1998/10/20~23 伊勢と奈良の旅

文・るみちん

 
 10月20日(火)

 名古屋から近鉄に乗り換えて伊勢に向かう。
 近鉄はJRから少し離れているし740円高いので、次行くときは「快速みえ号」に乗って行こうかと思う。 伊勢へは初めて行くので、全然見当がつかなかったが平日だったら、JRの自由席でも座っていけると思った。名古屋から1時半、伊勢市駅に到着。
 お伊勢さんは、外宮からお参りするのが習わしになっているとのことなので、まずは駅から歩いて外宮へ・・・。
 駅前にあるビルから参道沿いにある食堂やお土産屋さんが以外にさびれていて驚いた。
 5分ほど歩くと外宮の大鳥居。砂利の両側にある木々はどれも太く長い歴史を感じさせる。しばらく歩いて行くが、ご正殿前までは残念ながら一般参拝者は行くことができない。

 外宮前からバスに乗り、猿田彦神社前まで行くことにした。ここから降りれば、おはらい町へ寄って行けるし、近いのに内宮まで乗るといきなり160円も高くなるからさ。
 おはらい町は昔の建物が今も使われていて、ここは思ったより賑わっていたけれど、かといって木曽路より露骨に「観光地」っていうわけでもなくちょうどい~感じ!
 一番の目的は、おはらい町の中程に「赤福」の本店。(もちろん、としちんです。)
 一皿に4つとお茶を昔ながらの土間で頂く。赤福をほうばり、はちきれんばかりのとしちん笑顔が。「赤福でこんなに喜ぶとは。なんて幸せな人なんだろう」と、つくづく思った。

 橋を渡り、内宮へ。やはり、今まで訪れたどの神社よりもスケールが違い、圧倒された。
 やはりここもご正殿前には行けなかったが、昔の人もこの長い参道を歩いたかと思うと感動した。ここでは、来年の干支「うさぎ」の鈴の置物2つを買い、御朱印を頂いた。御朱印を頂いたのは、ここが初めてなので、良い記念になると思う。
 それから、伊勢市駅へ向かう途中タクシーの中で、運転手さんが伊勢についての色々な話をしてくれた。実は一般の人も、伊勢神宮の会員になれば、ご正殿の近くまで行くことができるのだという。入会費が1万円とのこと。あと年会費はわからないが、15年程有効なのだそうだ。せっかくあそこまで時間とお金を使って行くのだから、今度来るときは前もって問い合わせをしようかと思う。それから神殿に使われている丸太は鳥居、橋に利用され、それぞれ20年づつ、合計60年使われるとのこと。伊勢湾台風の話もしてくれた。たまにはけちらず、タクシーに乗るのもいいものだにゃ~。

 宿泊先は「鳥羽かんぽ」。
 部屋は和洋室でなかなか広く、高台にあるので展望もまあまあ。バストイレもきれいだし、1階に大浴場があって、これでRC11100円は、良心的かと思う。
 夕食は5段階あって(1万円、8千円、6千円4千円、2千3百円)他にオプションとして海老、お肉など注文することができる。私たちは、2千3百円のコースにした。
 内容は焼き魚、お刺身(ぶり、赤身、いか)、もずく酢、湯葉を使った煮物、茶碗蒸し、お吸物、どれをとってもおいしくて大感激! あと伊勢エビの6千円のお刺身! ぷりぷりしているえびが5切れ、その残りを、赤だしのお味噌汁にしてくれる。伊勢に来て本当に良かったと思える一時・・・。一番安いコースにしたけれど、量もちょうどよく正解だった。今度は「海苔」と「お醤油」(伊勢の醤油はねっとりしているので)を持って行こうかな。


5切れで6000円の伊勢エビ。

 10月21日(水)

 朝から、雲が空一面に拡がっている。
 ここの朝食は、和洋食のバイキング形式(900円)。全体的に味が薄めなので、食べやすかった。

 この日はまず、二見浦へ。
 夫婦岩東口のバス停から、二見興玉神社へ向かう。
 ここでは、夫婦お守り(2個で夫婦岩がつながる絵柄)を買い、御朱印を頂く。
 旅館通りを歩くていくとほとんどの旅館は古く、重々しい。この辺りの歴史を感じさせる。駅までのこの通りの佇まいは、心を落ち着かせる。

 再び、伊勢市駅へ。雨はやまないままだが、外宮とは反対方向の「河崎町」向かう途中、しだいに雨が強くなって寒くなってきたので蔵を改造した喫茶店に入る。落ち着いていて、なかなかいい雰囲気・・・。
 もう20分以上は歩いただろうか。道沿いにある家々は、本当に古く立派で昔のここの往来を偲ばせる。目的の「河崎まちなみ館」は既に取りやめていて、がっくりしてしまった。
 そこから、タクシーでおはらい町へ。 名物の「伊勢うどん」と「手こねずし」を食べる。どちらも、ねっとりしているわりには、濃くなく食べやすかったかな。
 それからおかげ座へ行った。600円の入場料にしては内容が充実していた様に思う。80歳のおじいさんが伊勢についての解説を丁寧にしてくれた。


おかげ座

 雨のおかげですっかり身体が冷え切ってしまったので、早速帰り、大浴場にゆっくり浸った後は、食事までの時間にメダルゲームフィーバータイム!2日間でミッキーのキーホルダーを2個ゲット出来た。う~なんとも言えない充実感! でもね、私はミッキーよりも、メダルゲームが大好きなのじゃよ!
 この日の夕食のメインは「あわびのお刺身」(6000円)
 柔らかくてとって~もおいしい! 肝もヒモも、頂くことが出来て大満足!の夜でした。

 
 10月22日(木)

 近鉄にて奈良に向かう。思ったよりずっと連絡が良くて、10時半には到着することが出来た。初めに興福寺へ行く。南円堂の近くで御朱印帳を購入し、南円堂と東金堂で御朱印を頂く。そこから、東大寺へ行く途中、奈良公園のベンチで女学生3人がパンを食べるところへ鹿が寄ってきて、ずいぶんと食い意地の張った鹿だとあきれて歩いていたらなんと私は鉄柱に顔を「激突」してしまった。ものすごく痛くて、声さえ出ない・・・


興福寺南円堂と、奈良公園の鹿

 どうにかして東大寺の大仏様へ到着。すご~くでかい! お会いするのは20年ぶりだ。

 そこから、二月堂、三月堂、四月堂へ行く。この辺りは御朱印を貯めるのには便利だな。

 春日神社は500円を払えば、ご本殿の前で参拝できる。


春日大社

 奈良駅へ無事戻って来たけれど、本当にこの日はたくさん歩いてくたくたになってしまったので、小西通りの2階にある喫茶店でケーキを食べる。このケーキがあっさりした甘さで久しぶりおいしいケーキを食べることが出来、本当にラッキーだった。

 それから、宿泊先の大阪にあるリーガロイヤル四つ橋に向かう。ここは、じゃらん(ほげさんが買ってきてくれた関西版)を見て予約。
 「Jプラン」がダブルしかないため(ほとんどのホテルも)初めてダブルに宿泊することになったのだけれど、部屋を見ると「これって、もしかしてシングル用の部屋?」と思わせるような部屋とベットの狭さ。これじゃ~、何をやる以前の問題で、ゆっくり寝ることさえできなさそう。実際、私は寝返りが打てずに、眠りが浅かったのは言うまでもありません。まあ、非日常的だから旅行って楽しいのだけれど、みなさん格安プランには気を付けてね!

 1階のロビーで、西区南堀江3丁目で昆布屋さんをやっている「旬彩本舗」というお店が「昆布の佃煮6種類」と「ちりめん山椒」の即売をやっていたのでちょっと見学に。「これじゃ~、私が探していたのは・・・」と思ったのは、無添加のちりめん山椒。なかなかないんですよ! お店で売られているほとんどは、添加物の固まりみたいなもの。昆布類も、もちろん無添加! 梅昆布に使われている梅というのは3年ものだそうで、結果的には、ここのホテルに泊まることにして良かったかもしれないな~。

 アクティー大阪でとんかつを食べてから、阪急宝塚線石橋駅へ。
 ここで、Gさんとゆきちゃんと待ち合わせ。このあと4人で食べながら楽しく過ごした。

 4日間で、御朱印15カ所(各¥300)
 この旅行で約20万円使っていたのと、としちん「秋華賞」はずしたので、今うちにお金ありません。


 10月23日(金)

 この日の日記は、おいら「としちん」が書くことになったざんす。ウヒョヒョ!

 最終日はゆきちゃんも参加の「法隆寺オフ」~!
 るみちんは地下の居酒屋「梅田軒」で和風朝定食を食べて、10時に大阪駅に集合~!

 大阪からJR法隆寺駅は意外と近い。でも、駅から法隆寺までは15分ぐらい歩く。あいにくの小雨模様だったが、観光には支障のない程度だ。

 おいらは法隆寺は初めて。写真や切手ではおなじみだが、やっぱり本物は違うな~。

 ちょうど「大宝蔵院 百済観音堂落慶供養会」(10/22~26)というのをやっていたが、かんじんの百済観音はよその展覧会に出品中で、留守だった。同サイズのレプリカが置かれていたが、初めての人が見たら本物と思うぐらい精巧にできていたぞ。
 同じ大宝蔵殿の「玉虫厨子」や金堂の「釈迦三尊像」など、社会の教科書に必ず出てくるお宝がナマで見られて感動。しかし物知らずのるみちんはともかく、ゆきちゃんも玉虫厨子を知らなかったとは! 最近の教科書には載っていないのか?

 お昼は、「東の里」というお店で、素朴な味の「おふくろ弁当」(1500円)。二段重になっていて、下にゴハンが入っている。食卓に味の素のビンが置いてあったが、東京にはそんな店はない(ーー;)。


おふくろ弁当

 50円切手で有名な弥勒菩薩のある中宮寺は、すぐ近く。
 我々の前を、頭ツルツルで法衣をまとった尼さんが2人、カサをさして中宮寺に向かって歩いていた。すると、後ろからカメラを持ったオバサンがダッシュしてきて我々を追い抜き、尼さんたちに「ご一緒に写真撮らせてくださ~い」と頼んでいた。どうやらこの尼さんのどちらかが中宮寺の住職であるらしい。中宮寺は尼寺だったのか、知らなかった(ーー;)。
 近くにいたので、ゆきちゃんがシャッターを押すハメに。
 住職さんたちが寺に入ると、若い男の子や女の子が「おかえりなさいませ」と言って出迎えている。やはり偉いのだなー(当たり前だ)。

 「ミニ法隆寺」といった感のある法輪寺は、法隆寺からさらに農道を10分ほど歩いたところにある。ここをお参りして、斑鳩・古寺参拝ツアーは終わり。きょうもるみちんは「御朱印」の収集に余念がなかった。おまえは万博のスタンプ小僧か!(←言うこと古い~)
 駅に向かう途中、外人さんが法隆寺への道をたずねてきた。中学一年レベルの単語で外人をあしらうのはるみちんの得意ワザだ。「東の里」でもらった法隆寺周辺の地図を見せ、hereとgoとleftの3つぐらいの単語を連発して、外人さんを納得させていた。これにはゆきちゃんがしきりに感心していた。るみちんは「英会話の極意、それは度胸よ」と胸をはった。

 大阪に戻り、心斎橋でお約束の「エクチュア」のチョコレートパフェを食べて、まだ時間が余ったので大阪駅の近くでコーヒー飲んで、解散~。ゆきちゃん、お疲れさまでした。るみちんも帰りの「のぞみ」の中でグーグー寝てしまったので、心斎橋で買った大阪寿司はほとんどおいらが食べました(^o^)。


エクチュアのチョコパいろいろ