ボルゴの旅 最終日

 
6月23日。
今日はまず「さわるといいことがある」と言われている、犬の鼻をさわりに、地下鉄に乗って「プローシャチ レバリューツィア」という駅へいきました。
私のホテルの最寄り駅は、前は「イズマイロボスキー バクザール」だったのに、今は駅名も変わってしまって「パルチザンスカヤ」になっていますが、ここにも実は、パルチザンに殺された、ゾーヤという18才の少女の像があるそうです。これは、さわりませんでした。
犬の像っていうから、てっきり犬が立っている、または座っている、または台の上にある、そういう像を想像していたら、違いました。狩人みたいな、鉄砲を持った男の人が、犬を抱いている、その犬の鼻をさわるんです。
みんなにさわられて、もう犬の鼻がツルツルのテカテカになっていました。

次はスーパーマーケットにいきたいと言ったら、グム百貨店の中にある「ガストロノーム ノーメルアジン」という食料品店へ連れていかれました。
ここは違うわよ、高級品の店よと母は言ったけれども、入るだけ入ってみたら。ほんとだ、買うものがない。お寿司とか売られていたけれど、もうすぐ帰るからそんなのは買わなくていいし。キャンディーを計り売りしていたので、それを200グラムずつ二袋に分けてもらって買いました。これを、ロシア語のクラスに持っていこう。
このデパートで、ちょっと疲れたのでお茶を飲んだんだけど、3人で幾らだったか、とにかくかなり高い値段でびっくり! しかし「コークタイル」とかいう名前の、ミルクセーキのような飲み物は、とても美味しかったです。

もっと違うお店がみたい、実は私は、サワークリーム味のポテトチップスが欲しいのだ、ボルゴグラードで食べて美味しかったから、日本へ帰る前にもう一度買いたい、と言ったら、歴史博物館の近くにあるという、地下商店街へ。
しかしここもだめ、お酒の瓶が並んでいたり、いかにも甘くてダウンしそうな、ロシア独特のお菓子「プリヤンニク」があったり。
これをわざわざ買う気はしないので、また歩き出したら、あら、チェブラーシカというファーストフード店が。
ここにペリメニがあったし、最後にもう一度ペリメニが食べたいと言って、ここに入ってもらいました。
セルロイドというか、プラスチックのカップに入ったゆでペリメニは、とても美味しかったけれど、少し足りなかったので、今度は焼きペリメニを注文してもらいました。
焼きペリメニも美味しかったけれど、さすがに二皿目を食べきることができず、母が残りを食べて、お陰で二人ともお腹いっぱいになり、夕食が少々遅くても我慢できました。
唯一チェブラーシカでまずかったのは、こけ桃のジュース。あれは喉にひっかかる感じがして、少々喉がいがらっぽくなりました。
私は実は、元気に旅行を終えたのは、2006年のウラジオストックが最後で、2007年のペルーも、昨年のウズベクの時も、大きく体調をくずしました。
今回こそは元気でいたかったんだけれど、夕べのお風呂の後くらいから、鼻風邪をひいていて、お風呂がぬるかったからかなあ、それともモスクワの、道を歩けば涼しくて地下鉄はものすごく暑いという、この温度差に付いていけなかったのかなと思っています。

午後1時を過ぎて、今頃だけど、モスクワの代表的な観光地、赤の広場へいく。
ここは前にもいったので、あまり重視していませんでした。
そうしたらあらまあ、チェブラーシカのTシャツが売られている。
それに、私のサイズだったので、思わず買いました。
後で気づいたら、チェ・ゲバラの帽子をかぶったチェブラーシカで
「チェ ブラーシカ」
と書かれていたそうで、少しがっかり。
赤の広場で、座ってまた休憩。
「モスクワで他にもういきたい所はないですか?」とガイド。
冗談じゃないわよ、私の好きな、下等なスーパーにまだ行っていませんよと、文句を言いました。下等なスーパーはおもしろくないですよ、とガイド。おもしろくないかどうか、連れていって下さいと頼んで、やっと歩き出してもらいました。
すると今度は、チェブラーシカのぬいぐるみを売っている! なんと、さっきシャツを買った店の人で「またまたこんにちは」と言われました。小さいのを、100ルーブルで買いました。
私の泊まっていたホテルのすぐ隣りの駅、セミョーノフスカヤで降りると、駅にスーパーが隣接されていました。おー、ここが私の来たかったスーパーだ。といってももうあまり時間がないので(さっき15分座ったのが、もったいなかったわ)急いでチップスを探してもらったら、あるじゃないですか「スメターナとゼリェーン」(サワークリームと緑色の野菜)これが食べたかったのよーと言って、リュックに入るだけ、二袋買ってきました。スーツケースに入れるとはじけるから。
あとは、ビスケットやチョコレート、もちろんお土産物じゃないから、モスクワともなんとも書かれていないけど、これみんな、家族用に買ったら、どれも大好評でした!
アナトーリーさん、私はここに来たかったのよと、しつこく言ってみました。
急いでまた地下鉄に乗り、3時過ぎにホテルに戻りました。
そして、3時半にドライバーがきて、ガイドとさよならです。
このアナトーリーさんとは、ロシア風の挨拶は絶対したくないので、さっさと車に乗りました(笑

こうして飛行機に乗り、日本時間で24日、新潟へ帰ってきました。
帰ってきてからこわごわ、携帯の今月分の料金をみたら、海外で使った分だけで、4.657円になっていました。びっくりするような料金だけど、それでもとても便利で、なにより、海外でメールできたのがとてもうれしかったです。
それに日向寺さんから「モスクワへお帰りなさい」というメールをいただいたのも、すごくうれしかった。
ほんとにまたいつか、モスクワへ「帰りたい」と思いました。
ボルゴグラードはうーん、もういいや(汗)