大阪のお話 落語編


5月8日は宗助さん、9日は小春団治さんと、大好きな噺家さんを二人まとめて聞けるので、チャンスと思っていってきました。

演目は8日が
笑福亭喬若さん「手水回し」
九雀さん「僕は排品回収業」
紅雀さん「佐々木裁き」

中入り

宗助さん「禍は下」
江戸落語でいう「権助魚」です。
九雀さん「高津の富」
噂には何度も題名を聞いた、九雀さんの「僕は排品回収業」を初めて聞けて、そして宗助さんは、5年前に初めて会った時に聞いた、ちょっと思い出のある「禍は下」だったので満足でした。
でも九雀さんの二席目、なんだか気がついたら声がかなり苦しそうなんです。
ほんとに苦しそうでドキドキしましたが、どうにか終わりました。
感想、やっぱり木戸銭は決めて欲しい。
お客様の判断でっていうけれども、どのくらい入れるか、非常ーに迷いました。

9日の演目は
桂一之輔さん「平林」
桂蝶六さん「代わり目」
小春団治さん「お通夜の六さん」
でした。

大阪府は門真市という所へ初めていきました。
私が勘違いしてたらごめんなさいなんですが、どっちかといったら京都に近い大阪府なのですね。
胴乱の幸助さんがいたらよろこびそうな、京阪電車で即念寺というお寺へいってきました。
10時からなので、9時40分頃着いて、ちょうどいいかなあと思ったら、もうりっすいのよちもないくらいの人。
前に座ってもいいですか?と、一番前に座らせてもらえました。
ところが、10時からのおつとめが終わったら、みんな左を向くではあありませんか。
つまり、仏様はこっちだけど、高座は私の左だったわけ。
仏様の時だけ一番前で、落語会になったら 前じゃなくなっちゃいました(汗)
そのお経も、お坊さん8人であげるんだけど、みんな髪のあるお坊さんなの。
阿弥陀教なんだそうだけれど、あちらはああなのでしょうね。
私の後ろの人も唱和していたところをみると、もう憶えているのでしょうね。

さて落語、平林の落ちを忘れていたので、ああそうかそういう落ちだったのかと笑いこけてました。
替わり目は「すざきさんにもらったちくわ、正味期限のきれそうなやつ」のところでみんなが爆笑していたので、なんだろうと思ったら、このお寺の表札に「州崎」とありました。
だれかのお名前なのでしょう、私も後で爆笑しました。
おでんを買いにいく前で終わっちゃいました。おでんと言うか、関西風にかんとだきと言うのか、楽しみにしてたのにな。
そして小春団治様は、まあ新作落語の荒筋をどれだけ書いていいか分からないので大幅にカットしますが(汗)
お寺のおふせは適当にごまかそうという所、お寺でやってるので大笑いでした。
落語の後、小春団治さんに会いたいんですけどと頼んで、着替えが終わるまで待って、お会いすることができました。
お酒は好きですか? と聞くと、一瞬の間の後「好きです」とのこと。
大丈夫かしら、ほんとは要らなかったんだけど、このアホにそんなこと言っても仕方ないと、受けとって下さったのかしら?
今度梅団治さんに会ったら、知らん顔をして聞いてみよう。梅団治さんは毎夏、新潟へ来るので、私のいい情報源になっているのです。
小春団治様と一緒に写真を撮ってもらって、サインもしてもらいました。
ほとんど芸能人に会うのりでした(汗)

京橋のとうてんこうでお昼を食べて、午後は野崎観音へいってみました。
5月の始めにいくのがいいみたいだから。
でも、残念ながら「野崎詣り」の落語は船と陸地で言いあいをする所しか思い出せなくて、そのお船は今はないっていうのは知ってたし、観音様に会ったらどうするのか忘れちゃった。
ただ縄に付いた鈴を大きく振って、たくさん上った階段をたくさん下りてきました。
いっぱい歩いて疲れたので、喫茶店に入って450円もするアイスコーヒーを飲み、これがまたものすごくちょっぴりな量で驚きました。
こうして伊丹空港から帰ってきました。
めちゃくちゃ歩いたけど、めちゃくちゃ楽しかった。
また小春団治様に、そしてもちろん宗助さんに会いにいきたいです。
今回アドバイスを下さったたくさんの みなさま、ありがとうございました。
ミルク。

食べ物編に続く)