韓国に挑戦 その3

 
「韓国は日本と違って乾燥してるでしょ?」
ガイドはそう言うけれども、三日とも雨で、じっとりしたお天気。
新潟の湿気を思い出します。
朝は昨日買っておいたパンと果物を食べ、8時15分に集合。
といっても私と母と、同じツアーの女性が二人。
ガイドのリさんはいかないというし、ワゴン車の運転手さんは韓国語オンリーなので、ちょっと不安になりつつ、出発しました。

日本では「一人しか申し込みがいないから、追加料金がかかる」と言われ、いったんあきらめたエステですが、4人になったので、受けられることに なったのでした。
汗蒸幕(カンジョンマク)というエステです。
まずロッカーの鍵とバスローブを渡され、ロッカーに服を全部入れます。
スッポンポンになりましたかスッピンですか? と確かめられ、バスローブの下は裸という格好で、麻布をかぶされ、釜のある所へ入れられます。
布をかぶったまま座布団に座り、なるべく姿勢を低くします。
なんでこんなにかがまなきゃいけないか、その理由はすぐに分かりました。
かがまないと、布の下から足が出てしまう。そうすると出ている足が、ものすごく熱くなるのです。
足先もすっぽり隔れるように座って、顔に熱風がかからないよう、布の端をしっかりおさえて。待つこと... 何分なのか、汗を滝のようにかいた後、扇風器の近くにあおむけに寝かされます。
ふうやれやれと思ったら、なんともう一回あの釜のそばへ。
もうすっかりカラカラにかわいた頃、バスローブを脱がされ、人参のお風呂に 入ります。次は緑茶風呂。
そしていよいよ楽しみのアカすりです。
手袋がそのままアカすりになったようなやつで、足から順に上へこすっていきます。
みんなそれぞれアカの出方なんて違うんだろうに、4人がほぼ同じくらいに「あおむけ、うつぶせ、 起きて」と指示されているので、なんかマッサージの仕事を思い出しました。
痛いですという韓国語はなんだろうなと思っていましたが、気持ちいいばっかりでアカすりは終わりました。
気持ちいいのはいいんだけど、裸であおむけで、それに足の内側をこするから、うちのツアーの女性の言葉を借りれば「あられもない格好」をさせられて、いくら女ばかりの部屋でもちょっと恥ずかしかったです。
それから身体と頭を洗ってくれるんだけど、美容院のシャンプー台ではなく、ただのビニールのベッドで洗うから、首の下を水が流れて、シャンプーだけはいまいちでした。
それから順番は忘れたけれど、簡単にマッサージをされて、キューリパックをされて、10時40分にはもう終わってました。
こんなに汗をかいたんだから、さぞやと期待して体重計に乗ったら、一グラムも減っていなくて、かなりがっかり。
でもアカすりは、ほんとに気持ちよかったです。

「お客様なまジュース売ってます」という言葉にフラッときて、ついついリンゴジュースを飲んでしまったら、なんと7,000ウォンでした。
昨夜ナンタの会場で飲んだコーヒーが3,000ウォンだったから、それくらいかと思ったのに。
あんなに少ないジュースが7,000ウォン!
今度エステを受けることがあったら、貧乏くさくてもなんでも、ホテルから飲み物を持ってこようと堅く心に誓いました(汗)

12時までにはホテルに帰らないといけないので、11時過ぎに出て、40分くらいに帰ってきました。
1階でお昼のパンを買い、チェックアウトの後、12時20分に出発。お昼はバスの中で食べました。
1時にミョンドンのロッテホテルに着いて、一昨日別れた60人と再会し、一路...キムチ店へ。
このキムチ店で、噂に聞いたトーモロコシのお茶を初めて飲みました。
なかなか美味しかった。キムチの味見はたくさんあったけれど、とにかく私は辛いのがだめだし、朝も昼もそりゃ確かにパンは食べたけど、お腹が減って減って、ひたすらのりを試食してました。
お菓子もいろいろあって、興味はあったけれど、試食品がなくては買えません。ここだけ、ベトナムの免税店の方がいいと思いました。

2時過ぎに出発して、空港にいきました。
もろもろの手続きが済むのを待って、何かジャパニーズのもの、ごはんとか麺を食べたいと受けつけのおねえさんに母が英語で聞いたところ、12番ゲートにあるとのこと。
その時いたのは30番くらいで、かなり歩いたんだけど、とにかく食べたかったので、がんばって歩きました。
「てんぷらうどんスムニダー」とか呼ばれると、とりにいくシステムです。
スムニダってできましたよ、とかそういう意味なのでしょうか。
てんぷらうどんはもちろん美味しかったけど、でももう、初日に「ももやま」で飲んだあの美味しい汁ではありませんでした。
メロンジュースは7000ウォンだったけれど、あのエステのリンゴジュースよりは、ずっとたっぷりした量のものでした。
ウォンが足りなかったので、払える所まで ウォンで払って、あとはカードにしました。
こうすると、おつりがこなくていいんです。

こうして5時の飛行機で帰ってきました。
韓国で何が辛かったって、とにかく言葉が通じないのが辛かったです。
日本語でちゃんと会話が成立するのは、ホテルのフロントとガイドだけ。
他にも「あの人は日本語ができる」と呼ばれた人はいたのですが、全然こっちの話を聞かないひっどい日本語で、普通に道を歩く人は英語も通じません。
100円ショップで買った本で、にわか憶えの韓国語「**はありますか?」というのも全然通じなかったし。
だから今度いくことがあったら、お金はかかっても、ずっと通訳さんに付いてもらいたいなと思いました。
食事は、ベトナムよりは食べられるものが多かったです
セブンイレブンのおにぎりと、あの「ももやま」のうどんが最高に美味しかった。
CDも買えたし、スーパーマーケットのような所も覗けたし、最初に思ってたことは全部かないました。
同じツアーには2才の赤ちゃんもいたし、もうすぐ生まれそうなお腹をした人もいました。だから韓国はとっても身近な国なんですねえ。
またいくことがあったら、またエステを受けて、また...うどんを食べたいな。
ミルク。