1999 伊勢・南紀の旅

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文・としちん

 
 7月15日から2泊3日で、賢島「志摩観光ホテル」と、南紀勝浦温泉「ホテル浦島」という超有名ホテルに泊まれるツアーに参加。なにしろ夏休み前の平日のツアーなので、とても安い。
 志摩観光ホテルと言えばレストラン「ラ・メール」。死ぬまでに一度は行ってみたいな〜ぐらいに考えていたが、今年それが実現しようとは!(もちろんこのツアーを選んだのもここでのディナーが最大の目的だ。)
 その期待は裏切られなかったどころか、予想以上にすばらしいものだった。
 前菜のアワビのテリーヌでいきなり度肝を抜かれ、続く伊勢エビのクリームスープは、もはや単なるうまさを超え、彼岸を見る境地に誘われる究極の美味! 世の中に、こんなにうまい料理があっていいのか??


アワビのテリーヌ

伊勢エビのクリームスープ

 そしてお待ちかねアワビのステーキ。
 いったい何に似ていると言えばいいのだろう? 初めてのようであり、また、どこかで体験したことがあるような気もする、なんとも不思議な味と感触。まさに、死ぬまでに一度は食べる価値あり。その名前から想像できるいかなる味とも違うはずだ。「次郎」の蒸しアワビもすごいが、この料理はもっとアワビの底力を感じさせる。とにかく、間違いなく言えるのは「うまい」ってこと!
 バリエーションとしては、オリーブオイル、ガーリック、トマトソースなどもあるらしく、もちろんそれぞれにうまいのだろうが、おいらはこのバターソースが一番なのではないかと思う。

アワビのステーキ・バターソース

 そしてまだメインに「松阪牛フィレステーキ」がひかえていて、最後はモモのデザートとコーヒー。
 すごいディナー、まさにかけがえのない体験。恐れ入りました!


デザートのモモを食べるルミチン

 2日目は伊勢神宮参拝。
 ここは去年も来たので、慣れたもの。限られた自由時間は迷わず「おかげ横丁」に直行し、伊勢名物の夏のメニュー、「冷やし伊勢うどん」と「氷赤福」を堪能した。
 伊勢うどんは、たまり醤油の独特な風味と、うどんの「腰のなさ」が特徴(笑)。


冷やし伊勢うどん


おいらはソバ(笑)。

 やはりおすすめは「氷赤福」だ。
 宇治金時のアズキのかわりに、赤福のアンコとおもちが入ったもの。
 なにしろ伊勢は水がいいので、氷のうまさは格別! アンコもうまい!

左:赤福本店 右:氷赤福

 そのあとバスで勝浦温泉に向かい、洞窟温泉で有名な「ホテル浦島」で一泊。
 おいらたちはここでの食事(オプション)は頼まず、ホテル内のすし屋「くまの」で夕食。これが大当たり! なにしろ安いし、1カン150円の生マグロ(赤身)のうまいこと(さすが勝浦)! 二人でさんざん飲んで食べて3600円は、絶対におトク!

 3日目は、ドライブインで名物「めはり寿司」を注文。これはなんてことはない、高菜漬けのおにぎりみたいなもの。中に何が入っているというわけでもない。
 むしろデザートで食べた吉野葛の「本くずまんじゅう」に感激。紀州梅の「梅あん」は絶品!


めはり寿司


本くずまんじゅう

 最後に、3日間でいちばん「まずかったもの」をあげるならば、名古屋駅で買った「松阪肉磯巻寿し」。日本で初めての牛肉の寿司などと書いてあったが、もう、笑っちゃうほどまずい! やはり素直に「みそかつ弁当」にすべきだった・・・。