Godbluff 1975


1975.10 第4期VdGGにより「ゴッドブラフ」発表。
バンドの活動が停止していた間、ハミルは5枚のソロアルバムをリリースしているが、それらの作品にはいずれもガイ、デヴィッド、ヒューが参加しており、メンバー間のゴタゴタのようなものはなかったようだ。
バンドはあくまでも民主的なものだとハミルは語っているが、VdGGがハミルのワンマンバンドである事実は疑う余地がない。しかしこの作品が、ハミルの一連のソロ作品とは完全に一線を画していることもまた事実で、メンバー全員が何かに取り憑かれたような感じの熱演である。
また、第3期VdGGともかなり雰囲気が違っている。"H to He"も「ポーン・ハーツ」も、いかにもプログレらしいロマン漂う文学的かつSFチックな作品だったが、「ゴッドブラフ」はハードロックのようにヘヴィーで、ストレートで、生々しい。
そして、なんと言ってもハミルのヴォーカルのすごさ。
おいらが初めてハミルを体験したのはこのアルバムだった。
それもあって、「ゴッドブラフ」はおいらの音楽体験の中でも、別格中の別格として位置付けられている。