石ばし(江戸川橋 うなぎ)

「野田岩」が天然モノにこだわるゆえに品質にバラツキがあるのに対し、養殖モノでも最高の鰻を吟味することでコンスタントに高レベルをキープしているのがこの「石ばし」である。
「神田川」の辛口のうな重が江戸前の粋な味とすれば、ここのうな重はまさに洗練された山の手の味と言えよう。

 2001年1月31日

 久しぶりに鰻モードだったので、まだルミチンを連れて行ったことがなかった「石ばし」へ。
 当日の朝に電話予約したが、あいにく個室ではなくテーブル席だった。暖房がストーブだけで、きょうのような日はちょっと寒い。

 お通しの自家製イカの塩辛が、すごく新鮮でおいしい。
 ちょっと気取って白焼き(小)をたのんでみる。タレを付けずに焼いたもので、わさび醤油で食べる。
 とろけるように柔らかく、脂がのってうまい。これだけはビールよりお酒の方がよさそうだが、昼間から酔っ払うとつらいのでやめておく。


白焼き / うな重

 お待ちかねのうな重。
 一口ほおばっただけで恍惚となるうまさ。新宿のランチのうな丼と、どうしてこんなに違うのだろう(笑)。
 しかし、タレの味が以前より薄い。
 これでは全部食べ終わったときに、若干脂臭さが残ってしまう。
 鰻もさることながら、おいらはここの絶妙な味加減のタレが好きだったので、少し不満。