2001/2/20〜21 板室温泉 大黒屋


文・るみちん

 2月20日(火)

 わ〜い、また素敵なお宿をみつけちゃった〜!うふふのふ〜!。
 今回どういういきさつで、ここ泊まる事になったかと言うと…
 普段から宿の本はマメにチェックしておりますが、JTBで発行している「旅」という月刊誌の昨年の7月号「私の好きなお値打ちの宿」、及び今年の1月号「朝ご飯のおいしい宿」というところに「大黒屋」さんが載っていて、気になり始めていた矢先の事、知りあいの自然食品屋さん(というのが大きなポイントです)が「板室にいい宿があるんだよ〜」と話始めたのです。私思わず「それって大黒屋さん?」と聞いたら、「なんで知っているの?」って不思議そうな顔をしていましたが、記事を読んでたぶんそうかな〜?って。自然食に関心のある人なら、恐らくチェックするのでは。それで、誘った友達も今、手元に「旅」持っているよ!となれば話は早い。今回は「ここに決定!」という事に相成ました。

 大黒屋さんは、最寄りの駅の1つ「那須塩原駅」から(定員制の為あらかじめ予約する)送迎タクシーで20分程の処にあります。
 建物は庭の中の平屋造りといった趣で、空が広く解放感があり、宿自体は歴史があるのですが、建物は恐らく何年か前にリニューアルしたのではないかと思う程きれいで、どこも掃除も行き届き「清潔な宿」という印象を受けました。叉、従業員の接客態度の良さも加わり、お庭も館内も穏やかな雰囲気が漂っているので、自然と心が和むお宿です。

 部屋に入ると寝室には既にお布団が引いてあり(ゲストのプライベートを重視し、出来るだけ従業員は出入りしないようにしていると話していました)床暖房になっているので足下は常に温かい状態になっています。もちろんテーブルの下の床にも暖房の効いており、その上こたつカバーがかかっているのでテーブルの下も保温されています。このテーブルでは、イス式の食事が出来るように配慮されているので、食事中に足のしびれを気にせず食べる事ができるのは何とも有り難く、特にひざの具合が悪い年配の方には喜ばれるスタイルではないかと思いました。

 ところで、大黒屋さんの特徴の1つに「アタラクシア」(ギリシア語で「心の平安」という意味)という施設があります。そこを利用する為に、アタラクシア用の浴衣風の衣類に着替え(フロントでの貸し出し)中に入ってみると、とてもリラックスできる雰囲気で室温40度、湿度20%程に保たれているその室内で、まるでかわゆい?トドちゃんのように寝そべる事1時間。(専用の籐の枕も用意してあります)気持ち良かったなあ〜!
 基本的には20分〜1時間となっているのですが、余りのいごごち良さにもう少し寝ていたい程でした。ここは、最近お疲れ気味という方や冷え性の方には、超!お薦めです。そこで知りあった80歳の方は、大黒屋さんの温泉の効能が持病のリューマチに効くとの事で30年前から利用しているとおっしゃっていましたが、いい宿というのは、やはり常連さんがいるものだなと改めて認識しました。ちなみにその「アタラクシア」という部屋は、去年できたばかりの新しい施設です。
 「アタラクシア」でしっかり汗をかいた後は、向かいの浴室で汗を流し、より一層清々しい気分になれるという仕組み。それでもまだ、夕食までたっぷりと時間があったので露天風呂が近くにあるお風呂へも入ったのですが、そこで感激したのは、シャンプーとリンスが「パックスのナチュロンソープ」だった事です。ボディーソープは違うメーカーのやはり刺激の少ないものでだったのですが、まさかここで「パックス」と出会うとは…。ウルウル…。普段、シャンプーも合成洗剤を使っていないので、旅館で最近よく使われている「リンスインシャンプー」(合成洗剤です)だったら「嫌だなあ〜」と思うのですが、連れと思わぬ所で感激を分かち合えました。
 この日は天気が良く露天風呂にも入りましたが(ちなみにこの時間は混浴でした)平日だったせいか、貸し切り状態だったのでラッキーでした。しかし、何と言ってもほんまにうれしかった事は3ヶ所のお風呂全てが「掛流し!」で循環湯でないところです!アルカリ性単純温泉の掛流し…。とてもいいです〜。気持ちいいです〜。

 温泉を十分満喫し、部屋でお茶を飲もうとしたまさにその時、戸棚にお茶菓子を発見!一言言ってほしかったなあ〜。ここにお菓子が置いてあるって。結局、帰りの新幹線の中で食べて、とてもおいしいクルミのお菓子だったので、自分用に買ってくれば良かった!と、ちょっと後悔しましたが、また行けばいいですよね。口実が出来た!っと。それから、「バスタオル」と「ごみ箱」も、初めて泊まる人には、わかりにくい所にあるので、(実は連れと「まさかごみ箱がないということはないよねえ」としばらく話していたのです)出来ればそれもあわせて説明してほしかったなと思いました。

 さて、いよいよお楽しみの夕食タイム。ここを薦めて下さった例の自然食品の方が「食事がいいよ」とおっしゃっていたので、とても楽しみにしていたのです。たぶんごく普通の宿に比べたら、色々な意味でレベルの高いお料理ばかりで、お料理も器も1つ1つのバランスがきれいでしたが、ただ欲を言えばもう少し創作料理的な物もあってもいいかなとも思います。中でも一番おいしかったのはカキ鍋。カキが大ぶりのプリンプリン!、椎茸も肉厚。それに対して「3年熟成のお味噌」の味…。普段、2年熟成の無添加のお味噌を使っている私も感動したお味噌でした。後で値段を聞いたら、ぶっとんじゃいましたけれど。でも、お味噌などの調味料って値段が見えにくい物じゃないですか。良心的な宿じゃなきゃ出来ないことだよなあ!と。鍋は最後にご飯を入れて「おじや」風にしたのはいうまでもありましぇん!とてもおいしく、あなたのお口に「あ〜ん!」と入れてあげたいぐらいですが、今は取りあえず想像だけで我慢してね!食べてみたい人は行くのみです。

 
 2月21日(水)

 私は1人でそそくさと、いつものようにお風呂に入りに行ったのですが、どうやら早朝風呂というのがパターン化してきたようです。そして「朝ご飯」なのですが、期待以上で、従来の旅館の「朝ご飯」を逸脱した感じでした。「朝ご飯」も時間を気にせずゆっく〜り味わいながら頂く。旅行の好きな理由の1つです。


 それから、チェックアウトしようとフロントへ行くと、那須塩原駅までの送迎の車に2人分キャンセルが入ったという事ですぐに申し込む事にしました。そうでないと、路線バスを自費で黒磯駅まで行かなければ行けなくなってしまうからです。そこで、出発の12時までの時間に再び「アタラクシア」に入るつもりでしたが、その日は残念ながら清掃日にあたってしまい、別のお風呂に入る事にしました。天気が良いせいか浴槽に日光が差し込んで、とても美しく、結果的には良かったです。その後、もし時間が余ったとしても、売店で買い物したり(陶器の1つ1つがおしゃれで、漬物などは「無添加」の物が多い)ロビーの近くにある前庭で、スタッフの方がお茶を立ててくれたり(有料)、セルフで自由に番茶を飲む(無料/売店でも売っている有機栽培の味わいのあるおいしいお茶です。ちなみにお部屋のお茶も同じものを使用しているとの事)美術品を鑑賞するなどで、待ち時間をも有意義に過ごす事ができます。
 興味がある方はぜひ泊まってみて下さい!お薦めしたいお宿です。