バリッとインドネシア 二日目

 
日本を発つ前に、実はドコモに電話をかけました。
「バリにいくんですけど、向こうで使える携帯を貸していただけますか?」
すると「バリのどこですか?」と尋かれました。
どこって、バリはバリだろう。そう思ったものでした。
結局お金がもったいなくて、携帯は借りなかったんですが、いってみてバリがいかに大きいか分かりました。東京都の2.5倍だって。
私が泊まっているのはデンパサールだし、ガイドさんが住んでいるのはウブド、そしていつか、ディスコで爆弾テロがあったのは、クタ地区という所でした。
今日はデンパサール市内観光なので、翌日に比べれば移動距離は少ないのですが、バロンダンスが始まるのが9時なので、ちょっと早起き。

ところが、部屋から朝食のレストランへいくのも、また部屋へ帰るのも15分ずつかかってしまった。なにせ、部屋が順番どおりじゃないんです。そしてホテルも広いの。迷わなければ、実は3分くらいでいけることは後で分かったんですが、とにかく初めての朝は、往復だけで30分かかって、汗びっしょりでした。
部屋を除けば、廊下も食堂もクーラーはありません。
ていうかていうか、廊下も食堂も、屋根はあるけど壁がない作りなんですって。そういうホテルなのです。
ベトナムやインドの時は、 朝くらいは普通の洋食で、私は朝をしっかり食べておけたのですが、ここは朝からバリ料理(汗)
ライスプディングとかいって、ごはんを甘く煮たようなやつも、スイカをただぶっつぶしたようなジュースも美味しくなく、パイナップルジュースだけはめちゃくちゃ美味しく、あとはクロワッサンだけ食べて出かけました。

9時ちょっと過ぎに会場へいくと、確かにダンスは始まっていたけれど、でも始まったからもう入れない、という雰囲気はどこにもなく、劇場に入りました。
ここもホテル同様、屋根はあるけど壁がないので、暑さも湿気も入りほうだい。持っていった扇子であおぎながら、ダンスを見物しました。
バロンダンスは日本でいう獅子舞い、ストーリーはあるんだけど、言葉は分からないし踊りは見えないし、全盲には少し退屈です。ただ、音楽はなかなかいいです。ちょっと携帯に録音してみました。
最後の方は、観客を喜ばすためでしょうか、男の人が大事なもの(作り物です)を出して「ジスイズバナナ」なんて言ったりして、笑ってしまいましたが、もっと違うことで笑いたかったな。

10時にダンスが終わり、市内観光の最初は雑貨店です。
3個1200円で、コーヒーを買った以外は買うものなし。

次は、バリで一番奇麗な景色だという、アートセンターで写真を撮りました。
「お腹はどうですか?」と尋かれ、痛くないけどーと思ったら、お昼の場所がここから少し遠いとのこと。まだ11時15分だけど、そんならいこういこう。
11時45分に中華のレストランに着いた時には、お腹はちゃんと空いていました 。
いやー、中華はいいですね。朝よりはいろいろ食べられます。
ちゃーはんとスープが特に美味しく、あと春巻っていうけどさつまあげみたいな味のものとか、魚とかあんにんどうふでした。

次はコーヒーの工場みたいな所にいきました。
最初にちょっとコーヒー作りの説明を受けた後、トラジャ・アラビカ・バリ・キリマンジャロ・そしてもう一つは名前が思い出せないんだけど、5種類のコーヒーを試飲させてもらいました。
中でもトラジャが一番美味しく、次にキリマンジャロが美味しかったように私には感じました。
あと、どれだか分からなくなったんだけど、砂糖を入れても入れても、苦くて飲めないやつがありました。
一緒に出されたココナッツクッキーも、堅いけどとても美味しく、トラジャコーヒーと、クッキーを2種類買ってきました。ここで30ドル使ったのですが、これが一番大きな買い物になりました(しょうもな?)

ほんとうは銀製品の村や、木彫りの村を案内したかったらしいんだけれど、私が「そういうものはみんな要らない、スーパーマーケットと海へいきたい」と言ったので 、スーパーは明日、海は今晩いくことになって、いったんホテルへ戻ることになりました。
2時にホテルに着いて、朝も早かったし前夜もあまり眠れなかったので、ちょっと寝ることにしました。汗びっしょりなので、お風呂でまた髪を洗って、オヤスミナサイ。

さて、私が寝ている間に、お金の話をします。
今回私たちは、一度を除いてほとんど食事つきのツアーだったので、どの程度両替していいか分からなかったのですが、5千円両替しました。もっと両替していたら、もっと使ったのかもしれないけれど、とりあえずはこれでちょうどよかったようです。
バリのお金の単位はルピア、1円は86ルピアです。
しかしお土産は、ほとんどドルや円が使えるので、ルピアは食事の飲み物と、スーパーでの買い物。
いや、スーパーでもカードが使えます。でも今回私たちは、カードは持っていかなかったので、スーパーではルピアを使いました。
食事の飲み物は、安い時で12000ルピア、高いと、税金などつけて5万ルピアくらい取られます。

さて、5時にガイドと約束なので、4時半に目覚ましをかけて起きて、身支度をしてフロントへいきました。
ホテルの裏にも実は海はあるんだけれど、ケチャックダンスの会場の近くの海へいこうと言われ、車で40分かけていきました。
どうも私のホテルは、デンパサール郊外にあるみたいで、サヌールという、ケチャックダンスの会場があったりする地域が、デンパサールの中心地みたいな感じがします。
海にいくと、塩の香りがして、子どもたちが遊んでいて、大人たちは、闘鶏に使う鶏さんの身体をマッサージしてあげたり、ひよこが遊んでいます。犬もいるけど、犬にだけはさわらないでと注意を受けました。さわらない、というか私はこわくてさわれないんだけど。
靴とソックスを脱いで、足だけ海につかってみました。いやー、気持ちよかった 。母がこわがらなければ、もうちょっと長く、足だけでもいいから長く入っていたかったです。
海をみると落ち着くのはどうしてでしょうか。まだケチャまで時間もあるし、座ってガイドと話すことにしました。
「私の姉が結婚したでしょう」と言われても、んなこた知らん(^_^)

バリ語とインドネシア語を少し教わったので、書いてみます。
まず、インドネシア語のおはようございますは「スラマッパギー」ありがとうは「トルマッカシー」どういたしましては「サマサマ」さまを一度だけ言うと、同じという意味になるそうです。
バリはヒンデュー教だって聞いたけど、ナマステは言わないの?と聞いたら、ヒンデュー教徒が95%だけれども、普段話すのはヒンデュー語ではなく 、バリ語かインドネシア語だそうです。
さてそのバリ語、ありがとうございますは「マテュールスクスマー」そして挨拶は、おはようもこんにちはも今晩はもみんな一緒で「オムスワスディアステュー」こんな風に聞えたけれど、正しいでしょうか? 手を胸に合わせて、あなたに幸せがきますようにと祈りながら、この、なんだったっけ(笑)これを言うのがバリ語の挨拶なのだそうです。

ケチャの時間になりました。
会場は朝と同じような、屋根はあっても壁のない劇場なのですが、朝と違って涼しかった。夕方だからかな?
ケチャは、バロンダンスよりはるかに楽しめました。
男性の声だけで楽器の音を表わす歌、そして、これまた物語。
ラーマ王子は、父王が継母の産んだ子どもを王位につけようとしているのを知り、妃とともに旅に出て、あとストーリーはちょっと忘れたけれど、最後には自分が王になれるというお話を演じていますが、バロンダンスに比べて台詞は少なくて、歌と踊りが多いように感じます。おじさんたち数十人が「チャチャチャチャチャ」と言っているのは、なかなか壮観です。それでも、やっぱりあきてきたなあという頃、ちょうどケチャが終わりました。
写真を撮っていいですよとのことで、舞台に上がり、女の人と撮りました。どうせなら男の人と撮りたかったけれど、女性が腕を組んでくるのを、断わることなんてできなかった(汗)

夕食は8時頃になり、かなりお腹は空いていたのですが、このバリ料理の辛いこと。
前菜の焼きとりはまあまあ食べられたけれど、スープもカレー味だし、後に出てきた牛も豚も辛かった。野菜は辛くはなかったけれど、すごい香辛料でこれまた食べられず。唯一魚は、タレをつけなければ食べられました。あと、日本でもよくあるえびせん。カッパエビセンみたいのじゃなく、板上になってて、あげてあるおせんべー。これが美味しくて、持って帰ってもいいですかと尋いたら、すぐビニール袋に入れてくれました。コーヒーを飲んだらこれも苦く、母の紅茶と替えました。
辛いものが多いので、ジュースが進む進む。パインとバナナ、二種類とりました。
帰ってきてまたお風呂に入り、今夜はよく眠れました。