2001/11/28 秋の鎌倉


「古我」さんのお屋敷

 11月28日(水)晴天

 紅葉を見たくて、鎌倉に行ってきました。
 10時半に鎌倉駅に到着。
 西口から線路沿いをゆっくり歩いて10分の処にある「寿福寺」というお寺の総門から山門へかけての石畳の参道は紅葉の名所でもあります。
 この日は、あいにくまだ青々としていているところが目立ちましたが、墓地にある紅葉はとてもきれいに色づいていていました。実は、ここ「寿福寺」は紅葉よりも「北条政子」「源実朝」「高浜虚子」「大佛次郎」の墓がある事で有名なお寺です。


寿福寺の霊園


北条政子の墓

 「寿福寺」から「源氏山公園」へ行く為、登り口を探しましたが何の標識もなく、人に聞いたりして恐らくここからだろうという事で狭い階段を登って行きました。公園へ行く道にしては整備されておらず、ちょっとした遠足気分が楽しめます。
 10分足らずの山道を歩くといきなりきれいな階段になり、源氏山公園に出ます。ここは、花見の名所で知られており、春には桜の花が大変美しく、数年前、周さんが作ってくれたお弁当で、花見をしたことがあります。天気の良い日に、お弁当を食べるにはもってこいの場所です。

 源氏山公園からは、道が二股に分かれていて、一つは歩いて5分位のところにある銭洗弁天へ行けますが、今回は鎌倉七切通の1つ、化粧(けわい)坂を下り、---登りはかなり大変そうなので、源氏山公園から下ったほうが無難です。--- 小町通を目指しました。

 としちんがお蕎麦を食べたいというので、以前、一度入ったことのある蕎麦屋へ行ってみたものの改装中だったので、近くにある「コクリコ」というクレープで有名なお店へ休憩も兼ねて店内に入ってみました。もちろん、テイクアウトも出来ます。考えてみると、私はここのクレープが好きで、鎌倉に行くたび食べているような気がします。オヤツタイムだとかなりの行列になりますが、ちょうどお昼時の12時過ぎだった為、行列もなく、店内には私たちだけでした。
 としちんは「チーズクレープ」私は「マロンラムクレープ」を注文。普段、うちではチーズを食べないので、たまに食べたくなるそうです。私も2~3カ月に一度ぐらいはピザなどが食べたくなります。チーズはとろ~り溶けたものとクレープが良く合いおいしく、マロンはラムの味と相性が良く(もっとラムをきかせてもいいかな)なかなかおいしかったですが、まさかお蕎麦にありつけるのは、4時間後になるはこの時は想像もしていなかったので、この時はクレープ1枚づつと飲み物だけにしました。

 通りに出て、時刻表を見るとちょうど十二所神社まで行くバスの時間があり、一度も行ったことない場所だったのと、行ってみたいお蕎麦屋さんがある方面という事で、行くことにしました。そこは鎌倉でも奥の方にあり、金沢区の方に近い場所です。
 十二所神社は12というだけあって、天神七柱、地神五柱も祀っているのですが、その割にはと言ってはなんだけれど、本当にとって~もこじんまりしている神社なのです。でもこの時期は銀杏がとてもきれいでした。

 お蕎麦屋さんの店頭にあるお品書きをみると、なんだかちょっと違うような気がする…。(違っていたことに後で気付くのですが)蕎麦懐石じゃなくて、シンプルにお蕎麦を食べたいんだけれどなあ。仕方がないのでバスで引き返すことに。バスの時間にはまだあるので、歩く事にしたのだけれど、3個目のバス停まで歩き終わった時、自分の勘違いにその時初めて気がついたのです。実は行くつもりだったお店は歩いている間に通過していた(横に入るので全然気がつかなかった)という事実に!げ~!って感じ。もう、戻るのも面倒だから、先へ進みましょう!後ろは見ないが私の主義です。そんな事いちいちしていたら、私の場合、後ろばかり見る人生になってしまうものね~。ぎゃふん…。
 結局、バスで岐れ道という処まで行き、そこから歩いて、鎌倉宮へ向う。途中、お蕎麦屋さんはあったものの閉まっているし、周りはというと食事ができそうな処がなく、ちょっとがっかり。でも、鎌倉宮の境内に有る紅葉はとてもきれいでした。もともとここは、東光寺というお寺だったのですが、寺の跡地に護良親王終焉の地として明治天皇が神社造営のご勅命を発せられて創建された神社で、300円で裏庭に入ると、親王が9カ月間幽閉されていたと言われる土牢を観ることが出来ます。


鎌倉宮 / 護良親王の土牢


大獅子頭 / 獅子頭のおみやげ

 鎌倉宮から歩いて7~8分程の処に、永福寺跡があります。今では建物はおろか、当時の面影を偲ぶものは何もありませんが、換わりにすすきの群生がとても見事だというのを、先日、テレビで紹介され、今回はぜひそれを見たいなと思っていました。
 思っていた以上に迫力があり、こんな広大なすすきの群生を見たのは初めてです。

 すすきに見とれていると、先の道へ行く人が目に付きました。持っていたガイドブックを見ても、特に何もないようなので、不思議に思って尋ねてみたら、道がぬるぬるして歩きにくい道だけれど、紅葉と銀杏がきれいな処があるから、ここまで来たら行ってみたらと、言われたままに行くことにしました。
 先へ進むと、やはり道はぬるぬるして歩きにくい上に、なんだか山に登っているような気がする…。進めど進めど、でも、まだ紅葉らしきものは見えない…。う~ん、どこだどこだ…?と、途中、何度、引き換えそうかと思った事か、でもここまで来たらと銀杏を見なければという一心で歩いて行くと、遠くの方にやっと、銀杏らしきものが見えて来ました。どんどん進むと、きっとここの事を言っていたのだなあ。銀杏の葉が絨毯のようで、なんだか童話に出てくるような風景が広がっていたのです。

 あ~!これで、引き返そうと思っていたのに、また魔が差して?他の人たちに声をかけてしまった私…。そうしたら、あと10分で「頂上」だから、がんばって~!との事。へ~?なんだ~、ちょ、ちょうじょ~? まじですか?
 先を目指すと、話の通り、そこはなんと本当に頂上にだったのです。湘南の海と富士山が見渡せ、とても素晴らしい景色が広がっています。まさか、頂上まで登るとは…夢にも思わなかった。人生には、予想外な事もあるのだな。(大袈裟?)

 峠の茶屋まで行くと、「天園ハイキングコース」と書かれた看板があり、私は絶句。このコースは、ガイドブックに健脚者向けのコースとかかれていて 実は来年、山登りが嫌いなとしちんをうまくだまして歩こうと思っていたコースだったからです。頂上から3ツ股にコースが分かれていて、北鎌倉に行く道が天園ハイキングコースの延長線です。話によると北鎌倉へ行くまでの距離の方がかなり長いとの事ですが、今年、もう既に一部を歩いてしまい、いい下見になりました。来年は、北鎌倉の「光泉」でおいなりさんを買って、逆方向から歩くことにしたいと思います。他に行きたい人がいましたら、一緒に行きましょう。そして、としちんは、それに向って今から鍛えておきましょう!それにしても多くの人が利用しているコースなのだから、登山口にハイキングコースの案内板ぐらいあってもいいじゃないの~!思いがけず、登山してしまったよ。しかも腹ぺこ状態で。

 峠の茶屋で休憩しようと、丸太の階段を登っていて、こけてしまった私…。
 ちょっとだけど、指の皮がべろっとしてので、持ちあわせの水でとり急ぎ洗浄する。
 茶屋では、ビールとおでんを注文し、取りあえず、食べ物にありつけてホッとする。それにしても、周囲の人たちを見たら、やはり登山をするような恰好をしているではないか。街歩きをするようなラフな恰好をしているのは私たちだけ…。だって~、まさかここまで来るとは思わなかったのだもの~!
 やはり、来た道を戻ったほうが早く下山できるとの事だったので、同じ道を戻り、鎌倉宮のバス停から鎌倉駅にバスに乗り、駅の1つ前の「若宮大路」で下車。この時はまだ4時過ぎで、夕食時には早い時間だった為、食事時はいつも行列が出来る「なかむら庵」へ行ってみると、店内にはまだ誰もお客はいない。わ~い!これでやっとお蕎麦にありつける。この時、身体が冷えて、本当は温かい蕎麦が食べたかったのだけれど、これを食べろ~!と言わんばかりに、座ったちょうど目の前の壁に貼られていたお薦め品が「とろろ蕎麦、なめこ蕎麦」だったので、注文する。確かにここの蕎麦は温めて食べるより、冷で食べたほうが合うし、とてもおいしいお蕎麦だった。蕎麦湯もかなり濃厚で、それもまたおいしかった。

 日帰りの鎌倉だったけれど、かなり予想外の展開で、充実した一日でした。