2000/7/17〜20 鹿教湯温泉「つるや旅館」

文・るみちん

 

 今回宿泊した「つるや旅館」は創業400年の老舗旅館。
 なぜ、今回この旅館を選んだかというと、「癒しの温泉宿」という本に載っていた中で、大宮駅から新幹線で約1時間で上田、そこからバスで40〜50分という便利さという点とリーズナブルな料金という点。
 新館は昨年の10月に出来たばかりで、1泊2食2名で14000円〜、本館は11000円〜。私達は、本館に3泊。
 つるやは、川沿いに建てられていて、部屋からも露天風呂からも木々がとてもきれいでロケーションは抜群。そのため、朝夕は涼しくしのぎやすく、なぜか日中窓を開け放しても「蚊」が部屋に入って来ないのでとても過ごしやすく、身体が休まり中2日は2人共寝てばかりいました。

 

 お湯は透明でくせがなく内湯は熱く、露天はぬるめでゆっくり入る事ができました。
 ただ本当に残念だったのは朝食はともかく、夕食が…。
 1泊2食で11000円なので、文句は言えないのだけれど、湯治にきたのだから豪華でなくても、もうちょっと何とかならないのかという事。食べなくても見てわかるんですよ。「惰性」で作っているなって。料理に対して「気持ち」がこもっていないので、はっきり言ってまずかったです。
 それでも不思議なことに1泊目よりも2泊目、2泊目よりも3泊目の方が食べやすくなり、見ただけで明らかに作り手が違うという事がわかりましたが、確認したらやっぱりそうでした。
 その他にもいくつか改善した方がいい点がありましたが、これからは旅館主体でなく、ゲストの「目線」に合わせていかないと、従来の温泉地や旅館はますます人が離れていってしまうのでは?
 伊香保も別所も同じ事が言えるのではないかと感じています。
 ちなみに身体の疲れは完全にはまだ取れていません。まだもう少し休養が必要な私です。
 

別所温泉

(7月20日)

 

 10時前にチェックアウトして、どこへ行こうかということになったのですが、としちんが安楽寺の三重塔(写真右上)を見たいというので「別所温泉」に行くことになりました。
 別所線… なんとも長閑な。 別所温泉駅… 「?」 あえてコメントを控えます。
 駅から温泉街というか、旅館が集まっている北向観音のところまで徒歩7〜8分。
 それまで普通の道路を歩いて行く。 本当にこの先に温泉街があるのか少し不安に。
 別所は「信州の鎌倉」と言われているので少しは期待して来たのだけれど…。
 良かった点は、北向観音の近くにあるお店で、お昼に食べたくるみ蕎麦(写真左下)がおいしかったのと、柏屋別荘の木造4階の建物(写真右下)を見ることが出来たこと。

 

鹿教湯・別所のうまいもの

文・としちん

7月19日「湯端」(鹿教湯温泉)

 信州・鹿教湯温泉にある、斉藤ホテル経営の、ランチも食べられる喫茶店。
 特産品であるクルミを使ったムースは、なかなか他所では味わえない、信州ならではの味。
 金箔を散らした水ようかんと抹茶のセットもおすすめ。

 

 ドリンクのメニューに、横浜中華街名物のサンメイタンがあった。
 缶入りのものしか知らなかったので、水割り、お湯割り、ソーダ割りから選べるというのが意外だった。原液のようなものがあるのだろうか。ソーダ割りを飲んだが、さわやかな甘酸っぱさがとてもうまかった。

 
7月20日「喜楽屋」(別所温泉)
(「喜」は、本当は「七」が三つのやつです。)

 鹿教湯温泉がいかにも保養地というムードなのに対し、北向観音や常楽寺や安楽寺をかかえる別所温泉は「信州の鎌倉」と呼ばれ、門前町の様相を呈している。
 ここは北向観音のすぐ近くにあるそば屋。実は鹿教湯温泉でも2日連続でお昼にそばを食べたのだが、ここがベストだった。
 信州は、そばはうまいが、ツユが東京より薄いのが物足りない。
 そこでおすすめなのがクルミそばである。
 前日のムースもだけど、クルミってほんとにうまいもんだよな〜。