まえのきじへほーむへつぎのきじへ

10/28の話

 
翌28日は、柳家さん喬師匠の実家キッチン稲葉で落語のHPのオフでした。
もうだれがだれだか分かんないくらい、たくさんの人に会い、料理もみんな美味しかった。
ただみなさんの話、正直言って半分くらいしか分かりませんでした。
東京ローカルの話や、落語会にたっくさんいった人でないと分からない話、ちょっと内輪の話が分からず、それはなあに? といちいち聞き直すと悪いみたいで、私は少し黙ってました。
さん喬師匠ももちろんいらっしゃいました。
「一日の日は必ずいきますから(新潟でさん喬・権太楼の会がある)、今日は浮気の相談させて下さい」とお願いして、鈴本の夜席に扇遊さんが出るかどうか、しらべてもらいました。
どこへ電話したのか「扇遊さんは時間どおりだよ」と教えてくれたので、雨にも負けず、鈴本へいくことにしました。
後でみんなから、さん喬師匠に悪い、と言われてしまったけど、私、鈴本へ電話するのこわいんだもん。噛みつかれるんだもん。いくとそうでもないのにね。
4時過ぎに最後のコーヒーを飲み、みんなとさよならして、どしゃ降りの中へ出ました。
ここから駅は歩いてじきなので、歩くしかありません。
と思ったら、さっきさよならをしたはずのさん喬師匠の弟さんが。浅草まで乗せていってあげると言います。ものすごく助かりました。

浅草からは銀座線で広小路へいけば、もう鈴本がみえます。
その前に松坂屋でケーキを買い、お腹はもういっぱいだけど、 寄席でお腹が空いてもつまんないし、 さっきオフしたうちのお一人から宣伝された、サークルKにいってみました。
ここは同級生だったかな、がやっている店なんですって。
若い店員の女の子に「いわたさんって知ってますか?」と言っても、案の定知らなかったけれど、その「同級生」さんなる人を呼んでもらったところで私も知らないし、宜しく言ってくれればいいんですと言って、 おにぎりとジュースを買いました。
広告に割引券があったらしくて、50円引いてくれました。
でもとうとうお腹は空かなくて、おにぎりは29日の朝食にしました。
美味しかったあ。

5時過ぎに鈴本へ入り、開口一番は柳家さん太さん「一目上がり」
次の古今亭菊の丞さん「権助魚」とうたじゆめじの漫才、柳家一九さんの「親子酒」
柳家〆治(しめじ)さんの「時そば」はもう寝る時間でした。
姉の家で実は、ほとんど寝れなかったのです。
古今亭菊春さんでパチッと目がさめた。
枕の「十日間毎日毎日おんなじ時間におんなじ所でしゃべっていて、なにが楽しみかといって、その日のお客様の中に奇麗な女性がどれだけいるかというのが楽しみで、(間)楽しみがない時もある」
これは他の噺家さんもよく言うんだけど、独特の早口で言われて、その早口がここちよい早さで、それで目がさめたのでした。
早くてけいかいな「初天神」でした。

にゃんこ金魚 漫才
古今亭菊助さん「短命」
橘家円太郎さん「厩火事」
円太郎さんの枕のおもしろさ、なんか小朝に似てきたように思いました。
真打になりたての頃より、おもしろくなったかも。

中入りの後は和楽、こ楽、和助さんの曲芸。
あのナイフは飛行機に持ち込めるのかな、なんてしょうもないことを考えてしまいました。

たい平 漫談
長い長い漫談はおもしろかったけれど、まだ一度もたい平さんの落語を生で聞いてない。
お肉の話やたんそ菌の話より、やはり落語が聞きたかった。
お陰で次の扇遊さんが短くて、あっさりと「つる」でした。

黒埼町という町が新潟市の隣りにありました。
その町はすごい金持ちで、新潟市は貧乏だったので、結婚しよう結婚しようと何度も申し込んで、それで今年から急に、 新潟市の人口が3万人ほど増えました。
で今なんでそんなことを書くかといえば。その黒埼町、新潟市に加わって貧乏の仲間入りをしたので、黒埼寄席がなくなったのです。
扇遊さんに毎年会えていた黒埼寄席がなくなって、非常に寂しかったんだけれど、少なくともこの日の扇遊さんは、黒埼の時よりちょっとパワーダウンしているように感じました。
初めて聞いた時の「片棒」「花見のあだうち」すごかったんだから。

林家正楽 紙切り。
ここで正楽さんに会うとは思わなかったけれど、会うんなら何か切ってもらおうと、ディズニーシーをお願いしました。
まさかミッキーマウスの横に「C」とか書いてあったらやだなと思ったのだけど、ちゃんとリトルマーメイドができました。
「いったこともないのに」とかブツブツ言ってましたが、きっと練習しておいたのでしょう、B面もちゃんと形になってました。
あとは受験生(受験勉強をしている生徒の後ろから、母親が夜食らしい盆を持ってさしだす図)
隔れん坊(木の後ろやお墓の影など、いろんな所に隠れていて、鬼だけ木のそばにいる)などを切ってました。

古今亭志ん弥さん「八五郎出世」
円菊一門ということで、あの雰囲気を思っていたら、全然違う。
声はむしろ三遊亭ほうらくさんに似ています。
枕はほとんど憶えていません、殿様はいかに物を知らないかというような話をするので、 目黒のさんまかなと思ったらこの噺でした。

帰りは御徒町より上野に歩いた方が近いですよと、鈴本のおねえさんに教えられ、 雨はどんなだろうとこわごわ外へ出たら、なんと上がっている。なので上野駅へ歩くのが楽でした。
今回のあたりは、やっぱり出丸さんと菊春さんでした。
菊春さんがいつもあんななのかどうか、また高座を聞いてみたいものです。
ミルク。

 

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