11/29昼の部池袋


関西在住の友達が、あちらで放送されてこっちにないテレビの落語番組をMDにとって送ってくれるんだけれど、その中にめっぽう気にいった噺がありました。
録音した友達に聞いても、私と同じく画面が見えないから、だれなのか何という噺か分からない。
それで上方落語に詳しい人たちに「冷蔵庫の中の人々、というか物たちが恋愛したり喧嘩したりする噺なのよー。この関西弁は笑福亭の人じゃないと思うのよー」と聞き回ったところ、桂小春団治さんの「冷蔵庫哀詩」ということが分かりました。
ここまでの話は昨年の出来事です。
昨年にも小春団治さんの東京での会があることは分かったのですが、一週間後に宗助さんが上京するというので、週に2回東京へいくわけにはいかず、宗助さんを選んでしまいました。
で今年、ホームページで小春団治様の会のことをみて、迷わずチケットをローソンへ買いにいったのでした。
せっかく上京するのならと、29日の昼は池袋、30日にも二軒の寄席にいきましたので、レポートさせて下さいね。

11月29日昼の部、池袋演芸場開口一番
春風亭朝作さん「あなこでからぬけ」
柳家三三さん「くしゃみ講釈」
こうしゃく場で寝てしまう雲助さんバージョンでなく、女ができた方の、権太楼さんバージョンでした。
お七の色はだれだと聞かれた八百屋さんが「そりゃきちざでしょう」と言うところで、思わず「惜しいー」とつぶやいてしまったら「ほら周りからも惜しいって言われてるじゃねえか」と言われて、恥ずかしくもうれしかった。

三遊亭あろー改め亜郎さん「西行」
「西行っていうお坊さん知ってますか? お坊さんっつっても猿と豚とカッパ連れて旅したお坊さんじゃないですよー」というのがおかしかった。

次の柳家三生さんの噺が分からないんです。
どなたか教えて下さい。かめだほうさいっていう名前の書家がいるのだけど、この人、自分の書きたい文字しか書かないので貧乏である。そのほうさいの孫があやうく行方不明になりかけたところを、おでん屋さんが助けてくれたので、お礼に屋台の看板の字を書いてあげたら...。
井戸の茶碗みたいな感じのお噺です。初めて聞くので うれしかった。

花島世津子さんマジック
五明樓玉の輔「かつぎや」
ものすごくおもしろかったにもかかわらず、眠くて眠くて 後半分からず。
柳家喜多八さん「小言念仏」

中入り

橘家蔵之助さん「猫と電車」
これは私が勝手につけた題ですが、円蔵さんがよく「猫と金魚」の枕でやるようなお噺。猫を連れて 電車に乗る人のお噺です。想像してみてね。

春風亭正朝さん「天災」
この人に実は、NIFTYでRESをもらったことがある。
扇辰さんもさん喬師匠も答えてくれなかった質問の答え、それは決して私をよろこばす答えではなかったんだけれど、答えてもらえて私としてはうれしかった。
だから一度、正朝さんを生で聞こうと思ってここへきました。
だから高座を聞けただけで満足でした。

満足じゃなかったのがとり。
市馬さんかと思ったのにー。
あの奇麗な声が聞きたかったのにー。
円蔵さんだなんてー。
しかも、もう4時50分なのに「ねずみ穴」を始めるなんてー。
私は5時頃ここを出たかったのにー。
ところが私のがっかりは伝わらなかったようで、5時15分に終わった後、無言で呼ばれて扇子をいただきました。
うれしかったけれど、やっぱり市馬さんに会いたかったです。
ミルク。