World Record 1976


前作「スティル・ライフ」から半年もたたないうちに本作がリリースされたときはさすがに驚いた。わずか1年で3枚のアルバムを発表したことになり、それぞれが高度な内容を持ち、独特の印象を受ける仕上がりになっている。
本作はバンドの演奏にかなり気合いが入っていて、ちょっと第3期の雰囲気にも近い。
ハミル自身も「Nadir's Big Chance」以来のエレクトリックギターに挑戦し、その意気込みがハンパなものでないことは、"Meurglys III"という20分にも及ぶ大作が、ハミルの愛機であるMeurglys IIIというギターに捧げられた曲だということからもわかる。