菊花賞

としちんの見解:

一昨年はオルフェーブル、去年はゴールドシップが順当勝ちだったが、共に翌年の春の天皇賞では負けていて、同じ淀の3千m以上でも両レースの連動性はあまり高くなくなってしまった。
これが意味するものは、現在、本当の意味でのGIレースはダービー、秋の天皇賞、ジャパンカップの3つで、強い馬も中距離レース向きに生産されているということだ。
3千m以上のレースは全て長距離血統馬のためのステイヤーズステークスと化しているのである。
それでもオルフェーブルやゴールドシップ級なら、3歳秋の時点での同世代馬相手には素質だけで勝てたということだろう。

今年の(3)エピファネイアは皐月賞とダービーで連続の2着。
しかしクラシック最後の1冠よりも、去年のフェノーメノのように「本当のGI」である秋の天皇賞に出走する予定だった。
ところがキズナが凱旋門賞に挑戦するなど、ダービーの上位5頭までが菊花賞を回避。
これでは史上最低の菊花賞になってしまい、JRAにとってもっとも重要な馬券の売上げに大きく影響する。

つまり、エピファネイアは馬券の売上げのためにこの舞台に駆り出された気配が濃厚である。
そして神戸新聞杯でエピファネイアを上回る上がりで2着に突っ込んだ(18)マジェスティハーツに、福永のダービー初制覇の夢をキズナで打ち砕いた武豊を乗せ、因縁の対決パート2を演出して無理やり盛り上げていると見る。
その証拠に、菊花賞のテレビCMには武が初めてGIを勝ったスーパークリークが使われている。
武は現在GI通算99勝(先週は弟クンに阻まれた(笑))で、ゲンのいい菊花賞をマジェスティハーツで勝てば記念すべき100勝目になるという、いかにもなお膳立てなのだ。

しかし、現在の菊花賞の実質はあくまでも「3歳ステイヤーズステークス」。
エピファネイア、マジェスティハーツ共に距離が延びていいタイプとは思えず、天候も雨。
マジェスティハーツはエピファネイアよりもはるかに格下で、こんな馬をライバルに祭り上げなければならないほど今年のメンバーは手薄なのである。

エピファネイアも素質だけで勝つ可能性はたしかに高いが、オルフェーブルはクラシック3冠、ゴールドシップは2冠。ここを勝ってようやく1冠だったら全ての出走馬に当てはまることだし、しかもキズナがいないので同世代ナンバーワンの証明にもならない。
むしろ、オルフェーブルとゴールドシップの共通点「父ステイゴールド」に注目したい。
これはかつてのリアルシャダイやブライアンズタイムに続く、菊花賞の新たなトレンドになるのではないか。

今年のメンバーで唯一のステイゴールド産駒、横山典(1)ケイアイチョウサンを狙う。
相手は(3)の1点でもよさそうだが、エピファネイアはもし勝てなかった場合は3着のような気もするので、穴で(6)ヤマイチパートナー、(11)ヒラボクディープ、(13)ダービーフィズ、(15)ユールシンギングまでおさえておく。

単勝 1 2,000円

馬連
1ー3  3,000円
1ー6  1,000円
3ー6  1,000円
1ー11 1,000円
1ー13 1,000円
1ー15 1,000円


レース結果

ハズレ

1着○ 3 エピファネイア
2着 14 サトノノブレス
3着 10 バンデ
4着 17 ラストインパクト
5着◎ 1 ケイアイチョウサン

エピファネイア5馬身差の圧勝。これはこれで仕方なし。
ケイアイチョウサンも最後はよく伸びて2着はあるかなと一瞬期待させてくれたし、レース自体は見ごたえありました。


全馬の着順
http://keiba.yahoo.co.jp/schedule/list/2013/?month=10