2012/9/24 調神社(浦和)
狛犬ならぬ狛キジの写真がFacebookで好評だったので、今回は調神社の狛ウサギを撮影に行く。
浦和チックなお茶屋さん。店内もすごいレトロです。
調神社に到着。
出た!狛ウサギ(右)
狛ウサギ(左)
調神社は鳥居がないことで有名なのだが、ないわけではなく、この2本の石の柱が鳥居である。
もともと鳥居の原形は、このように2本の柱に綱を張っただけのものだった。
調神社の「調」は、調布という地名の由来と同じく、租庸調の調である。
調は別名「貢(みつき)」といい、それがつまって「つき」と読むようになったのだろう。
特にここは伊勢神宮におさめる調の蔵があり、調物を搬入する際に鳥居の上の部分が邪魔だったので取り壊したと伝えられている。しかし、紀元前に創建されたとする社伝は信用できないまでも、古代の鳥居の原形を今に伝えるぐらい古い神社ではあるのかもしれない。
今でも十五夜や二十三夜の行事が残っているが、月の満ち欠けという現象にも神秘を感じた古代人が、月の出を待ってそれを拝み、除災と幸福を祈る「月待ち」という信仰があった。
調神社=月神社ということで、ムラの人たちが大勢ここに集まってお月見をしたという事実があったのかもしれない。そして月から連想されるウサギがこの神社のシンボルになったのではないか。
境内はそれほど広くはないが、鳥居から拝殿までの参道の雰囲気はなかなかすばらしい。
手水舎もウサギ!
拝 殿
早めの七五三?
木製の百度盤。
お百度詣りのときにこの木の札をソロバンのように動かして数を数える。
お百度詣りとは本来、お宮さんと自宅を百往復しなければならないのだが、これでカウントすれば家に帰ったのと同じことになるらしい。
舞 台
池の中にもウサギ
境内にあるお稲荷さん
実は、このお稲荷さんが調神社の旧本殿だったらしい。
ここにもウサギの彫刻が。
旧本殿の別角度
伝説の宮司(?)の銅像
銀行に用事があったので三井住友銀行をさがして浦和の街をブラブラしていると、「門前通り」と刻まれた石柱が立っていて、その先に山門が見えた。
玉蔵院という真言宗のお寺で、弘法大師の像が建っている。右は山門。
山門を内側から見る。
本堂は、道路を挟んで横断歩道を渡った先にある。こういうのも珍しい。
左は樹齢百年を超えるシダレザクラ。来年の春に来てみたい。
枯山水の石庭もある。
地蔵堂
帰りに大宮駅のベッカーズでランチ。
玉蔵院の山門の近くにあったこじんまりとしたレストランにも心魅かれたのだが、そのときはまだそれほどおなかがすいていなかったのだった。残念。