近新潟は雨が多い)ごはんと一緒に食べています。
なんか、ペリメニを食べると、すごく幸せな気持ちになれるんですよね。

私のロシア語が下手だ、ということは、今年の5月によーく分かったので(新潟に来たロシア人とお話しようとして、できませんでした)今回はなるべくロシア語で話すよう心がけて、日本語で質問されてもロシア語で応えるようにしてがんばったんだけど...。
やっぱり、単語の数が足りませんでした。
それでも、ガイドや運転手の個人的な会話がたまに聞きとれた時の満足感ったらありませんでした。
ガイドさんと運転手さん、別にそういう仲ではないと思うのに「キスを送るわ、じゃあね」とか言うんですねえ。
私も、男の人に言ってみようかなあ? 笑って済ませてくれるだろうか?

それから、ホテルの部屋が暑かっただけで、ウラジオストックそのものはまあまあ涼しく、ただ、湿気があるのが新潟と似た気候でした。
今回は無理だったけれど、今度はボルゴグラードにもいってみたり、いつかまた、違うロシアへきっときっといきたいと思います。