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2/18 昼の部の話

 
18・19日と大阪へいってきました。
なぜかまだVANから送れるので、 慣れているこっちからメールします。
18日の昼は落語会、夜と19日は、(^_^;) 長いんだけど、いきます。

18日の朝10時半から落語会なので、朝8時20分の飛行機で伊丹にいきました。
モノレールよりタクシーがいいですよ、いろんな人からそう言われたけれど、伊丹空港に着いたのは 予定より早く、まだ9時半前でした。それにモノレールに乗ってみたかったし、モノレールと宝塚線を乗り、10時過ぎに、豊中市立伝統芸能館(長い名前だなあ)に着きました。よかった、充分間に合いました。

桂九雀さん「三十石」
私は午前中に落語を聞いたことがありませんでした。せいぜい新潟の本町寄席が11時に始まるのを 聞いただけ。だから10時半に「おはようございます」と高座から言われとっても新鮮でした。
三十石でなによりおかしかったのは、船の乗船簿に載せる名前をざっと言う時、中川・前田・森本・森・片岡・松本・(ご自分は飛ばして) 大東・岡・と全部米朝一門の人たちの本名で かためていたところ。それも、枝雀一門は入門順。もうおかしくって。
それと私にはうれしかったんだけど、 宗助さんも影で船歌を歌ってました。 私への九雀さんの親切なんではないかと、 勝手に思いました(汗)

桂紅雀(こうじゃく)くん「孝行糖」
師匠の死という悲しいことがあって、前に聞いた時よりちょっと大人っぽくなって、でもやっぱり「紅雀くん」と呼びたくなる、かわいい感じ。
上方落語の孝行糖を聞いたことがなかったので、どういう風にやるか興味があったのですが、 大工のきちべえさんがご褒美をもらう所から、落語が始まりました。
後半は江戸落語と同じ。

笑福亭生喬(せいきょう)さん「色事根問」
どうやったら女性にもてるようになるか、喜六(東京でいう与太郎)が聞きにいく噺。
声が大きい。
他の人がけっして小さい声なわけはないのだが、一段と大きい。笑福亭ワールドやなあと、私まで大阪弁で物を考えるようになってしまいました。

桂米左さん「質屋芝居」
唯一この人だけは、全く知らない人でした。
最初の印象は「声が奇麗だな」
芝居の部分が長くて、ちょっと眠くなってしまいました。
質屋のお客に言われ、定吉くんが3番蔵へかみしもを取りにいくと、隣りの稽古屋から三味線の音が。もうたまらなくなった定吉くんが、忠臣蔵の芝居を一人でやっていると、番頭が加わり、旦那もきてお客まで来て、という噺。

桂宗助さん「三年酒」
お寺の悪口を徹底的に言うので、あんまりできないという噺。
あまりおもしろくないなと本で読んだ時には思ったのですが、 実際に聞くとどうしてどうしておもしろい。

お昼の休憩。
PCVANの仲間、ジョージさんご夫婦と一緒に、近くのスナックみたいな所でピラフを食べました。
60数人が近くでお昼を食べたら、さぞお店はこむんではないかと思ったけれど、 落語のお客でこのお店にいたのは、私たち4人だけでした。コーヒーがものすごく美味しかった。

午後の部トップは桂出丸さん「皿屋敷」
「時計がボーン・ボーン・ボーンと2時をうった」 がとってもおかしかった。
枕の、大阪のおばちゃんの様子もとても笑えました。

桂千朝さん「八五郎坊主」
この人が落語家に戻ってくれてほんとうによかったと思う。もし廃業したままだったら、私は一生こんなステキな人の落語を聞けなかったのです。目の前1メートルのところに千朝さんがいらっしゃるって思うだけで、うっとりしてました。

桂米平さん「くっしゃみ講釈」
東京の寄席にいったことのある人は、 三遊亭歌武蔵さんを想像してみて下さい。声もああいう感じ。

中入りの時に外へ出たら、宗助さんがいました。
「今日この後どうされますか」ここまでは言えた。
しかしその次に、一緒に夕食とかどうですか、と言いたかったのに、どうしても言えませんでした。 断わられたら悲しいから。
どうして赤川次郎の本の主人公たちは、さらっとデートに誘えたりするのだろう。

桂文華さん「堀川」
噺家の中で一番好きなのは宗助さんだけど、 落語では堀川以上に好きなねたは今のところありません。 それくらい好きなんだけど、未だに最後まで聞いたことがない。
今回も 「おはな、弁当を先につめてくれっちゅうねん」で終わってしまいました。
枕でも怒りっぱなしの文華さんでした。

最後は桂雀松さん「百年目」
雀松さんの年齢からいって、番頭さんはぴったりでも大旦那さんは若過ぎるんではないか、そう思っていた私は間違いでした。期待どおりの素晴らしい百年目でした。

落語そのものは全部よかった。お腹いっぱいの会でした。
ただ、靴をはいたり脱いだりはいたり脱いだりするのがとっても面倒。
トイレにいくのにいったん靴をはいて、数メートル歩いたらまた、トイレ用スリッパをはくのです。それがいやで、わざわざ下のお手洗いにいっていました。
不満だったのはそれだけ、こんな会なら来年もいこうかなと思います。
来年まで私が宗助さんを好きでいられますように。

さて、ここからは落語に関係ないようでちょっと関係あるんです。続きも近日発売(笑)
ミルク。
 

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