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としちんです。
訪ねるたびに新しい発見のある街、別府。今回もすごくよかったよ!
海甲
大分空港に着くなり、3階にある寿司屋「海甲」に飛び込み、関アジと、まさに今が旬の「城下(しろした)カレイ」の握りを堪能。
城下カレイはプリプリとした食感で超うま。3カンも食べた!(ちなみに1カン700円なり。)
「これで大きさはどのくらいですか?」
「きょうのは大きいですね、20cmあります」
大きくて20cmか〜。
城下カレイはブランド品なので、じゅうぶんに大きく育つ前にほとんど捕獲されてしまうのだろう。
ぶんごジュース
大分空港の自動販売機で売っている「ぶんごジュース」。これの「みかんジュース」がめっぽううまい。
このうまさは、おいらの人生で、パリのマクドナルドで飲んだオレンジジュースと双璧である。
鉄輪の「JA大分」にも自動販売機があるので、お風呂上がりにどうぞ。
浜田温泉
空港から大分行きエアライナー(バス)に乗り、新しい浜田温泉を見ておくため、亀川で下車。
亀川温泉旅館街は、思いっきりさびれてはいるが、伊勢の二見浦にも似た独特のムードがある。歴史の重さを感じさせてくれるのだ。
ここにある浜田温泉は、風呂上がりの地元のおばあちゃん達が表のベンチで世間話をし、ネコがその周りで昼寝をする、実にのどかで風情のある場所だったのだが、現在はごらんのようにフェンスがはりめぐらされている(写真右)。
道路をはさんで向かい側に建つのが、今年4月にオープンした新浜田温泉だ(写真左)。
コンクリート製で、なまじ旧浜田温泉に外観を似せて作ってあるので、かえって違和感がある。
新旧が対峙する姿は、まるでゴジラVSメカゴジラだ!
新しい方は入り口のスロープや、内部の浴槽にバリアフリーの工夫がなされているそうで、たしかに地元の人たちにとってはすばらしい温泉ができたと言えるだろう。
しかし、別府は観光客が来てナンボの街ではないのか?
いくら建物が文化財級でも、現役の浴場でなければ魅力は半減である。剥製になったゴジラなんて見たくない。
旧浜田温泉は観光客専用の温泉として、それなりに高い値段で営業を続けるというのもアリではなかろうか?
アートホテル石松
JR亀川駅からタクシーで今宵の宿・鉄輪のアートホテル石松へ。
別府はおいしいお店がたくさんあるので、我々はもっぱら素泊まりの旅館やビジネスホテル、鉄輪の「貸間」などを利用してきた。ここに泊まることになったのは、日本温泉協会発行の「温泉」という雑誌のクロスワードパズルで、ルミチンがペアで1泊2食の宿泊券を当ててしまったからである。(ちなみに朝は食堂で和食バイキング。)
座イスが5つ並んでいるのは、もともと5名様が泊まる予定の部屋だったとのこと。タオルや浴衣、お茶菓子の「かぼすゴーフル」まで5人分あった。
別府で初めての「部屋食」の内容は、まあこんなものかなという感じ。
若い従業員の接客態度は及第点だが、はたしてお金を出してまで泊まるかどうか・・・?
このような団体客相手の大きなホテルで、営業停止に追い込まれて廃虚になっているところが別府にはいくつもある。個人旅行の客をいかに呼び込むかを考えなければならない時代にあたり、どんな魅力を打ち出せるか。まだまだ課題は山積みのようだ。
アートホテル石松からの眺め