2009/3/29 砧公園

 
世田谷美術館で開催中の「平泉 〜みちのくの浄土〜」展へ行く。
渋谷から東急田園都市線に乗換え、用賀下車。
渋谷〜二子玉川間は2000年まで「東急新玉川線(通称・しんたま線)」という名前だった。二子玉川も当時は「二子玉川園」だったはずである。
前回乗ったのはまだ「しんたま線」だった頃で、用賀で降りるのもこれが初めて。

世田谷美術館は砧(きぬた)公園という公園の中にあり、用賀駅からは歩いて15分くらい。
しかし駅前にはいきなり「平泉 〜みちのくの浄土〜」展のポスターが。
砧公園までのコースの曲がり角には全てこのポスターが道しるべとして立てられていた。

砧公園に向かっているとおぼしき人はけっこう多かった。
世田谷っぽい閑静な住宅街を歩いて行くと、コンビニの店頭でお弁当やビールなどを販売していた。どうやら桜の名所なのであるらしい。
しかし、もうお花見ができるほど開花しているのだろうか?

砧公園、けっこう広い!
しかし、やはりほとんどの桜がまだツボミの状態。
それでも、とりあえず天気のいい日曜日ということで、大勢の花見客で賑わっていた。


1〜2分咲きの桜の下に花見客の密度が集中している(笑)。


売店も大忙し!


この木はかなり咲いてますな!

世田谷美術館。
中に入ると、中尊寺金色堂の模型が飾られていた。
本物は1辺が約5.5m。今では修復されてコンクリートの宝物館の中にあるらしい。

今回は仏像や絵画などの名宝、歴史資料、出土資料など200点の展示。
中尊寺には行ったことがないし、これから行く機会もなさそうなのでこの展覧会に来たわけだが、たしかに奥州藤原氏が贅を尽くしたコレクションであり、京都から遠く離れた岩手県の山の中でこれだけの文化を築いたのだから凄いとは思うが、逆に、これが限界だったのだろうなという気もしないでもない。
そもそも平安末期という時代は、仏教美術そのものに力がないのだ。
たとえば仏像は、やはり大陸文化全盛の奈良時代と、武士がリーダーとなって新時代を築いた鎌倉時代のものがベストである。
やはり中尊寺の最大の見どころは、金色堂そのものなのだろう。