ELIS

 
カーモラやマジェンタ以来、女性ヴォーカルのバンドにズッポシとハマってしまい、プログレから少し範囲を拡げて探し当てたのが、リヒテンシュタインのゴシックメタルバンド「エリス」。
(リヒテンシュタイン、サンマリノ、ブータンなんて国は、むかし切手少年だった人しか知らないのでは?)


God's Silence, Devil's Temptation(2003)


Dark Clouds in a Perfect Sky(2005)/ Griefshire(2007)

iTunesストアで2ndと3rdをダウンロード購入してみた。
どちらも甲乙付け難い内容で、パワフルなだけでなくソロも弾きまくるテクニカルなギター、ドラマチックで耽美的なシンセサイザーとピアノ、そしてサビーネ・デュンサー嬢のヨーロッパ情緒満点の華麗なヴォーカルがすばらしい。
お約束の男性デス・ヴォイスはたまに効果音のように使われるにとどまり、ヘビメタと叙情派シンフォプログレが融合したサウンドはインテリジェンスをたたえ、聴き込む毎に味わいを増す。
プログレのように冗長にならず、長くても5分台、ほとんどの曲が3〜4分台の長さに収まっているのもいい。

しかし看板スターのサビーネ嬢は、3rdアルバムのボーカルトラック収録後に脳出血で倒れ、29歳でこの世を去っていたのだった(>_<。)。


Show Me the Way(2007)

バンドは新たに女性シンガーを迎えて活動を継続し、「Show Me the Way」というミニアルバムを発表している。サビーネ嬢が歌う未発表曲も何曲か含まれているようだ。