2014/01/20 ほかけ(銀座)

 
じんぼさん、ルミチン、おいらの3人で銀座「ほかけ」にて鮨新年会。

「ほかけ」は初めてだが、「すきやばし次郎」のように20代のときに一度でも体験しておけばよかったと思う。
なにしろ親方は77歳、この道60年の超ベテランだ。
おいらが生まれる前、ヤミ米でシャリを炊いていた時代からこの人は鮨を握っていたんだと思うと感動してしまうな〜。

おまかせで握ってもらう。
握り:スミイカ、ホシガレイ、コハダ、サバ(高知)、赤貝ヒモ(閖上)、ミル貝、青柳、マグロ(大間)、小鯛、煮ハマグリ、アナゴ(羽田沖)
巻物:鉄火、カッパ、かんぴょう、青柳貝柱(軍艦)
単品:玉子焼(クルマエビ入り)、ホタテ沢煮(さっと湯通ししてハマグリの煮汁に漬け込んだものであるらしく、状態はほとんどレア。切り分ける前は大振りで、まるで大根のおでんのように見える。)

これぞ正統派江戸前寿司、どれもうまかった!
特にカスゴとも呼ばれる小鯛の握りは今どき珍しい。
煮ハマグリやアナゴの煮ツメは甘さの中にキリッとした辛さがあり、とてもおいしい。
シャリは大きめだが、それを感じさせないバランスのよさ。
大間のマグロの鉄火巻と玉子焼も、それぞれおいらの鉄火巻史上最高、玉子焼史上最高のうまさだった。

あとの2人はアンコールでサバを注文したが、おいらはコハダ。
江戸前の仕事をしたコハダはこんなにうまいのに、鮨ネタとしてあまり人気がないのは、おせち料理の酢締めがコハダの評判を下げているのかもしれないとみんなで分析(笑)。

お勘定は1人15,050円。
考えてみたら20代の頃から鮨の値段って変わってないので、すでに30年前から「上げ止まり」の状態になり、今では儲からない商売になっているのではないかと思う。
月曜のお昼、結局お客は我々3人だけだったし。
銀座界隈のお金持ちのみなさん、もっとお鮨を食べに行ってあげてください・・・。