韓国に挑戦 その2

 
20日の朝、昨夜みつけておいた1階の店で朝食を食べました。
バイキングだから、昨晩の食事ほど高くはないだろうと思ってたのに大間違い、サービス料とかなんとかでものすごい値段に なりました。
サービス? バイキングなのにと思ったけど、しようがありませんね。
でもその分、おかゆとかスクランブル・エッグ、ソーセージ、ジュースに美味しいコーヒーと、いろいろ食べました。
おかゆの味があまりに薄かったし、せっかく韓国へきたんだからと、キムチを一口だけおかゆに乗せて食べたら。う、涙が出た。

ガイドがロッテワールドに案内します、9時 50分に集合ねということで、昨日と違う知らないガイドが待っていました。
で、連れていかれた所がロッテ免税店(^_^;)。
じょうーだんじゃない、遊園地で遊びたいのにと言って、12人のほとんどが免税店をパスし、遊園地に案内してもらいました。
その遊園地の入口に、今度は私の喜びそうなお土産物発見。
手ざわりのいいぬいぐるみを買いました。
狸だからたーちゃんという名前を付けようと思ったのに(すいません「たぬさい」という落語を知ってる人だけ笑って下さい)この狸、なんとディズニーランドでいうミッキーマウスみたいな、ロッテワールドのキャラクター商品で、男の子がロッテちゃん、私が買った女の子はローリーちゃんと言うんだそうです。
私のツアーに付いているロッテワールドのチケットは、乗り物が五つ乗り放題。この五つで乗り放題という日本語が分からなかったけれど、ようするに五種類すきな乗り物に乗っていいよという券で、 穴が五つ開くようになっています。
一つ乗ると、パンチでそこに穴が開けられるのです。
まずはボートに乗りました。
遊覧船かと思って乗ったのに、なんだか幽霊船。
韓国語だから何を言ってるか分からないけど、おばけみたいなのが出てきて船を襲います。
だから急降下とかして、けっこうこわい。
ジェットコースター好きだったはずの私が、このくらいの揺れでもうこわかったので、もうジェットコースターは止めることにして、次はワールド・モノレールという穏やかそうなものに乗りました。
あれに乗りたい、どこで乗れるかと聞いても英語も日本語も通じないので、出発点を探すだけでほんとに疲れます。
次は気球が飛んでいるというので、先日ドイツ村で乗れなかった私は、めちゃくちゃはりきって探す。ところがこれも上を指さして、あれあれと言ってもなかなか通じません。4階だということだけは 分かったので(この遊園地は4階建ての室内パークです)4階にいくと、ここは違うというし。
今思えば、階段で上がっていく4階がどうもジェット・コースターの出発地で、エレベーターでいく 4階が、気球の出発地のようでした。
ものすごく期待して乗った気球だけど、実はこれが一番つまらないものでした。
立って乗る観覧車って感じ。
なんで立つか、そう、座っても景色が見えないからでした。
立って乗るだけあって、ほとんど揺れません。
0才児と思われる赤ちゃんが乗ってるくらいで。
この赤ちゃんがめちゃめちゃ人なつこい子で、 無言なんだけどずうっと笑って、私にも手を出してくるので、握手したりしていました。
「How old are you?」と言ってみたけど、やっぱり通じませんでした。
11時半になり、ぼつぼつお腹が空いたし、2階の食べ物屋さんが並ぶ所へいってみましたが、例によって言葉が通じない。
見て分かるもの、ホットドックを買い、ノーカラシ、オンリーケチャップと言ったら、ノーケチャップだそうで、何にも付いてないソーセージをかじりました。
他にミスタードーナツで売ってる、チュロスみたいなものも食べて、少し元気が出たし、なにせ乗り物の権利がまだ残っているので、メリーゴーランドなんていう、これまた平和そうなものに乗りました。
ところがここでは、メリーゴーランドという名前じゃないらしく、やっぱり通じません。
一苦労して乗り場を探し、ようやくお馬さんにまたがりました。
まだ一つ乗れたんだけど、とにかくもう出発点を探すのに歩き疲れて、帰ることにしました。
さて今度は出口が分かりません。
ロシア語が聞えたので、思わず知らない女性に話しかけて、変な顔をされたりしながら、ようやくシー ユー アゲインなんて書いてある所で、チケットをとりあげられ、出ることができました。

ホテルから来た時はずいぶん近かったけど、もう出てきた所が違うから、全然分からないと母。
いつの間にショッピングモールへ入り込んでしまったので、明日の朝食を買うことにしました。
明日は今朝みたいにゆっくり食べている...時間も財布もないのだ。
パンと蜜柑を買い、外に出るとまた雨。
雨の中をトボトボ歩くと、今度はセブンイレブンを発見。
そういえばまともなお昼を食べてなかったなと、ここではおにぎりとジュースを買いました。
ホテルに帰ってからこのおにぎりを食べたんだけど、これがまた美味しくて、ひきにくの入ったまぜごはんのおにぎりでした。
ホテルではなんといっても、高校野球がみたかった。
私はまだ日本を捨てきれない のですねえ。
フロントに電話すると、奇麗な日本語で NHKBSの出し方を教えてくれたので、やってみました。
野球そのものはみれなかったけれど、日本語のニュースをみれて、なんか気持ちよく...眠れました(汗)

少し寝て、5時半に集合。
といってもガイドのリさんと出かけるのは、私と母だけなので、ワゴン車に乗せられました。
このワゴンっていうのがバスより激しく揺れて、いきも帰りも私はよってしまいました。
ワゴン車で向かったのは、こんごうざんという名前の お店。ここで豚カルビの夕食です。
リさんは外で私たちを待っていたんだけれど、同じように他の日本人もガイドに連れられてきて、他のガイドは一緒に食事をし「二人は結婚しているの?」とか「お金いっぱい持ってきた?」なんて聞いていました。
あまりに直接的な質問にびっくり。
焼き肉以外にもとっていいのよとリさんは言うけれども、焼き肉以外は別料金なので、このオプショナル・ツアーに付いてるものだけ食べようと、お肉の他はごはんとか水とかお豆腐だけにしました(汗)

6時45分にお店を出て、ナンタの公演は8時からだし、ここで私の買い物につきあってもらうことにしました。
昼間も探したかったんだけど、どうにも言葉が通じなくて探せなかった、パンソリのCDです。
私がパンソリを聞きたいと思ったのはごく最近です。
10月24日の、桂小春団治さんの大阪での落語会に、パンソリを歌う人がゲストに来るという一文を読んで、パンソリってなんだ? と思ったのがきっかけ。
10月はちょっと大阪へいけないので、CDを買って帰れたらいいなと思ったのでした。
「パンソリは日本でいう浪曲です」
そう小春団治さんがメールに書いて下さったとおり、ほんとにおっさんが泣きそうな声で歌っているCDを買いました。
いや、おっさんなんて呼んではいけないらしい。パットムツィンさんという人で、つい一・二ケ月前に亡くなった、人間文化財の人なんだそうです。
リさんは「先生」と呼んでいました。

一番買いたかったものを買って、次は ナンタの公演にいきました。
これはロシア語の先生が、前に新潟日報に「ナンタとはなんだ」という文を書いて、紹介していたもので、パフォーマンスと音楽が一緒になったようなものです。
結婚式の料理を作るんだけど、支配人のこねで入ってきた、料理をなにもできない人が加わる。果たして料理はできあがるのか? というストーリーで、ナイフとか鍋とか釜とか、いろんなもので演奏したり踊ったり歌ったりするのです。
この支配人というのが、桂雀三郎さんに似てるの。
オーブンの中のアヒルが焼けたかどうか見にいったら、アヒルが中でガーと鳴いたり、花婿さんがおならをしたような擬音を出したり、音だけでもいろいろ笑えるんだけど、うーん、1回みればもういいかなって感じました。
帰りに出口でリさんを待っていたら、ナンタの人たちが暇そうに座っていたので、5人と握手して、 カムサハムニダと一人一人に言ってみました。
こうして夜10時半頃、ホテルに帰ってきました。