ニフティのオフにいったお話

 
イヤー、落語でも旅行の前夜泊まりでもなく、東京へいったのは、いったい何年ぶりか、私にもよく分かりません。昔はオフのために、よく行っていたんですが。
今回は、ニフティの邦楽フォーラムがいよいよ今月いっぱいで無くなるということで、一応、引っ越し先はあるようだし、ウェブ上にもあるらしいんだけれども、私はどうもまだ、ウェブ上で上手にニフティを読み書きできないし、せっかく誘ってくれたのなら私も歌わせてもらおうと、話すことより、むしろ歌うことが目的で新幹線に乗りました。

上野で新幹線を降り、松坂屋へ寄って、大好きなトップスの紅茶ケーキを入手。
「ミニと小がありますがどちらにいたしますか?」と言われても、どう違うんだか(笑)
私の欲しいものは小だと分かり、リュックに入れました。
この後、小さい子どもさんに会うので、あんまりケーキを持ち歩くわけにいかないのです。
まして、持ち込みOKの所だから大変(笑)。

日暮里駅で電話して、泉さんっていう女性と待ち合わせ、和音という邦楽用のライブハウスにいきました。
ここは夜のみの営業なのですが、本日は1時から6時まで私たちの貸しきり。
全部で24人と書いてありましたが、ことによったらもっといたかもしれません。
でも民謡が好きなのは私とあと二人くらいで、あとはお琴とか長唄みたいのとか、そして能楽の好きな人たちで、今だれが演奏しているのか、なんの曲か、プログラムは一応もらったけど今は何番なのか、さっぱり分かりませんでした。
私に尺八をさわらせてくれようとした人は、だれだろう?
店のメニューを全部読んでくれたのは、だれ?

ただよーく分かったのは、ネットワーカーではないのかもしれないけど、たまちゃんという女の人。
彼女と、一番いっぱい話したのかもしれません。
あと迎えにきてくれた泉さんと、なにかとみんなをまとめてくれた、着物で神戸から来た、なむらしげよさんは、次に会ってもきっと、声を憶えていると思います。

そういうわけで民謡は、私が歌った「秋田舟方節」と「秋田馬子歌」そしてかずぼうさん(私の三味線の伴奏もしてくれた人)の「宮城長持歌」くらいでした。
あとはみんな、私には分からない曲でしたが、驚いたのは(当たり前かな?)落語の中の出ばやしやはめもので、聞いたことがある曲があったこと。祭りばやしをやった人もいたんだけど、あれはまさに「片棒」という落語に出てくるそのまんまでした。
とにかくずっと聞いてて、いやだなあというものがなかったのが驚きでした。
唯一ちょっとだけ引いたのは、ぬえさんの演奏した能楽。
戦いのシーンを表わしているのか、目が座っていて(母、談)普段しゃべる声はすごくステキなおにいさんなのに、能の時はすごくドスの効いた声なのです。なんでも、かんぜ流のプロの能楽師さんとのこと。鼓も持ってきたけど、鼓だけは写真は勘弁してとのこと。どうして鼓だけだめなのかとか、あれはどういった曲なのかなあとか、お話してみたかったです。けど、どこにぬえさんが居られるのか分からなくって、話せませんでした(汗)話せても、なんだか私ではすくんじゃって、話せなかったかも?小さい子どもさんが一人いたのに、あのこわい声で(失礼)よく泣かなかったなあ、偉いなあと思いました。

え、そんなことよりおまえの歌はどうだったのかって?
「秋田舟方節」は、いつも先生に弾いてもらっているとおんなじ高さを言ったものだから、全然声が出なくって、おまけに歌はマイクなしで、私は声が小さくて恥ずかしかったです。
でも自分としては、小野花子さんに(ラジオ上で)教えてもらったポイントを忘れないように、歌ったつもり。
「秋田馬子歌」は、歌詞を5番まで教えてもらったんだけど、こんなに歌ったらみなさんあきちゃうだろうなあと、2番までにしました。こっちの方がまだまともで、尺八のやじろべえさんにはご迷惑だったかもしれないけど、私としては結構楽しく歌えました。
私の歌は2時半頃終わったので、一人1000円でワンドリンク付きの権利を生かして、アイスコーヒーを飲んだり、みんなが持ちよったお菓子を食べたりしていました。お菓子といっても、遠くまで取りにいくわけにいかないというので、目の前にあった青森の「いかのいさりびパイ」に集中。いかも、いさりびも入ってなかったけど(当たり前だ)すごく美味しかったです。
始めは母も会費を払ったんですが、どなたのおはからいか、お母さんは付きそいできたんですから会費はいいですよと言われ、すごくうれしかったです。どうもすいませんでした。

6時にここが終わって、浅草にいけるのは6時半かな?と思ってロシア料理店を予約したのですが、母がまた道を忘れたというし、なにせよそ者です、どこで迷うか分かりません。それに、曲の途中で抜けるわけにいきません。ちょうど曲の切れめの5時半に、失礼してきました。
私が帰った後に「ニフティ音頭」というのを演奏したそうで、どんな曲か聞きたかったなあと思いましたが、5時半にお店を出て大正解。6時15分にマノスというロシア料理店に着きましたもの。
浅草へ着いたら案の定、母が分からなくなって、知らない女の人に尋いたのが大間違い。悪気はないんでしょうが「分かるわ、分かるわ」とか言って、違う店を教えられたんです。どうりで、松屋の中なんか通るわけないと思った。駅から歩いて1分の店なのに、10分ちょっと歩かされました。とにもう。

マノスでは、私の好きなペリメニと、えびのポテト巻き、それにきのこのつぼ焼きシチューを頼み、母と、埼玉から呼び出した姉はコース料理でした。母も姉もコースに付くコーヒーは要らないというし、私は好きなので二杯飲んだら、コース以外にコーヒーを付けられて、伝票を直してもらったことで、コーヒーが550円なのを知りました。
あと、実は一番高かったのが、私の飲んだカルーアミルク。8月に新潟のロシア料理店で初めて飲んで、あまりに美味しかったし、単品の料理をすぐ食べ終わって、母も姉もコース料理のメインがこないので、お水を飲んで待つのもつまらないし、カルーアミルクを2杯飲んだんです。そ、そしたら1杯1000円だったのを、後で知りました。新潟では550円だったのに。あんなに小さなコップで、あんなに氷がいっぱいで?と思ったけれど、口あたりがよくて美味しいので、次回また飲むような気がします。
実はライブハウスでも、カルーアミルクを探してもらったんだけど、カクテルのリストにはありませんでした。
こうして、3人で2万円ほど払って帰ってきました。
帰ってNHK総合をつけたら、昼間聞いた、ぬえさんの歌のようなああいう音楽をやっていて、なぜだか懐かしく感じました。
獅子舞いの獅子に、初めて頭を噛んでもらった、ミルク。