談四楼さんに会ってきました


いろんな落語会にいってみて、正直「家で寝てた方がよかったな」という会や、もっとひどいのは「お金返して欲しいな*輔さん」という会があって、そうしてそういう会は、多くは地方の落語会なのです。
で今回は、立川一門では一番好きな談四楼さんだけれども、期待値は大きくしない方がいいなと、一生懸命膨らむ期待を抑えて、いってみました。

新潟市から鈍行列車で2時間ちょっと、長岡まではまだ知り合いがいたし、柏崎まではまだ来たことがあったけれど、その向こうは、なんだか私には未開地で、思わずワクワクしてしまいました。
潟町という、私も知らなかった名の駅に降りると、ホテルの人がちゃんと迎えに来てくれて、落語の行なわれるホテルへ車で連れていってくれました。
5時から落語会で、1時間ほど時間があったし、9月とはいえまだまだ暑かったので、お風呂に入ることにしました。
お風呂に入って座敷で休んでいると、会場の開場。
せっかく遠くから来たんだもの、やっぱし一番前に座りました。
談四楼さんは後ろから登場しますと言うので、横を通ったらどうしようとドキドキしていたら、私と関係ない方の通路から前に出ていらっしゃいました。

一席目は「三年目」
これはどっちでもよかったんだけど、中入りなしの2席目が「浜野のりゆき」
私は談四楼さんの浜野を聞いて、談四楼さんファンになったので、とってもうれしかったです。
落語会にいって望みの噺が聞けるなんて、ほんとに久しぶり。
小朝のほどジットリしてなくって、かといって志ん生さんのほどあっさりしていない、談四楼さんの浜野のりゆきが私は大好きです。
終わってまだ頭を下げている談四楼さんの所へ走っていって、握手してもらいました。
「浜野のりゆきをありがとうございました」と言いたかったけれど、固まっちゃって、黙って手を出してきました。

みなさんは夕食も食べるようでしたが、私は家が遠いからそのまま退散。
帰りもまた、ホテルの人が駅まで送ってくれました。
私の友達は、どこだかのホテルのお昼のバイキングにいきたくて、送迎バスに乗ろうとしたら、宿泊客しか乗せられないと断わられたそうです。
大阪の池田のホテルは、私が宿泊しないと分かるやいなや、ガラッと冷たくなりました。
それに比べて、落語を聞くだけで食事も宿泊もしない私を送り迎えしてくれたホテル、ほんとにうれしかったです。
うれしいので名前を書きます。
うのはまニューホテルです。
さきほど言えなかった談四楼さんへの伝言、私の好きな噺をありがとうございましたと伝えてくれるよう、ホテルの人に頼んで、帰ってきました。
親切そうな従業員さんだから、伝えてくれるのではと期待することにします。
ミルク。