07/01/13 人形町喜寿司

久々に奥さんと人形町喜寿司へ。
親方の油井さんは、銀座「水谷」の親方と並ぶ、現在の東京でトップクラスの寿司職人。つまりは世界最高レベルの寿司職人である。
混んでるときは別の職人さんが握ったものを食べさせられるケースもあるので、土曜日の開店時間(11時45分)に行くのがベスト。予約なしでも油井さんの握りが食べられる。

喜寿司は、おまかせで一通り握ってもらうと2万円は取られる寿司屋である。2人だと4万円だ。
しかし、お昼は「にぎり」「上にぎり」「特上にぎり」といった普通のコースがある。
我々は3千円の上にぎりを注文。

なんと、いきなりマグロの横綱・戸井産ホンマグロの赤身が出てきた。
最近は大間のマグロがテレビで有名だが、津軽海峡を挟んで青森側が大間、函館側が戸井漁港なので、マグロ自体は同じ海で獲れたもの。むしろ最近では戸井産の方がキロ単価が高いそうだ。獲ったあとの処置の仕方に優れ、鮮度が高いのだという。

まさに海のダイヤモンドの形容がふさわしい光沢、そして深い赤。
上質のゼリーのような食感で、赤身特有の香りが鼻を抜けていき、ため息が出るうまさ。
これぞ本物、マグロの中のマグロ。これ以外のマグロは似て非なる代用品のように思えてしまう。

続いてヒラメ。
そして喜寿司が誇る、トロよりうまい「カジキの腹の身」。
もしお好みで注文したら、ここまでの3カンで絶対に3千円を超えているはず!
さらに、ものすごい肉厚のスミイカ。
羽田沖のアナゴ。
自家製の絶品の玉子焼き。
そして鉄火巻きとカッパ巻きで終了。

「あとは、お好きなものがありましたら」と言われ、エビ好きのルミチンはクルマエビと赤貝、おいらは赤身をもう1カン注文。
案の定、追加注文した3カンで勘定が倍になり、エビスの小瓶1本飲んで、2人で13,000円なり。

ちなみに、4万円払って食べても、感動が3倍になるわけではない。量が多くておなかがいっぱいになるだけの違いである。
そんなわけで、喜寿司に行くなら土曜日の11時45分、3千円の上にぎり。オススメです。
なにしろ、世界一のマグロを世界一の寿司職人が握るのだから、本当は値段の付けようのない価値があるはず。
サッカーのスター選手が年間何十億も稼ぐことを考えたら、食べ物の値段というのはあまりにも安いと言えるかもしれない。おいらのようなスチャラカ社員でも、ちょっとフンパツすれば食べられるのだから。

人形町から神田須田町までブラブラ歩いて、万惣フルーツパーラーでホットケーキとイチゴパフェのデザート。
喜寿司→万惣というコースは今回初めてだが、これは最強の組み合わせかも。まさに至上の幸福感!
(夏なら野田岩(鰻)→福助(氷あずき)コースが最強だけどな!)

イチゴパフェは1,260円だが、1Fでは15個入り5,250円の「あまおう」を売っていた。パフェの頂上に乗っていた、他のイチゴより色の濃いイチゴも、小ぶりの「あまおう」だったのかもしれない。
1粒300メートルっていうのは聞いたことあるけど、1粒350円のイチゴ! 強烈〜。

(ホントはマグロの写真も撮りたかったんだけど、さすがに喜寿司のカウンターでデジカメ使う勇気はありませんでした〜。)