2000/11/14〜15 越後湯沢・大沢館の旅

文・るみちん


1日目(11月14日)

 きょうは埼玉県民の日&結婚記念日(8周年)。
 あっという間の8年だったわい! としちんはあれから何キロ増えたのじゃろうか?

 ところで、だんちゅ〜の8月号に「おいしい宿」と題して、色々な宿が紹介されていた中に「大沢館」というのがあって、新米の時期には行きたいなあ〜!と思っていたので、結婚記念日に行く事にしました。

 10時頃大宮駅に着いて、新幹線の空席を調べると、あら〜グリーンにしか残っとらんがな。次のは1時間以上も待つし、越後湯沢まで立って行くか〜って感じで自由席へ乗ったら、問題なく座れてよかった!よかった!

 越後湯沢に近づくと長〜いトンネルがあって、「トンネルを抜けるとそこは雪だった」でなく「晴れ」でした。大宮はどんより曇りだったのに、新潟は晴れちょる。

 湯沢で降りたのはいいけれど、お腹が空いたのに右も左もわからん。
 東口の周辺をぐるっと回ったが食事が出来るところは休みのところばかり。それで西口の方へ行ってみる。
 東口より飲食店は多い。何を食べようかなと思っていたら、としちんが季節限定「カニみそラーメン」というものを発見! ここにしようということで、お店へ入ったら地元の人たちでほぼ満席の状態で、早速「カニみそらーめん」「カニ玉定食」を注文する。
 カニ玉は甘めでしたが、味はバランスが良く、カニみそラーメンの方はカニのだしがきいていて、両方共にとてもおいしかった。新潟で中華を食べて大満足って感じ!かな。

 

 駅へ戻り、天気がいいので露天のあるお風呂へ行こうとタクシーで「石打ユングパルナス」へ行く。
 たまたま女性半額デーだったのはラッキー! 900円のところ450円に。
 広々とした露天風呂でくつろぐ。でも、ちょっと遠いけれどでっかいマンションから双眼鏡を使えば多分見えちょるな。ちょっと恥ずかしい。だって女の子だもん。ふふふ。

 電車の時間も中途半端なので、そこから宿へ直接タクシーで行く。わ〜い到着!
 外観が落ち着いていていい感じ。入り口の横の部屋には炉端があってとても風情がある。
 部屋に通される。予約の時は「本館」しか空いていなかくて、別館があいたらお願いしますと言って事前に電話連絡があったけれど、まさか「寿」に泊まれるとは!うれしい!
 「寿」という部屋は、「HANABI」という映画のロケに使われたお部屋です。

 

 一休みして「露天風呂」に行く途中の渡り廊下の前には甘酒と田楽を、炉端の処にはかき餅を、玄関には季節の果物が水に浮いていて自由に食べていいようになっているけれど、今食べたら夕飯が食べられなくなるのがわかっているので、甘酒を少しだけ頂く。しつこくなくて飲みやすくおいしい。

 

 露天風呂への廊下も風情があって、今は大根を干しているので、いっそう情緒をかき立てている。
 露天風呂は、脱衣所も清潔で心地いい。

 お楽しみの夕飯の時間。
 宿の方に「結婚記念日です」と行ったら、おいしいワインをサービスして下さった。どうもありがとうございます。おかげでいい記念になりました。
 色々とおいしそうなお料理が並べてあり楽しみ!

 

 ご飯がお櫃に入ってくる。やはりご飯にこだわっているかんじ。ご飯を食べて「丸み」を感じたけれど、正直言って家のご飯と対してかわりないように感じるなあ。(ちなみに今うちは「無農薬・阿蘇産コシヒカリ」5キロ3660円のを食べています)旅先でのご飯はたいていまずく感じるからまあまあおいしいのかもしれない。

 

 おかずは汁物がとてもおいしいかったけれど、水分も少ししか摂れない私はそれでお腹がごぼごぼになってしまって、やっぱり全部食べられなかったのでした。

 夜寝る前に再び、露天風呂へ行くと月がきれいに見えるではないか〜!
 素敵な露天風呂で月を眺めるなんぞ、極楽気分そのものです。


2日目(11月15日)

 結婚から8年と1日目。
 旅の朝はなんで自然に6時前に目覚めてしまうのだろうかあ。
 としちんはヨーネル君だから、当然まだ寝ている。
 障子を空けると朝日がうっすらと差し込んできて、とてもきれいな青空が広がっている。朝風呂に行こうっと〜。るんるん。

 内風呂へ行くと朝日がどんどんと広がってくる。
 少し暖まったので露天へ行く途中ちょっと小腹が空いたので、田楽を頂く。お味噌が程よい甘辛さでコンニャクも弾力があって、とてもおいしい!

 露天風呂では朝日が燦々と輝いて、水面がキラキラとまるで宝石のように見えてとても美しかった。

 

 ところで、この清々しい露天風呂に入りながら、何を話したかというと、このロケーションにはちょっと合わないかな〜?「老人介護」の事です。相手の方は9年前から介護をしていてそのうち、だんなさんと自分の両親の4人を看る事になったとのことでした。時々、兄弟が替わりに看てくれる時に温泉に行くのだそうです。介護に必要なのは「愛と知恵」。家事や雑務はお金で解決できるが精神的ケアーは身内が親身になってあげないとだめだと。あと介護は独り占めするなということも。でもこれらは9年介護して少しすつわかってきたことだそうで、朝から地味だけれどいいお話が聞けて、旅先での出会いは貴重だなあと改めて思いました。
 実は話している時に、85歳の人と70歳近くの付添の方も一緒に湯船で腰かけていて、不思議な光景が広がっていたのでした。

 朝ご飯は、池が眺められる場所に用意されていて、全体的に薄味で食べやすかったです。

 

 

 食後、まだアウトまで時間があったので、また露天風呂へ行く。
 今度は神戸から来ているという2人組の御夫人方と出会う。年に何度かこの宿を利用しているとの事。話しているうちに宮城にある「峩峩(がが)温泉」もいいわよと聞いたので、ぜひ来年行ってみたい。

 宿までタクシーを呼んで、塩沢温泉アクエリアへ行ったのですが、なんと休館日。仕方なく同じタクシーで、塩沢駅に向かう。

 ちょうどいいタイミングに電車に乗れて、越後湯沢駅へ着く。ここはやっぱり郡司さん(テレビチャンピオン温泉通選手権のチャンピオンです!)から伺った「山の湯」でしょう! 昨日は休館日だったので、観光案内で確認して行きはタクシーで行く。

 こじんまりとしているけれど、館内は清潔でお湯がざあざあと掛流しになっていて、泉質はなめらかでとてもいいという印象! さすがチャンピオンの薦めるだけの事はあるわい!

 

 気持ちよくなって駅まで帰る途中、「とのや」という笹団子屋さんで団子と温泉まんじゅうを買う。駅の待合室で食べたらとてもおいしくて、結局この日のお昼も「珍来」でお昼となったので、向かいにある「とのや」でとしちんが職場用のお土産を買う。

 「珍来」では、ギョウザ・酢豚・ホワイトタンメン・五目あんかけ焼きそばを注文する。
 酢豚はパイナップルの替わりにリンゴが入っていて、私はこっちの方がおいしいなあと思ったりした。もちろん、ギョウザ・タンメンもとてもおいしい! おばちゃんが焼きそばはテイクアウトできると言ってくれたので、お腹いっぱいでそうしてもらった。

 取り合えず、今回は1泊での旅の目的は果たせたので、すぐ新幹線に乗る事にした。乗ったら大宮まであっという間…でちょっとかなしい。

 夕飯はもちろん、珍来のやきそば。としちんがフライパンで(うちには電子レンジがないので)暖め直してくれたけれど、もともとちょっと硬めの麺だったので、ちょうどいい硬さになり、すごくおいしかった。ふ〜大満足! 
 今度はどこへ行こうかな?