ピーター・ハミル昼食会

 
 2001年3月9日と10日、13年ぶり3度目のピーター・ハミル来日公演。
 会場となった台場メディアージュ6Fのライブレストラン「トリビュート・トゥ・ザ・ラブ・ジェネレーション」では、10日の午後、ピーター・ハミル昼食会も開かれた。
 会費がたった千円なので、いったい何を食べさせられるのかと不安だったが、種を明かせば、この店では夕方4時まで千円のランチバイキングをやっていて、普通のお客さんも入れながら、客席フロアの一部でこの昼食会が行なわれたのであった。
 ちゃんと数えてはいないが、参加者は50~60人。主催者側からの「88年のライブを見た人」という質問には過半数が手を挙げていた。今回の日本公演は東京だけなので、大阪や北海道、島根県から来ていた人も。

 参加者の食事がほとんど終わった頃に、ピーター・ハミル、スチュアート・ゴードン(バイオリン)、ポール・リダウト(エンジニア)の3人が入場。

 質問コーナーのあとはサイン会まで行なわれ、ハミル・ファンにとっては夢のようなひとときだった。
 しっかりデジカメで撮影したので、いくつか御紹介しよう。


ルミチンの「無理やりツーショット」。
おとなりの席の女性は白マジックを持参し、VDGG時代の名盤にサインをもらっていた。


上からポール・リダウト、ハミル、ゴードン。
「to Rumi」の文字がまぎれもなくハミルの筆跡である。


ルミチンはハミルにポーズをとらせ、ポートレートを撮ってしまった。
わが嫁ながらあっぱれ。

 
 ダブリはわずか3曲(ピンクの文字)なので、ハミルの代表作が31曲も披露されたことになる。
 Still LifeやRefugeesもさることながら、個人的には初日オープニングのSiren Song、2日目のLast FrameからStranger Stillへの怒濤のような流れが鳥肌モノだった。

 スタン・ハンセンを小さくしたようなゴードンのバイオリンプレイも壮絶で、まるで「2人VDG」。
 今回の来日にここまでハミルの絶叫とゴードンの爆音(笑)を予想したファンはいただろうか。少なくともおいらは、最近のスタジオ盤の傾向そのままに、もっと静かな曲ばかりになるのではないかと想像していた。
 異論もあるだろうが、おいらはハミルの本質は「ロマン派ハードロッカー」だと思っている。今回のステージは、それが正しく、50歳を過ぎてもハミルは不変であることを証明してくれたと思う。
 また来年も、いや毎年でも来日して欲しいと思う反面、次に本当に見てみたいのは70歳を過ぎたハミルだったりもする。