2002年、「The Margin」でカットされた曲"The Second Hand"がめでたく復活。
さらに同時代(82年)の音源を発掘し、「The Margin」とあわせて全21曲。
これで「Kグループ」の全貌が初めて明らかになったと言っても過言ではない。
「+」の発掘音源の方にはちゃんとクラブの客の拍手や歓声も入っていて、これぞライブという感じ。
おいら的には「Enter K」という作品はあまり評価してなかったのだが、"Paradox Drive" "The Great Experiment" "Happy Hour"などを聴くと、まさにステージで真価を発揮する曲だったことがわかる。
同様に"Film Noir"(「Patience」1983)も、どちらかと言えばハミルファンにはウケが悪そうな部類の曲だが、こうしてスタジオ盤が出る前にステージで披露されているように、まさにKグループで演奏するために書かれた曲だったのだ。なるほど、ライブで聴くと実にかっこいい。
のちの「the pH Quartet」(ハミル、デヴィッド・ジャクソン、スチュアート・ゴードン、マニー・エリアス)に比べると、Kグループ(ハミル、ジョン・エリス、ニック・ポッター、ガイ・エヴァンス)は「80年代」を象徴するメンバーだったことが改めて認識される。パンク・ロック全盛の当時の音楽シーンに対するハミルの回答だったのかも?