2002/1/12 とし博新年会

参加メンバー:BOOにゃん、あゆどの、阿部さん、キミタン、ルミチン、としちん

 1月12日(土)、とても1月とは思えぬポカポカ陽気の中、久々にとし博主催のオフ会。
 リスボン〜蛇骨湯〜神谷バーを訪ね、新春の浅草を楽しむ会の予定だが、はたして?

 少し早く浅草に着いたおいらとルミチンは、すしや通り〜六区ブロードウェイを散策。

 
ルミチン好みの固焼きせんべいの店 / 風情のある三味線屋


新装したばかりの大衆演劇場「浅草大勝館」


パチンコ店の前のチンドン屋


初笑い!「ルミチン大変身」


ROXSのウルトラマン

 リスボンでの昼食会に参加する人はROXSのウルトラマンの前に12時集合ということにしてあったが、めぼしいメンバーはみんな2時の神谷バーから参加。あとの、来るか来ないかわからない人をとりあえず12時まで待つが、やはり誰も来なかったので、結局ルミチンと2人でリスボンに入る。

 
ブタちゃんの看板が愛らしいリスボンの外観と店内

 おいらは競馬の金杯のときにここでオムライスを食べたことがあるが、ルミチンは初めて。ルミチンはカキフライ、おいらは上カツレツの定食。スープはチャプスイ(野菜スープ)かポタージュが選べる。
 料理は一見素朴だが、素材のうまさをけれんみなく引き出している。カキフライはあくまでもジューシー、カツレツは衣が薄く、凝縮された豚肉の旨味がストレートに伝わる。
 テーブルにはウスターと中濃の2種類のソースが置いてあり、客の好みで選べるのがうれしい。
 キャベツの千切りも実にうまかった。よくとんかつ屋で、水にさらしてシャキシャキさせたキャベツが出てくるが、見た目は地味でも、質のいいキャベツを刻んでそのまま出してくれるほうがよほどありがたい。


なんと生卵入りのチャプスイ

 
カキフライ / 上カツレツ

 老舗の味を堪能し、蛇骨湯がオープンする時間まで、なつかしいスマートボールで時間をつぶす。
 客はほとんど子ども(笑)。景品もお菓子やぬいぐるみである。
 好きな台に座り、お姉さんに200円わたすと、ガラス板の上を数十個の大きなビー玉がガラガラと落ちてくる。しかもアメのおまけ付き。
 1個ずつはじいて、盤面の「5」とか「15」と書いてある穴に入ると、その個数の玉がガラガラと出てくる。
 しかし、どの台も最初はそこそこ遊べるのだが、やがて露骨に入らなくなるのが不思議。こんな原始的な台にコンピューターでも仕組まれているのかと思うほど。
 スマートボールのほかには、これも懐かしい「アレンジボール」が壁一面に並んでいた。(こちらはメダルを購入して遊ぶ。)


スマートボール屋にて

 ビー玉がなくなったところで、ちょうど1時。
 蛇骨湯は江戸時代から続いている銭湯で、「メタけい酸」や「重炭酸ソーダ」を含む地下水を沸かした天然温泉である。
 電気風呂・バイブ風呂・ジェットエステ・座風呂・サウナ(別料金)などがあるが、お湯が黒いのが特徴。ビルの谷間の中庭には露天風呂まであるが、こちらは汲み上げた地下水そのままという感じで、とてもぬるい。
 新宿十二社温泉もよく似た黒湯だが、蛇骨湯の方がサラリとして、実に気持ちがいい。設備も新しく、清潔感がある。競馬で浅草に来たら、ちょくちょく寄らせてもらうことにしよう。

 

 風呂上がりのビールを楽しみに、いよいよ新年会メイン会場の神谷バーへ。
 ところが、少し危惧してはいたが、予想以上の超満員だった。2人だけなら少し待てば入れなくもなさそうだったが、なにしろ最低でも6人は集まることになっているし、途中で増える可能性もある。とてもそれだけのまとまった席を確保するのは不可能な雰囲気だった。
 神谷バーの前で途方に暮れていると、BOOにゃんとあゆどのが到着した。
 初対面のあいさつもそこそこに、ルミチンはさっそくご注文のパンをあゆどのに手渡し、BOOにゃんから代金をもらう。
 ルミチンが神谷バーの前で商売をしている間、携帯に阿部さんから「3時になる」という連絡が入ったので、場所を変更する旨を伝え、六区の方へ戻ることにする。

 歩いている途中、こんどは廃人から死にそうな声で電話がかかってきた。風邪で欠席するとのこと。
 アメリカから帰ってきているルミチン妹や、ルミチンが声をかけた友人も、今回は風邪で不参加だった。どうやら悪い風邪が流行っているようだなあ。
 そう言えばDaisukeさんから連絡がないな〜(-_-;)。
 結局、リスボンの斜め向かいにある「セキネ」というビヤレストランの2階がガラガラに空いていたので、そこに決定。


BOOにゃん&あゆどの


セキネにて

 セキネは昭和40年代のデパートの食堂を思わせる、じつにレトロな味わい。神谷バーの客を少しまわしてやりたいほど閑散としていて、BGMの演歌がわびしさを強調する。
 生ビールの味がとても薄く、ジョッキの中身は「アサヒ本生」じゃないかという疑いも・・・。
 甲府から参加のあゆどのは、浅草は15年ぶりであるらしい。やっぱり、せめてゴハンはリスボンで食べてもらえばよかったなー。

 阿部さんから「いま神谷バーの前です」という連絡が入り、リスボンまで来てもらって、迎えに行く。
 ところが、ひと足早く迎えに出たルミチンは雑踏の中で阿部夫妻と入れ違いになったのか、最後にひとりで戻ってくるハメに・・・。さすがはルミチン!
 しかし阿部夫妻が遅れたのも、山手線の網棚におみやげの袋を置き忘れたのが原因だったらしい。うーむ、きょうはそそっかしい人間の集まりか?

 二次会は「みの家本店」で行なうことにして、5時に6名で予約を入れる。やっぱり携帯って便利(笑)。
 銀座線田原町駅から上野広小路に出て、大江戸線に乗り換えて森下へ。
 BOOにゃんは大江戸線に初めて乗ったらしい。家から出てくるときに「湘南新宿ライン」にも初めて乗ったそうで、新年から初物尽くしでおめでたい。

 みの家へ行く途中、焼きとんで有名な「山利喜」に、開店を待つ行列ができていた。そう言えばここにはまだ入ったことがないなー。
 そしてみの家の前にも、何人かのグループが待たされていた。予約を入れておいて正解!
 中に入って、下足番のおじさんに「予約の大浦です」と告げると、さっそく2階へ案内してくれた。
 2階はまだ誰も客が入ってなかったが、ほとんどの席は予約済みなのだろう。
 下の写真のように、お座敷に長いテーブルが2列に並び、6人のグループだったら3人ずつが向かい合わせに座って、2人でひとつの鍋をつつくスタイル。下町らしいアットホームな感じで、会社の宴会などではなく、気の合った友達同士で来るのがベストだろう。

 

 おいしい桜鍋と馬刺しを堪能。桜鍋は一人前1600円とリーズナブルで、お酒にもゴハンにもよくあう。午年のBOOにゃんも気に入っていただけただろうか?

 宴の途中、昼間は用事があって出かけていたという「のあっち」から電話があった。
 同じ「みの家」でも、伝通院の支店だったら彼の家からも近く、メンバーがひとりぐらい増えても対応できたかもしれないが、森下ではこれから合流してもらうのは難しいので、残念だが次の機会にということにしてもらった。廃人とのあっちはおいらが96年に「オフ会デビュー」して以来の友達で、彼らが参加すればさらに盛り上がること間違いなしだっただけに、本当に残念。

 あとから我々のとなりに座ったご婦人方のグループの中のひとりが、いきなりキミタンに「あら、私が持ってるのと同じセーター!」と話しかけた。たしかにめずらしいセーターなので驚く気持ちはわかるが、こういうことでいきなり赤の他人に話しかけられるところがご婦人方のすごいところだなあと思う。もしオジサンがほかのオジサンに「あんたのジャンバー、おれが持ってるやつと同じだよ!」などと話しかけたら、ヘタをすればケンカになってしまうだろう。

喫茶店代わりにカラオケBOXにでも繰り出そうという話になったが、森下の交差点周辺にはそれらしき店もなく、とりあえず上野広小路に戻るべく、地下鉄の駅へ。
 ところが、都営新宿線を使えば小川町から万惣へ行けることに阿部さんが気付き、ついに大江戸グルメ隊は万惣のイチゴパフェという堂々のフィナーレを迎えることになった。
 最初は「神谷バー→万惣→みの家」というプランもあったのだが、時間的な問題や胃袋の心配もあって、一度は万惣をあきらめたのだった。しかし万惣を最後に持ってくれば、まさにデザートゆえ、なんとか別腹におさまるかもしれん。
 BOOにゃんがあゆどのに懸命に万惣のイチゴパフェのすごさを力説しながらも、食べきれなかったら手伝うからと、短時間のうちに天ぷら定食と桜鍋をたいらげているあゆどのの胃袋を気遣っていた。やさしいなあ〜。

 小川町から歩いて2分、万惣に到着。
 かつて阿部さんは秋葉原から万惣を目指す途中、「万世」を万惣だと思って中に入ろうとしたが、メニューが肉ばかりで、パフェもホットケーキもないので不思議だったらしい。そのあとで無事に万惣にたどり着き、キミタンはあのフルーツオムレツをひとりで完食したというからすごい。
 そのキミタンは、よほど気に入ったのか、今回もフルーツオムレツ。BOOにゃんは地味にフルーツポンチ、残る4人は全てイチゴパフェを注文。
 イチゴはまだ少し時期が早いのか、本来の甘さには一息。シャーベットの味も以前よりはおさえてあるが、それでも初めて体験するあゆどのにはじゅうぶん「濃い」ようだった。


4つ並んだイチゴパフェは圧巻!


キミタンと一緒だと、ルミチンが普通の人に見える。

 かくして「とし博新年会」は、浅草〜森下〜神田を巡る究極の「大江戸グルメツアー」となった。ずっとダラダラ食べていると、けっこう食べられるものである。基本的に胃袋の小さなルミチンと2人では1日でここまで食べ歩いたことがなかっただけに、おいらにとっても非常に充実したツアーだった。
 ちなみに最後まで連絡のなかったDaisukeさんは、起きたらもう暗かったとのこと(-_-;)。仕事で疲れてるんだろうなあ。

 次回、またお花見の頃にでもオフ会を開催したい。そのときはぜひオールスターで盛り上がりましょう。