サーカスと落語にいってきました(2)


このくらい遅くいったら*輔さんはもう終わっているだろう、私は彼の落語は二度と聞きたくないのだ。もしかしたら川柳さんよりもきらいかもしれない。
そう思って点字プログラムを広げて愕然。
寿輔さんは確かに終わっているけど(あ、書いちゃった)私の好きな右紋さんももう終わってました。
右紋さんは「ゾーッ」という落語一席しか知らないんだけど、ものすごくおもしろかったので、生で聞いてみたい噺家さんでした。でも今回、昼席に出ていたとはチェックもれでした。

高座は既に昼とりの柳昇さんが、漫談をしてはラッパを吹いてました。
「起きろ起きろみな起きろ、起きないと班長さんにしかられるー」とかそういうやつ。

その後アロハマンダラーズの演奏、これは落語家さんとか講談師とか、とにかく落語芸術協会の芸人さんだけのハワイアンバンドです。
知ってる曲は「思い出のなぎさ」くらいでした。
「おたまじゃくしは蛙の子」も私の知らないメロディーだったし。
右紋さんがなにかしゃべらないかと、ギターばかり注目してました。
でもしゃべっていたのは新井山まりばっかりでした。

四時半に昼の部終了。
一番前の席が空いたので移動しました。
私の家の近所のスーパーで、88円で売っているその同じバニラモナカのアイスを、200円で買って食べる。白鳥さんの落語風にいえば、「末広亭で一番かせいでいるのはアイスボックスだ」(^_^)

夜の部は5時からのはずなのに、4時45分にもう知らない女の子が高座に上がりました。
神田きょうこ「ともえごぜんの話」
上がってきたのもびっくりしたけど、下りていった時にもびっくりしました。だって2分か3分しか
高座にいなかったんだもの。
続いてもプログラムにない人。神田ようじさん。
はいせいこうの話をしてました。
ここからがプログラムにある人たち。三遊亭遊馬さん「手紙無筆」
余談ながら私、最近この「手紙無筆」を和歌山弁バージョンで聞きました。
和歌山といったって要は関西弁だろう、私にだって分かるはずだ、そう思っていたのにでんでん分からなかった(笑)
和歌山弁では、ざ行とだ行がごちゃまぜになるらしいのです。

初めましての遊馬さんはしかし、手紙を読み始める「えーーー」という所まででお後と交替。

ひでややすこ漫才 
いつも思うんだけど、えつやひでやさんの時の方がはるかにおもしろいんだけどなあ。こんなこと思うのは私だけかな?
それでも生で聞くと、つい笑ってしまいます。

桂南なん「棒鱈」
あのやわらかい声、最初眠くて眠くてたまらなかったのだけど、だんだんとこわれていく南なんさんに爆笑でした。
棒鱈はさん喬師匠が一番だと思っていたけど、南なんさんもいいですねえ。
「もずのくちばす」と「一二ケ月」の他に、琉球がなんとかいう歌(?)も聞けました。

神田紅「髪ゆいしんざ」
これもすごくよかった。
髪ゆいのしんざが、たんかをトントントーンと切る所、こきみよかったです。

ローカル岡さん漫談。ここでまた眠くなる。

歌春さん「たがや」
きせずして昨年、歌春さんにお会いした時もおんなじたがやでした。
夏だから仕方ないのかな?

神田松鯉(しょうり)さん あらきまたえもんの話。
これまた眠かった。全くといっていいほど覚えてません。
もともと講談分かんないし(汗)

ひやま梅吉 俗曲。
梅吉っていう名前だけど、若い女の子です。
彼女のかわいい声で目がさめました。
民謡も都々逸もみんな...童謡のように歌うのですが、そこがまたかわいくて、私はけっこう好き。

桂文治さん「義眼」

中入りの後、真打昇身披露の口上です。
神田北陽あらため神田山陽さんの真打昇身。
芸協の真打昇身の口上は初めて聞くので、楽しみにしてました。
昇太さん、小遊三さん、神田松鯉さん、あと桂文治さんだったかな、が口上をのべてました。
司会の昇太さんがとっても真面目でした。
感想としては、落語協会よりおとなしめだな、その代わり落ち着いて聞けるなと思いました。

次はマジックのはずが、知らないおじさん登場。
みやたしょうじさん「売り声いろいろ」
私としてはマジックよりずっとよかったです。
いろんなものの売り声があったけど、中でも飴売りの声がおもしろかった。民謡の「秋田飴売り歌」を思い出しました。

昇太さん「宴会の花道」
期待していた演目ではなかったけど、生でみれたからいいか。
今回は恥すかしいので、握手はしないで帰ってきました。
そう、私はここで帰ったのです。昇太さんが目的だったから。
さきほどの口上の時昇太さんは
「途中で帰る人は、前座が後から付いていって、家を確かめて、玄関に猫の死がいとかおきますからね」
と言ってましたが、付いてきてくれるものなら来て欲しいと思った。
知らない前座くんでもだれでも、来てくれたらお茶くらいいれたいな(笑)

小遊三さんの出囃子を背中に、末広亭を出てきました。

寄席は9時まであったのに8時過ぎに出てきちゃったのは、実はラーメンが食べたかったからなの。
9時からラーメンを食べていたんでは、最終の21:46の新幹線に間に合いそうもなかったから。
さっきから目をつけていた、末広亭の斜め向かいにある「風々」だったかいうお店で、とんこつラーメンを食べました。
母のしょうゆラーメンはいま2だったけど、とんこつはまた食べたい味でした。

最後にちょっとおまけの話を。
新宿三丁目の駅に最初にいった午後2時頃、母が「ほら、あの人、あの人」とだけ言って、だれだか分からなかったんだけど、桂米丸さんにそっくりの人とすれ違ったようです。
後でプログラムをみたら、昼の部の中入り前に米丸さんの名前発見。
落語は間に合わなくっても、声だけでもかければよかったねえと親子で後悔しています。
でも米丸さんのお人柄って分かんないから、声をかけたら機嫌を悪くするかしら。
まさかねえ、島田しんすけじゃないんだからねえ(汗)
ミルク。