バリッとインドネシア 一日目

 
何年か前にラジオの子ども番組で、バリの音楽として紹介されたケチャを聞いて「これが人の声?すごい」と思いました。
その頃からバリにはいきたかったんですが、新潟でバリの音楽を聞いたり、CDを買ったりしておさえていました(笑)
ツアーはいろいろあっても、値段が高かったり、安いのにするとグアム経由で、グアムは別にいやじゃないんだけど、早朝グアムに着いて、何時間も待つのがいやで、今回使ったツアーを選びました。

2月28日。朝8時半に家を出れば、9時14分の新幹線に間に合うと思ったら、タクシーがこないんです。やっと50分に車がきて、外へでて、理由がよく分かりました。ものすごい積雪。ちょっと前までなかったのに。普通の靴で雪の上を歩くのはこわかったけれど、東京へいけばなんとかなると、タクシーに乗りました。

どうにか9時14分の新幹線に間に合い、11時22分に上野に着いて、ファーストキッチンにいくと、姉が待っていました。
私は姉との待ち合わせが大きらい。自分が待ち合わせ場所を間違えておきながら、私と母を怒ったりするから。今回も「なんで京成上野にいくのに、こんな反対方向の店なんだ」とぶーぶー文句を言われました。私はこの店が好きなんだもん。新潟にないしーと言い分けした後は、姉と話すこともないから、スパゲティーをもくもくと食べていました。
初めてファーストキッチンでミートソースを頼んでみたけど、給食のお皿みたいなプラスチック皿に入ってて、でもとっても普通で美味しかった。
やっと不愉快なデートが終わり、しかしおせんべつをもらったのであまりいやな顔もできず、12時40分のスカイライナーで成田へいきました。

2時に空港へいけば、添乗員がいないのは知っているけど、だれか読売旅行社の人が来ているんだろう、そう思っていたら、読売の机に私と母の航空券があるだけで、4時の飛行機に乗りました。
飛行機の中でも何人か日本人はいたから、きっとどれかの人が、私の同行の友になるんだろうと思いつつ、食事を食べ...あれ? 食べている時に飛行機が大揺れ。私はジュースのおかわりをもらった直後だったので、ズボンのふとももにジュースをこぼし、もう片方の足には、シュークリームを食べている途中のフォークを落として、ジュースはふけばよかったけれども、クリームの方はふいてもふいてもベタベタしました。中越地震の時もそりゃ揺れたけど、こんなにひどくはなかったなとふと思いました。
食事の後はずっと、ヘッドホンで落語を聞いていました。
そして下りるちょっと前、灯りがついて、アイスクリームが配られました。
機内でアイスクリームっていうのは初めてで、珍しかったし喉がうるおいました。

こうして日本時間は夜12時、バリ時間は夜11時に、デンパサールに着きました。
ここで、今日何回目かの(汗)不愉快なことがおきます。
空港の中で、母の持つスーツケースをパッと持つ人がいるんですって。
さっと料替え所へ案内して、さあチップを500円よこせというんです。
そんな、高いと言ったら、400円でいいと言い、チップを渡すとあっという間にいなくなりました。母は「ガイドだと思った」と言うのですが、ガイドならあんなチップは要求しません。空港でだれかが荷物を持ってくれようとしても、絶対渡しちゃいけません。ああいう悪質なポーターがいることを、身をもって知りました。

空港の外へ出て「読売海外ツアー」の旗を持ったガイドさんに会えてからも、だれかうちのツアーがいるものだと思っていたのですが、なんと私と母の二人を乗せて、あとはガイドと運転手で、ワゴン車は出発したのでした。確かに「2名から出発できる」とは聞いていたけれども、実際に2名だとほんとにびっくりしますね。でもこれが、後々すごくよかったのですが。

ホテルに着いて部屋に入っても、日本語のうまい従業員さんがずかずか部屋に入ってきて、ここがお風呂、ここがテレビと説明してくれるので、さっきのことがあるし、とてもいやな気分でしたが、この人のお陰で、日本語のテレビニュースがみられただけで、なにもいやなことはなかったのでした。お風呂に入りたいからと、やっとその男の従業員さんに帰ってもらい、お風呂に入ってもなかなか眠れません。湿度85%と、携帯の天気情報にあったとおり、ものすごく蒸し暑いのです。
しかたない、またお風呂に入って、さっきはぶしょうして洗わなかった髪を洗って、3時頃やっと眠 れました。