また復元ディスクがない?

17/10/03


High Sierra のシステム要件は Sierra と同じ。

内蔵SSD に High Sierra をインストールする場合は、自動的に APFS に変換されるらしい。
(ただしアップル純正ではない他社製の SSD に換装している場合、一部でインストールできない不具合もあるとか。)
この自動変換は HDD や外付けSSD には対応していない。
また、High Sierra 正式版でもまだ TimeMachine は HFS+ じゃないと使えない。
このように、現時点ではまだ中途半端感は否めないのだが、ベータ版のときにすでにディスクユーティリティで外付けSSD を APFS に変換済みのうちの Mac mini は、まるで CPU が変わったのではないかと思えるほど明らかに速くなった。OS のアップグレードでこんなに速くなったのは OS X 10.3(パンサー)以来ではないか?
あとはキャノンの MP Navigator EX さえ High Sierra に対応してくれれば言うことなし。

いや、ひとつだけ言えば、Sierra のときも同じ現象があったのだが、オプション起動したときに High Sierra の復元ディスクが見当たらない。
Sierra のときはクリーンインストールによって解消されたが、今回はすでにクリーンインストールを実行済みである。

DiskMaker X という、本来は USBインストールメモリを作るアプリで、外付けHDD上のパーティションにインストールディスクを作れば、昔懐かしい「システムDVD」感覚で使用できる。
High Sierra のインストール時にも作ったのだが、MP Navigator EX が使える環境を確保すべく内蔵HDD に Sierra をインストールするとき Sierra用に作り替えてしまったのだ。
これはこれで残しておきたいので、また新たに外付けHDDにパーティションを切り、再び High Sierra のインストールディスクを作ったという、ほとんどどうでもいいレポート(笑)。

ディスクユーティリティを起動し、Sierra のインストールディスクを選択。

パーティションをクリック。

この HDD、3TB を、TimeMachine と DATA で半々(1.5TB ずつ)に分けている。
Sierra のインストールディスクは、DATA から 10GB だけ削って作ったものである。
今回も同様に、DATA からもう 10GB 削ることにしよう。

DATA のエリアをクリック。

「+」をクリックして、パーティションを1個追加する。

追加された「名称未設定」エリアが選択されている状態で、サイズを 10GB に変更。

パーティションをクリック。

完了をクリック。

デスクトップにオレンジ色の名称未設定ディスクが現れた。

DiskMaker X 7 を起動。

アプリケーションフォルダに High Sierra のインストーラーがあるとき、このウインドウが現れる。
Use this copy をクリック。

USB メモリではないので、Another kind of disk をクリック。

名称未設定を選択し、choose this disk をクリック。

Erase then create the disk をクリック。

Continue をクリック。

パスワードを入力。

画面の右上に進行状況が表示される。

完成。Quit で終了。

システム環境設定>起動ディスクでこれを選んで再起動、もしくはオプション起動でこれを選べばオッケー。

の、はずだったが・・・

システム環境設定>起動ディスクで選んでも、内蔵HDDの Sierra から起動してしまう。
オプション起動だと、下のように High Sierra のインストールディスクが入っていない・・・。

左から Sierra(内蔵HDD)、Sierra 復旧ディスク、Sierra インストールディスク、
TimeMachine、High Sierra(外付けSSD)。

一度はちゃんと使えた High Sierra のインストールディスクが今回は使えないというのは、すでに3パーティションに分かれている外付けHDD をさらに分割して4パーティションにした、どうもその周辺に何らかの原因があるとしか考えられない。
もうひとつの外付けHDD「LaCie」に 10GB のパーティションを作り、そこに High Sierra のインストールディスクを作り、システム環境設定>起動ディスクで選んだところ、問題なく起動した。

オプション起動でもオッケー(右から3番目)。

なんとか復元ディスクの代わりになるものは作れたが、HDD によっては作れなかったし、なぜ復元ディスクがないのかという謎も残ったままである。
単純に High Sierra 13.0 のバグ(外付けSSD 上の「復元ディスク」がまだ APFS に未対応)なのか、サムスンの SSD に問題があるのか・・・

【2017/10/08 追記】
内蔵HDD(HFS+)に High Sierra を新規インストールしたら、オプション起動でちゃんと復元ディスク(10.13)が現れた。