Fools' Mate 1971

71年4月20・21・27・28の4日間にわたり、ロンドンのトライデント・スタジオでレコーディングされ、同年7月に発表された、ハミルのファースト・ソロアルバム。
(ちなみに「Fool's Mate」という音楽雑誌の名前も、このアルバムに由来している。)

12曲中10曲はハミルのペンによるものだが、"Imperial Zeppelin"と"Viking"は、大学時代の学友でVdGGのオリジナルメンバーだったクリス・ジャッジ・スミスとの共作。
ハミルもジャケットに「本作は私の現在の音楽姿勢を示すものではなく、ほとんどの曲はバンド編成当時に書かれたもので、メモリアル・アルバムとして聴いて欲しい」とコメントしているように、時期的にはVdGGの「H to He」と「ポーンハーツ」の間に位置するものの、曲調はかなり「エアロゾルグレイマシーン」に近いものである。
しかし"Vision"や"The Birds"は、今でもハミルのコンサートでは定番のナンバーになっている。

VdGGのメンバーに加え、ロバートフリップ、レイ・ジャクソン、ロッド・クレメンツらが参加。
(この作品が注目を集めた理由の半分ぐらいは、ロバート・フリップのギターにあった。)

ジャケット画を制作したのは、演奏にも参加しているポール・ホワイトヘッド。
「H to He」や「ポーンハーツ」、ジェネシスの「ナースリー・クライム」や「フォックストロット」のジャケットでもお馴染み。