ウラジオストック日記一日目

 
そろそろまたロシアへいきたくて(いつでもいきたいけど)いろんな旅行社へ電話したり、ボルガ河クルーズの説明会にいったり、でもどうーも最後の決断ができず、ずるずる時間が過ぎていきました。
納得できないツアーに無理にいくこともないと、ほとんどハワイにいくつもりで旅行社へ出かけた時。ウラジオストック四日間というパンフレットがありました。ウラジオなんて近く過ぎて、いつでもいけると思って後回しにしていましたが、もう、ロシアにいきたくて、これにいくことにしました。

7月6日。新潟空港に着くと、いきなり「ウラジオストック便が遅れる」という放送が。
遅れることは驚かないんだけど、新潟空港で暇で暇で、たいして飲みたくもないアイスコーヒーと、なんとなく欲しかったコロッケパンを買い、またまたなんとなく欲しかった1260円のヨットパーカーも買おうとしたけれどこれは我慢して。あ、虫さされの薬を忘れたわと、819円でむひを買い。なんだか、新潟空港の思うつぼになっていました(笑)

飛行機に乗ると、隣りの席のロシア人の女性が、電話をかけ始めました。
「わたしあなたと話すこともうない」と言ったかと思うと
「あなた私の電話番号知っているか? じゃあこれからメールする」
おいおい、もう飛行機は飛ぶんだよー、メールしてていいのかい? これ以上遅れさせ ないでくれよーと思いましたが、なんとか飛行機は離陸したのでした。

機内食があるのかどうかを、出発前に気にしていた私でしたが、正解は、ありました。
パンとチーズとサラミとケーキの、ささやかな食事でしたが、これで降りてから夕食の心配をしなくて済みました。

結局予定より2時間遅れて、ウラジオ時間で夜9時に着きました。
ウラジオは、日本より2時間進んでいます。
降りてすぐ、バスに乗りました。
すると、私の母の隣りに座っていた日本人の男の人が「ちょっとちょっと」と言います。
あなたたちはウラジオストック止まりでしょう? このバスでいいの? と言う。
さっき機内で、出入国カードを書く母を手伝ってくれたこの人は、私と母がどこへいくかを知っていたんです。
この日本人の男の人(ロシア人の奥さんと赤ちゃんも一緒)は、ウラジオで乗り替えてイルクーツクへいくのでした。
イルクーツクへいく人は、乗り替えを急ぐからこのバスに乗った、というんです。
どおーりで、飛行機を降りる時にスチュワーデスさんが私に「イルクーツク?」と尋いていた。
なにを言っているんだ、ここはウラジオストックだろ? と思って、返事をしなかったんですが、イルクーツクへいく人なら急いで降ろしてあげる、ということだったんですね。

結局バスは、ただの到着ロビーに着いたので、なんということもありませんでした。
ロビーには、ガイドのマリーナさんと運転手のイリーナさんが待っていました。
「私たちは7時から待っていた」と言うので、ごめんなさいね、私も新潟ですっごく待ったのよとロシア語で言ってみました。

車で1時間ぶっとばして、プリモーリエというホテルに着きました。
渋帯もなく、ほんとに「ぶっとばす」感じで1時間かかったので、遠いんだなと思いました。

ホテルの部屋が狭いのはいいんだけど、むしろ私は狭い方が、ものがすぐみつかって歓迎なんだけど、バスタブに段差があって入り難いのと、水道のせんを思いきりひねらないと水が止まらないのには参りました。三日目くらいから、トイレの便座がとれちゃったし。
クーラーもないので、夜は暑くてなかなか眠れませんでした。