近畿日本ツーリスト主催
2001/9/17~19 日本三景・天橋立を歩こう!
 本年のみ公開・薬師寺大壁画(2人で102000円)

 
9月17日(月)曇り時々晴れ

東京駅(7時10分発/こだま405号)⇒ 名古屋駅(10時04分着)
バスに乗り換える⇒ 若狭湾三方五湖を展望 ⇒ 舞鶴・引揚記念公園 ⇒ 天橋立(17時30分着)

9月18日(火)晴れ

天橋立温泉(8時半発)⇒ 智恩寺、天橋立&股のぞき周辺自由見学(3時間半)⇒ 伊根 ⇒ 京都(17時着)

9月19日(水) 晴れ

京都(8時出発)⇒ 薬師寺(9時10分~10時20分)⇒ 室生寺(12時~14時10分)
⇒ 名古屋(18時55分/こだま484号) ⇒ 東京駅(21時49分着)

 

 9月17日(月)

 最寄りのJRの駅から始発電車に乗るが、車内には既にかなりの人たちが立っていて、驚いてしまった。普通だったら、私なんてまだ寝ている時間なのに。
 東京駅で受付を済ませる。平日でこの地味な内容のコース、やはりジパング倶楽部といった顔触れだ。38の私が妙に若いのは、気のせいではない。
 名古屋駅までこだま号なので3時間と長いが、今回のプランは「グリーン車」なので、まあいいかあ~。
 途中、新横浜、小田原からもお仲間さんが乗車してきた。

 お昼は自由食なので、名古屋駅でお弁当を買って下さいという事で一度解散。
 時間になってもYさんという人が来ていない。どこへ行ったの~?
 ようやく戻ってきたよ。今回は参加者45人というバスの定数めいいっぱいの人数。1人ぐらいこういう人はいるだろうけれど、ちょぴり不安。


「びっくりみそかつ」弁当

 名古屋駅から観光バスに乗り換える。この日は前から5番目の席。
 バスガイドさんからの挨拶。一瞬言葉を失う…。こう言っちゃ~悪いけれど、見た目も言葉使いも制服を着てなければ「バスガイド」だとは絶対に思えない。はっきり言えば「プロ意識」がまったくない人。朝が早かったからバスの中では寝ようと決めていたのに、身体もでかいが声もでかくて、思ったように寝られなかった。でも意地で寝た。
 目が覚めたら、目の前にきれいな景色が広がってきた。三方五湖だ。
 リフトに乗って梅丈岳へ昇る。少し雲があったがとてもきれいな眺めで気分がいい。


三方五湖

 またバスに乗って40分ぐらい走り、舞鶴の街に到着。
 ここでは第2次世界大戦の展示物をしているという「引揚記念博物館」を自由見学。私たち以外は全員博物館へ行ったのだが、100円(団体割引)だったら普通は観るかもしれないな。
 私たちは、バスの中に長くいたので外の空気も吸いたいと思い、公園の方を散策した。
 丘を少し上っていくと展望台があり、舞鶴港が臨めるようになっている、きちんと整備された公園だった。しかし、自衛隊の潜水艦などの船がいくつも見えるせいか、少し物々しい雰囲気が漂っていて、公園内では「岸壁の母」と「異国の丘」の二曲が繰り返し流れているから、気持ちは自然と重くなる不思議な公園。

 今日の見学はこれで終わり。あとは天橋立へ向う。
 ホテルが立ち並ぶ中にある「天橋立ホテル」というのが宿泊先。
 いかにも団体さん歓迎というホテルだが、今回は私も団体客の1人なのだから仕方ない。
 窓の向こうに天橋立が見える景色のよい部屋に通されるが、恐らくどの部屋もそのように建てられたホテルだと思う。5、6人は泊まれると思うほどの広さで、二人でのんびりとくつろげた。
 食事の前にまだ時間があるのでお風呂に行く。浴室も清潔できれいなのでありがたい。小さめだが露天風呂から観る天橋立はぜいたくだなあと思った。
 夕食は宴会場のような広い場所。こんなにたくさんの人が同じバスに乗っていたのかと思うと少しビックリ。食事の味は団体客用にしては、おいしい方ではないかと思う。少食の私にしては、ほとんど食べられた。中でもおそばがおいしかった。

 
 9月18日(火)

 朝は和洋食のバイキング。私は迷わず「おばんざい」を数種類、お皿に盛る。
 朝から火の通った野菜が色々と食べられるなんて、とてもうれしいなあ。
 アサリのお味噌汁もおいしくて、団体向けにしてはナカナカ良心的な印象を受けた。
 でも参加者の3分の2以上の人は、パン、牛乳、卵、ハム、サラダなどの洋食を選んでいた。年寄りがこうなんだもん。どれも日本人の身体に合わないものばかり。現代栄養学というのは、あくまでもドイツ人の為に考えられたメニューなんだよね。日本人の体質も考慮されずに、今も使われ続けているというのはいかがなものか…?

 8時半にホテルのフロントに一度集合する。
 私たちはオプションは申し込まなかったので、最終待ち合わせ12時半までに籠神社に行けばいい。ここで自由時間がたくさんあるのもこのツアーを選んだ決め手だった。

 まずは文殊堂でゆっくり参拝…。「ちえまもり」も買ったし、おみくじでは「大吉」、この旅は安心だ~!

 

 いよいよ、天橋立を歩く。
 平日の朝9時で、オプションを申し込んだ私たち以外の人達は先にどんどん歩いて行き、ときどき地元の人がバイクで行ったり来たりするのと、ほんの何組かの観光客だけなので、周りはとても静か…。
 少し行くと、浜辺が見えてきた。
 天気にも恵まれとても美しく、歩道も浜辺もゴミ一つ見当たらないのも素晴らしい。

 感動のうちに約3キロの天橋立を渡り、念願の「元伊勢籠神社」へ行く。
 思ったよりも観光地化されていて少し驚くが、この奥の宮「真名井神社」はやはり怪しげだった。霊感の強い人は何か感じるらしいが、私は何も感じなかった。

 そのあと、リフトで笠松公園に行き、名物「股のぞき」を体験。
 ここで、オプション組と遭遇。食堂の人がガイドをしていた。みんなはこの後食事をする。食欲有るなあ~!
 私たちは、朝はたくさん食べたし、夜は京都でおいしいものを食べたいので、お昼は食べずに「黒豆パフェ」で済ます事にした。それと、バスの中での「ビール」と「カキピー」も楽しみにとっておく…。

 

 籠神社の駐車場からバスに乗るが、この日はなんと一番前の席に…。え~?! まじですか? 他の人はうらやましそうだったけれど、今回のガイドさんだったら、一番前は本当に嫌~!
 それから、伊根の舟屋巡り遊覧船に乗る。おだやかな景色が広がっている。

 京都へ向う前にもう一軒お土産さんに立ち寄ったのだが、そこがなんと定休日だった。次の休憩地のお店も休みだった。この辺りは火曜日が定休日らしいが、前もって調べておけよ~!添乗員やガイドまで、驚くとはなんなんだ?
 
 渋滞がほとんどなかったので、予定よりも早く京都入り。
 夜も自由食。
 どこで食べようかとても迷ったが、実はあまり京都を知らないし、宿泊先が駅前の新阪急ホテルなので、JR京都伊勢丹へ行くことにした。
 迷った結果、10階にある焼鳥屋さんを選んだ。
 まだ6時過ぎだというのに、店内は既に満員近いので、これは期待できるかも。
 ご飯物と焼き鳥を注文したが、どれもおいしく、店を出たときは、もう何人も並んでいたので、やはり人気のある店なのかもしれない。夜景もきれい。
 としちんはJR京都伊勢丹は初めてなので、ずっと下まで見下ろせるエスカレーターに驚いていた。それってかなり長細い建物って事で、端から端までの距離はかなりないとできないから、ここならではの設計だ。

 真夜中の京都駅をホテルの窓から眺める。なんだか不思議な光景だった。
 この日もお陰で無事にすんだ。

 
 9月19日(水)

 前日案内されていた通り、朝食は地下にある「美濃吉」で頂くが、朝からちょっと
贅沢な気分…。
 出発前の確認でYさんが部屋のキーをもったまま、バスに乗り込んだらしい…。バスに乗り込むにもほとんど一番遅れて来るし…。参加者の中で一番記憶に残る人物になったのはいうまでもない。集団行動という事を意識して参加してもらいたい。
 この日は、いきなり一番後ろの席になる。この方がかなりリラックスできる。
 1時間ちょっとで見学地の「薬師寺」へ到着。この日は来賓の方々が多く、画家の平山先生もお見かけした。
 見学時間を持て余し、足の弱い人は集合場所で時間をつぶす事になり、揚げ句の果てに唐招提寺の駐車場まで歩かされるはめになった。年寄りが多いんだから、その辺りちゃんと考えておけよなあ~!

 
薬師寺東塔 / 「なむなむ横丁」という名前が笑えるみやげもの屋

 次の見学地は「室生寺」。
 どんどん山奥に入っていき、1時間半ぐらいで到着する。
 ちょうどお昼の時間だったので、オプションに申し込まなかった私たちは自由昼食。案内が悪く、どこで食べたらいいのか迷ってしまった。
 昼食後、いよいよ「室生寺」。ここも自由見学なので、各自のペースで参拝する事ができる。
 台風で壊れた五重の塔がきれいに修復されていたのを確認し、それだけで十分という人が多い中、杖を頼りにどんどんと登りつめる人も僅かながらだが、いた。すご~い! 同じ年になったら、果たして私は登れるだろうか?
 720段… 奥の院へ。最後は少しきつかったが、ここまで来れて、感謝だ!
 御朱印を頂き、「来年の春は、しゃくなげの当たり年だから、またぜひいらしてください」と言われたけれど、便利な現在でさえここまで来るのは容易い事ではない。

 無事に参拝を終え、あとは名古屋駅を目指すのみ。喫茶店に入り、名古屋駅の高島屋でお弁当を買う。ガイドと添乗員は最悪だったけれど、天気と見学地がとても良かったので、思ったよりは満足できた旅だった。